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ポリオレフィン・合成ゴム・エンプラ素材の開発、ポリマーアロイや高分子複合材料の開発に永年従事してきた経験に基づき、材料開発の進め方・考え方について多種多様なアプローチを提案!
また、最近の技術動向についても調査研究を継続しており、産官学の開発の動向についても解説!
セミナー趣旨
現在、プラスチック工業製品の多くは無機充填剤や繊維などとの組合わせで複合化された高分子複合材料の形で世の中に提供されている。この高分子複合材料の開発・設計に際しては、基材樹脂材料・充填材料の選定、混練・混合・配合処方、更には成形技術など、各種の要素技術とそれらの効果を把握しておく必要がある。本講座は、工業製品の基本的材料として主要な地位を占めているこの複合材料に関係する技術全般について初歩的な知識を提供して実務への応用を可能とすることを目的としている。更に、近年注目されている有機・無機ハイブリッド材料に関する技術動向にも触れ、今後の複合材料技術の進展方向についても解説する。
【講演キーワード】
充填剤、繊維、界面接着、分散、剛性、耐熱性、有機・無機ハイブリッド
【講演のポイント】
ポリオレフィン・合成ゴム・エンプラ素材の開発、ポリマーアロイや高分子複合材料の開発に永年従事してきた経験に基づき、材料開発の進め方・考え方について多種多様なアプローチを提案できる。また、最近の技術動向についても調査研究を継続しており、産官学の開発の動向についても解説できる。
習得できる知識
樹脂・ゴムの種類や充填剤に関する知識、高分子複合材の成形技術に関する知識、高分子複合材の性能・機能に関する知識
セミナープログラム
- 高分子複合材料とは?
- 高分子複合材料の定義
- 高分子複合材料の技術開発の歴史
- 高分子複合材料の種類と選定
- ガラス繊維強化樹脂
- 有機繊維強化樹脂
- 炭素繊維強化樹脂
- 繊維の種類と表面処理
- ガラス繊維の表面・界面処理
- 有機繊維の表面・界面処理
- 天然繊維の種類
- 炭素繊維の表面・界面処理
- 金属繊維の利用
- 高分子基材の種類と選定
- 熱可塑性汎用樹脂
- エンジニアリングプラスチック
- 熱硬化樹脂
- ゴム・エラストマー
- 高分子複合材料の製造技術
- 高分子の混練
- 充填剤の分配と分散
- 繊維強化樹脂の配合と成形
- 繊維の補強効果とは?
- 補強の理論
- 補強効果の発現条件
- 繊維の種類と表面処理
- ガラス繊維の表面・界面処理
- 有機繊維の表面・界面処理
- 天然繊維の種類
- 炭素繊維の表面・界面処理
- 高分子複合材料の高性能化
- 基材の共重合モノマーの選定による複合材物性の改良
- グラフト反応とポリマーアロイ技術による複合材物性の改良
- 耐久性・安定性の向上
- 高耐熱化・難燃化
- 高剛性化
- 高分子複合材料の自動車部材への適用
- 無機充填剤複合材料
- 炭素繊維強化樹脂(CFRP)、熱可塑性炭素繊維強化樹脂(CFRTP)
- 炭素繊維強化樹脂と異材との接合・接着
- CNF複合材料の自動車用途への展開
- 有機・無機ハイブリッド材料技術の動向
- 有機・無機ハイブリッド材料とは?
- 有機・無機ハイブリッド材料の開発動向
【質疑応答】
セミナー講師
株式会社AndTech・顧問 今井 昭夫 氏(公益社団法人 高分子学会フェロー)
【経歴】
1973年 住友化学(株)入社 新規樹脂・合成ゴム材料及び製造プロセス技術の開発、 オレフィン重合触媒(メタロセン触媒など)の開発、 ポリマーアロイ材料の開発に従事、 研究グループマネージャーを経て、事業部長、研究所長を歴任
2006 年 12月 住友化学(株) 理事・石油化学品研究所長に就任
2011 年 3月 同社 退職
2011 年 6月 日本エイアンドエル(株)代表取締役社長 就任。 新製品開発グループ統括役員 として 機能性樹脂・ゴム 新製品開発を指導。
2015 年 6月 日本エイアンドエル(株)退社
この間、 2011 年 公益社団法人 高分子学会 フェローに就任
また、 2008 年~ 北海道大学大学院 工学研究院 非常勤講師を兼任し、 現在に至る。
【専門のキーワード】
・合成ゴム、S-SBR、EPDM、 ・高分子合成、リビングアニオン重合、
・チーグラー触媒、メタロセン触媒 ・ポリマーアロイ、高分子材料の物性・機能設計、高分子複合材料設計・ポリマー製造プロセスの設計、化学工学、スケールアップ
・研究所運営、研究開発組織、技術経営
【研究内容(専門)または得意とするコンサルタント業務】
・これまで、私は「樹脂・ゴムポリマーの合成とポリマーアロイ化、および配合設計」をキーワードとして掲げ,工業的に使用される樹脂・ゴム材料を中心とした高分子材料設計技術を約40年、研究しています.得意分野としては主に,SBRやEPDMなどの合成ゴムの品質設計、ポリエチレン・ポリプロピレン・ABS樹脂などとエンジニアリングプラスチックスとのブレンド・アロイ化技術の指導などがあげられます。また、研究開発活動を含む全般的な企業経営の立場での経験を積んでおり、研究開発戦略や研究開発組織 運営についても、各種の著述・講演活動を続けています。
【受賞】
2011年 公益社団法人 高分子学会フェロー (SPSJ Fellow)表彰
【著作】
「高機能性高分子複合材料―要素技術と応用開発の動向」 AndTech社(2019)
「第三・第四世代ポリマーアロイの設計・制御・相容化技術」 S&T出版社(2016)
セミナー受講料
【1名の場合】39,600円(税込、資料作成費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
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