乳化重合の反応メカニズム,乳化剤の使い方,反応解析,トラブル対策

構造,分子量,サイズ制御のノウハウ
ラジカル挙動や重合反応の良否をAI管理する可能性
温度管理,原料異物,分散安定性の崩壊,操作条件・・・不具合原因の解明と対策のポイント

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    セミナープログラム

    【10:30〜12:00】
    第1部 離散化法による乳化重合反応の数値シミュレーションの方法
    ●講師 福井大学 学術研究院 工学系部門 材料開発工学講座 准教授 博士(エネルギー科学) 鈴木 清 氏

    【講座の趣旨】
      乳化重合での重合速度や発生粒子数および粒子径分布を定量的に予測するための 基本的考え方を説明します。特に、離散化法による数値シミュレーション方法を説明します。 DLVO理論による凝集速度定数の予測の方法も説明します。 反応器内での流れによる凝集速度定数の増加については取り扱いません。 それらの予測は、高効率・高機能の製品を得るための方策決定および、安全な重合反応の操業のために有効だと期待されます。

    【セミナープログラム】
    1.素反応と物質移動

    2.提唱されている粒子発生に関する仮説
      ・均相発生説とHUFT理論
      ・ミセル発生説
      ・モノマー滴からの発生
      ・粒子の凝集

    3.水中オリゴマーラジカルの濃度と粒子径分布の微分方程式

    4.モノマーと乳化剤の分配

    5.離散化法とモンテカルロ法、モーメント法

    6.0-1モデルと、定常状態近似を用いた擬バルクモデル

    7.ラジカルの進入速度係数

    8.ラジカルの脱出速度係数

    9.DLVO理論による凝集速度係数の推算法

    10.離散化法による数値計算方法〜Runge-Kutta-Fehlberg法など

    11.共重合について
      〜モノマーの分配
      〜平均速度係数の利用

    【質疑応答】


    【13:00〜14:15】
    第2部 乳化重合用の乳化剤や界面活性剤とその応用
    ●講師 (株)ADEKA 機能化学品開発研究所 界面化学品研究室 五十嵐 修平氏

    【講座の趣旨】
      混ざりあわない二種類の液体の内うち、一方の液体が微粒子となって他方の液体に分散しているエマルションを作る手法の一つに乳化重合が挙げられる。本セミナーでは界面活性剤や乳化の基礎について解説し、乳化重合技術の中でも反応性界面活性剤の実用例や特徴について紹介いたします。

    【セミナープログラム】
    1.界面活性剤の基礎
      1.1 界面活性剤の構造
      1.2 界面活性剤の物性(表面張力,CMC)
      1.3 界面活性剤の基本的性質(ミセル)
      1.4 界面活性剤の代表組成
      1.5 界面活性剤のHLB、クラフト点、曇点

    2.乳化重合について
      2.1 乳化重合に使われる界面活性剤の構造
      2.2 実用例

    3.反応性界面活性剤の実用例
      3.1 乳化重合機構と乳化重合用界面活性剤の役割
      3.2 反応性界面活性剤の機能と効果(界面科学的特性、共重合挙動)
      3.3ソープフリーエマルションの特徴(塗料、粘接着剤)

    【質疑応答】


    【14:30〜16:30】
    第3部 重合理論から理解する乳化重合プロセス、装置、制御、トラブル対策
    ●講師 木村技研 代表 木村 次雄 氏

    【講座の趣旨】
     乳化重合関連製品開発の効率化と遭遇するであろう様々なトラブル解決に必要な知識を提供する。可能な限りラジカルおよび乳化重合の基礎理論と関連づけ(半)定量的に解説することに主眼をおく。

    【セミナープログラム】
    1.乳化重合(反応)プロセス
      1.1 乳化重合に使用する種々の原料と着目すべき特性および原料に起因するトラブル
        1.1.1 使用する原料概要
        1.1.2 モノマー
        1.1.3 開始剤
        1,1.4 乳化剤
         1.1.5 その他
      1.2 乳化重合法と反応操作および反応特性
        1.2.1 様々な乳化重合反応操作分類
        1.2.2 バッチ乳化重合法の操作と特性
        1.2.3 セミバッチ乳化重合法の操作と特性

    2.製品開発の効率化とトラブル発生予防へのシミュレーション活用
      2.1 ラジカル重合シミュレーションの利用と有効性
      2.2 (成功例としての)溶液重合シミュレーション開発と課題克服  
      2.3 乳化重合のシミュレーション
        2.3.1 乳化重合理論の現状と解決すべき課題
        2.3.2 神話や誤解をまねく定説や記述
        2.3.3 計算に必要な速度定数や諸物性の入手と推算

    3.乳化重合(製造)プロセスを構成する主要設備(最低限知っておきたい知識およびトラブル発生と予防)
      3.1 乳化重合製造プロセスの構成
      3.2 スケールアップに伴うトラブル
         3.2.1 スケールアップ不可
         ・温度コントロール不能
         ・多量の凝集物や器壁への付着物発生
         ・フラスコと同じ品質・性能ものが出来ない
        3.2.2 乳化重合反応器(攪拌槽式反応器)のスケールアップ
         ・温度測定
         ・伝熱特性
         ・混合特性
        3.2.3 付属設備および機器で発生するトラブル
      3.3 研究開発段階や製造後および出荷後に発生するトラブル
        3.3.1 研究開発段階に発生するトラブル      
        3.3.2 ラテックスの貯蔵や輸送に関わるトラブル
         3.3.3 ユーザーの使用時(塗工・乾燥等)に発生するトラブル
        3.3.4 性能評価に関わるトラブル
      3.4 まとめ(開発段階でトラブルを予知し対策を講じるには)

    4. AI、ビッグデータ. IOT の乳化重合プロセスへの適用と期待
      4.1 Society 5.0時代に向けて
        AI の知識は現代の「読み・書き・算盤」
      4.2 操業データは宝の山
        シミュレーションに必要な基礎データ取得
        運転中の異常予知と即時対処

    【質疑応答】

    セミナー講師

    【第1部】福井大学 学術研究院 工学系部門 材料開発工学講座 准教授 博士(エネルギー科学) 鈴木 清 氏

    【第2部】(株)ADEKA 機能化学品開発研究所 界面化学品研究室 五十嵐 修平氏

    【第3部】木村技研 代表 木村 次雄 氏


    セミナー受講料

    1名につき60 ,500円(消費税込み,資料付)
    〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕

    受講について

    • 本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
    • 下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
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    • 当日は講師への質問をすることができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
    • 本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、
      録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
    • 本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
      複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
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      万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

     

    受講料

    60,500円(税込)/人

    ※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

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    10:30

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    ※銀行振込、会場での支払い

    開催場所

    全国

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    キーワード

    高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス

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