残留応力の一般的な技術背景、個々の計測方法について紹介、
実計測時の注意点、計測値の評価、課題などを詳解します!

セミナー講師

■(株)IHI検査計測 東京事務所 フェロー 博士(工学) 三上 隆男 氏
【資格】: 博士(工学)、技術士(機械部門)、一般計量士、環境計量士
    (騒音・振動関係)、JSNDIひずみ測定レベル3
【略歴】:(株)IHIに27年間勤務し、船舶設計、ターボ機械の回転強度の研究、ファインセラ
     ミックスの研究開発、セラミックガスタービンの研究開発などに従事、(株)IHI検査
     計測に15年間勤務し、光ファイバ変位センサによる構造物のヘルスモニタリングの
     研究、機械の応力/振動計測、残留応力測定法などに関する研究に従事した。

■ 中代技術士事務所 所長 中代 雅士 氏
【資格】:博士(工学)、技術士(総合技術監理部門、金属部門、機械部門)、一般計量士、
     環境計量士(騒音・振動関係)
【略歴】: (株)IHIに22年勤務し、連続鋳造設備、圧延機等の設計、高温機器の設計基準、
     耐熱鋼の研究、高温部材の寿命評価の研究に従事。(株)IHI検査計測に17年間
     勤務し、種々の材料試験、特殊材料の機械試験、損傷調査、部材の健全性評価、
     余寿命評価、非破壊検査に従事。2019年 中代技術士事務所 設立。

セミナー受講料

55,000円(税込、昼食・資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
  2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
  備考欄に「会員登録希望」と希望の案内方法【メールまたは郵送】を記入ください。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 会員登録とは
  ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。
  すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切掛かりません。

セミナー趣旨

 残留応力は、部材内部に残存している応力である。機械設計時には、使用時の負荷応力を主体とした強度設計が主体となり、残留応力の存在はあまり考慮しない。しかし、この残留応力が損傷要因となって、しばし不具合が発生している。一方、機械構成部品、特にバネ、軸受、ネジ、歯車等の機械要素には積極的に残留応力を活用しており、品質管理はこの残留応力導入の管理といっても過言ではない。部品の寿命、耐久性はこの残留応力値で大きく変化する。残留応力の管理値は、部品メーカのノウハウであり、一切公開されていない。また、残留応力の計測方法も非公開な場合が多い。残留応力を計測、評価することは製造現場では重要な技術であるとともに、対象製品に最適な残留応力計測手法が研究・開発されており、実用化されている。さらに、最近では小型X線応力計測装置が実用化されており、タンク、配管、橋梁、鉄道などの大型インフラ設備に対して、現地で実応力負荷計測にも採用されつつある。
 残留応力の計測には、部材を細かく切断して内部応力を解放する破壊試験法、ひずみゲージ近傍に穿孔して局部的にひずみ解法する準非破壊試験法、X線、中性子などの放射線回折による結晶格子間隔変化を計測する方法、磁性変化、音速などの物性値変化による応力計測法等の非破壊試験法が実用化されている。
 本講習会では、このような残留応力の一般的な技術背景、個々の計測方法について紹介、実計測時の注意点、計測値の評価、課題などを詳細に紹介する。

セミナープログラム

1.残留応力の基礎と背景
 1-1 残留応力とは
 1-2 残留応力の管理と運用
 1-3 FEMなど数値解析による手法との差

2.材料力学の基礎とひずみ計測法
 2-1 ひずみの定義
 2-2 応力の定義
 2-3 応力とひずみの関係
 2-4 弾性変形と塑性変形の関係
 2-5 ひずみ・応力の計測方法

3.応力解放法による残留応力の計測法
 3-1 残留応力の定義
 3-2 各種測定方法と測定深さ
 3-3 応力解放法による残留応力測定
 (1)切断法 (Sectioning)
 (2)穿孔法 (Hole Drilling)
 (3)DHD法 (Deep-Hole Drilling)
 (4)その他の方法
   ・Ring Core法
   ・Slitting法
   ・Contour法

4.Ⅹ線応力計測法とその他非破壊計測法
 4-1 Ⅹ線による応力計測方法の原理
 4-2 Ⅹ線計測方法の実施例と最近の計測装置
 4-3 その他の非破壊計測方法
   (放射光、中性子、材料物性、変形計測など)

5.残留応力の利用と損傷事例とその対策
 5-1 残留応力の利用方法
 5-2 残留応力による損傷事例と損傷の対策(応力除去方法など)

 【質疑応答・名刺交換】