~デザインと材料、サービスとHMI、デジタルネイティブ世代のHMIと市場要求~

セミナー趣旨

CASEやMaaSの浸透により変わりつつあるデザイン・機能への要求とその対応技術について、「内外装デザイン」については①CMF(COLOR:色、MATERIAL:素材:FINISHING:加工)デザインの実現方法、「HMIの全体像」として②サービスデザインとHMIへの落とし込み、「HMIの中心」である③車載ディスプレイ用タッチパネルの市場要求と開発事例、の3つの観点から解説いただきます。これからのトレンドを確かめる場として、自動車用製品の企画・開発・設計・技術・営業等に携わる方々のご参加をお待ちしております。

セミナープログラム

第1部 13:00~14:10
CMFデザインと共に取り組む商品価値設計

唐見 麻由香 氏
女子美術大学研究所 准教授

 車は長らくユーザーの嗜好性や個性表現の一部として扱われてきたが、昨今では運転の楽しさよりも移動空間としての需要が増している。不特定多数の人を移動させるシェアリングサービスが拡大する今後、どのような素材が求められるのだろうか。
 サーキュラー・エコノミーを達成する上でも商品を構成する素材の選定が重要になる。人の理性によって選ばれた素材を人の感性に働きかけるCMFデザイン領域とどのように融合していくかが商品魅力にかかっているため、商品としての魅力を伝えるCMFデザイナーと設計・材料メーカーの関係はますます密接になっていくだろう。
 この講演ではCMFデザインが人に与える効果を伝えるとともに、CMFデザイナーと設計・技術者がどのように協働するべきか、材料の視点とCMFデザインとの関係性について解説する。

1. CMFデザインとは
2. CMFデザインが人に与える効果
3. CMFデザインの適用範囲
4. コンセプトに合わせたデザインの重要性
5. 今後求められる素材とは
6. 材料設計とCMFデザインを両立させるには
7. 材料/加工技術/デザインの関係性
8. 消費者にとっての「サスティナブル」とは何か


第2部 14:20~15:30
HMI Design Beyond MaaS

坂本 貴史 氏
(株)ドッツ スマートモビリティ事業推進室 室長

 未来のHMIデザインを考えるうえで、欠かせないのがMaaSなどのサービス体験です。モビリティにおけるHMI思考は、これまでドライバーのためだけにあったコックピットから、ドライバーレスを見据えたキャビンへと様変わりする過渡期にあります。EVのHMI先行開発に携わった経験と、現在MaaSの事業支援をおこなっている自身の立場から、これから考えるHMI思考をお話します。

1. MaaSとサービスデザイン思考
2. ユーザー体験(UX)の考え方
3. 考える対象の拡大(車→社会への変化)
4. デザインパターン(コックピットのレイアウトパターン)
5. 自動運転車両におけるHMIの考え方
6. これからのHMIとは


第3部 15:40~16:50
CASE時代の車載タッチパネル

滝川 満 氏
ホシデン(株) 表示部品生産統括部 統括部長 兼
ホシデンエフディ(株) 取締役工場長

 自動運転を見据え、電動化が急激に進む自動車において、ディスプレイの役割が大きく増している。デジタルネイティブ世代にとって、スマートフォンと同等の操作性を持つ、静電容量タッチパネル機能は、ヒューマンマシンインターフェイスとして、不可欠なものとなっている。車載用静電容量タッチパネルの最新動向と要求性能およびホシデンの取り組みを報告する。

1. 自動車業界の動向
 1.1 自動運転
 1.2 電気自動車
 1.3 車載用ディスプレイ
 1.4 コックピットの情報
2. タッチパネルについて
 2.1 なぜタッチパネルか
 2.2 求められる性能
 2.3 抵抗膜式の問題点
3. ホシデンについて
 3.1 会社概要
 3.2 製品群
 3.3 市場売り上げ動向
 3.4 車載実績
4. 静電容量方式について
 4.1 基本構造
 4.2 代表構造
 4.3 サプライチェーン
5. 市場からの要求について
 5.1 地域別の要求
 5.2 カバーパネルへの要求
 5.3 インセルについて
 5.4 大型化、曲面化への取り組み
 5.5 開発事例
6. 質疑応答

セミナー講師

唐見 麻由香 氏
女子美術大学研究所 准教授
(2023年4月より共創デザイン学科 准教授)
1999年4月~2022年3月 本田技術研究所 オートモービルデザイン開発室勤務
(プロダクトデザインスタジオ アシスタントチーフエンジニアCMFデザイナー)
2022年4月~女子美術大学研究所 勤務
2022年10月 IGSオープンセミナー 研究報告発表

坂本 貴史 氏
(株)ドッツ スマートモビリティ事業推進室 室長
グラフィックデザイナー出身。2017年までネットイヤーグループ株式会社において、ウェブやアプリにおける戦略立案から制作・開発に携わる。主に、情報アーキテクチャ(IA)を専門領域として多数のデジタルプロダクトの設計に関わる。UXデザインの分野でも講師や執筆などがあり、2017年から日産自動車株式会社に参画。先行開発の電気自動車(EV)におけるデジタルコックピットのHMIデザインおよび車載アプリのPOCやUXリサーチに従事。2019年から株式会社ドッツにてスマートモビリティ事業推進室を開設。鉄道や公共交通機関におけるMaaS事業を推進。自動車ニュースサイト「レスポンス」で『MaaS体験記』を連載中。主な著書に『IAシンキング』『IA/UXプラクティス』、Web黎明期を扱った『Era Web Architects』プロジェクトを推進し、写真展の開催と合わせて書籍も発売している。

滝川 満 氏
ホシデン(株) 表示部品生産統括部 統括部長 兼
ホシデンエフディ(株) 取締役工場長
1995年 国立明石工業高等専門学校 電気工学科卒業
同年  ホシデン株式会社 神戸研究所 入所 航空機用ディスプレイ開発
1998年 ホシデンヨーロッパ(ドイツ) テクニカルマネージャー
2008年 ホシデンエフディ株式会社 取締役工場長
2017年 ホシデン株式会社 統括部長

セミナー受講料

51,000円 (Eメール案内登録価格:1名44,000円,2名51,000円,3名73,000円)
※資料付
※Eメール案内を希望されない方は、「51,000円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様51,000円から
 ★1名で申込の場合、44,000円
 ★2名同時申込の場合は、2名様で51,000円
 ★3名同時申込の場合は、3名様で73,000円
 ★4名以上同時申込の場合は、3名様受講料+3名様を超える人数×20,000円

※2名様以上の同時申込は同一法人内に限ります。
※2名様以上ご参加は人数分の参加申込が必要です。
 ご参加者のご連絡なく2名様以上のご参加はできません。

<Webセミナーのご説明>
本セミナーはZoomウェビナー(予定)を使用したWebセミナーです。
※ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。
お申込からセミナー参加までの流れはこちらをご確認下さい。
キャンセル規定、中止の扱いについては下欄の「お申込み方法」を確認ください。

<禁止事項>
セミナで共有・公開・配布される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

51,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

自動車技術   工業デザイン   UI/UX/ヒューマンインターフェイス

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