バイオリアクター(装置)および培養操作論の設計エッセンス ~基本的取り扱いからスケールアップ・各種細胞や微生物の大量培養に向けた注意点まで~

細胞培養、発酵、微細藻類からバイオ医薬品、再生医療等々・・様々な研究で活用されるバイオリアクターの装置をどのように使いこなせば良いのか?ユーザーの立場から、操作の基本事項や設計の考え方を平易に解説します!

セミナー趣旨

  SDGsの観点から、バイオ反応や微生物によるモノづくりが脚光を浴びるようになった。抗体医薬製造や再生医療用細胞製造など,細胞培養の産業応用への期待も高まっている。物質収支と速度論に基づいてバイオものづくりを工学設計・オーガナイズできる人材の育成は重要性を増している。この技術分野は生物化学工学と呼ばれ、醸造・発酵技術の発展と共に体系化され、実践的に活用されてきた。
  本セミナーでは、バイオリアクターの基本から、容器・装置・操作の設計論の基本的事項を解説し、各種細胞への適用における注意点を述べる。
  本セミナーが対象とする技術の範囲は極めて広く、一日で全てをお伝えすることは難しいが、可能な限り平易にエッセンス・考え方に絞って講義する.ユーザーの立場から、どのように装置を使いこなすかという操作の基本事項を押さえて頂き 、今後より深く生物化学工学を学んで頂くきっかけとしてご活用頂きたい。

受講対象・レベル

・バイオリアクターをこれからの業務で使用する必要がある初心者
・バイオリアクターを業務で活用していて,理論を更に深く理解したい技術者
・バイオリアクターの現状と将来像を知り,ビジネスの可能性を探索したい企画職
 など

習得できる知識

・バイオリアクターを使用するための基本やノウハウの概要
・バイオリアクターをより高度に使いこなすために必要な操作設計に関わる知識
・バイオリアクターや周辺技術の今後の発展の方向性に関する知識
 など

セミナープログラム

1.バイオリアクターとは何か(概論)
 1-1.バイオリアクターの活躍の場
     ~醸造、発酵、環境浄化からバイオ医薬品、再生医療まで~
 1-2.一般的なバイオリアクターの形状
  ・通気撹拌型
  ・気泡塔型
  ・固定化担体、固定化細胞の活用
  ・センサー、制御系
 1-3.バイオリアクター運転の基本プロセス および操作上の注意点
  ・滅菌
  ・培地仕込み
  ・洗浄方法
  ・他
 1-4.フラスコ培養とバイオリアクターのちがい
 1-5.バイオリアクターにおいて大事な操作変数と、各種制御の実装
 1-6.バイオリアクターの基本的取り扱い
  ・バイオリアクターのメンテナンス
  ・バイオリアクターのコンタミ対策
  ・起こりがちなトラブルと対処法
  ・他
2.バイオリアクターに関わる反応の定式化と、操作設計への活用
 2-1.一次反応速度式の記述法
 2-2.増殖速度論、殺菌速度論
  ・指数的増殖
  ・比増殖速度
  ・比消費速度
  ・比生産速度
  ・モノーの式
 2-3.回分培養操作
  ・増殖連動型
  ・増殖非連動型
  ・基質/生産物による阻害と解除
 2-4.流加培養操作
 2-5.連続培養操作
 2-6.酸素供給速度論
  ・酸素移動容量係数
3.スケールアップの方法論、実際
 3-1.スケールアップの指標
  ・撹拌動力
  ・液循環速度
  ・シェアストレス
  ・酸素供給速度
 3-2.スケールアップの設計式
  ・物理的なスケールアップ指標
  ・生物側にも配慮した物理的指標
  ・生物的指標
  ・無通気培養
  ・気泡塔
  ・通気撹拌培養
 3-3.スケールアップの留意点
  ・不均一性
  ・液高さのあるリアクター
4.各種細胞の大量培養における注意点
 4-1.微生物培養の実際、注意点
 4-2.動物細胞培養の実際、注意点
 4-3.iPS細胞培養の実際、注意点
 4-4.シングルユースリアクター
 4-5.植物細胞培養の実際、注意点
5.バイオ分離精製概論
  ・精製コストへの認識の重要性
  ・バイオ分離精製に困難性が伴なう原因
  ・分離精製の基本、操作に関わる設計式の基本
6.将来展望
  ・不均一系に挑む複雑組織工学
  ・生体内環境を模倣した培養技術
  ・臓器リアクターの実現にむけて
<質疑応答>


*本セミナーはオンライン講座のため、名刺交換ができませんが、ご希望の方は、大阪工業大学の培養施設を
   来客対応にて御紹介できますので、お気軽にご連絡下さい

セミナー講師

 長森 英二 先生   大阪工業大学 工学部 生命工学科 准教授 博士(工学)  

■ご略歴
2001年3月 大阪大学大学院工学研究科応用生物工学専攻 博士研究員
2002年7月 (株)豊田中央研究所 バイオ研究室 研究員
2007年2月 同社 先端研究センター 長森研究グループ リーダ
2011年6月 大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻生物工学コース 講師
2016年4月より現職

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
    お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
    お申込みは4営業日前までを推奨します。
    それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
    テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
    無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

下記ご確認の上、お申込み下さい

  • PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
    各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
  • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
    お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
    確認はこちら
    ※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。
  • Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
    ※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
     必ずテストサイトからチェック下さい。
     対応ブラウザーについて(公式) ;
     「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。

申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です

  • 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
  • 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
    セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
    尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
    ※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
    (見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
    こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

バイオ技術   生産工学   再生医療等製品技術

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10:30

受講料

47,300円(税込)/人

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キーワード

バイオ技術   生産工学   再生医療等製品技術

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