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リチウムイオン電池におけるバインダーの基礎から次世代二次電池のバインダーについて
全国41,8002024-06-13
リチウムイオン二次電池反応の基礎、充放電特性、
直流および交流評価、電池の性能劣化とメカニズム、
劣化度・寿命予測まで!
電気化学インピーダンス測定、パルス測定、
充放電曲線解析の基礎から応用まで
★ 初学者にも分かりやすく、基礎、動作状態把握、特性評価、電池の健全度診断、最近の電池開発の動向を解説!
★ 最新の測定法や材料開発の動向も紹介し、周辺の研究課題も明らかにします。
セミナー講師
エンネット(株) 代表取締役社長 工学博士 小山 昇 氏
【元・東京農工大学 教授】
【専門】 電気化学、エネルギー電子化学
【経歴】 東京農工大学 大学院工学研究院 教授(平成24年3月、定年退職)
【最近の主要出版物;論文、本、および解説】
論文1:"State-of-health estimation of LiFePO4/graphite batteries based on a model using differential capacity ", J. Power Sources、306,62-69(2016).
論文2:" Evaluation of Thermodynamic and Kinetic Parameters from Voltammetric Responses for Molecular-Solid Li(Li1/3Ti5/3)O4 Particles Confined on Electrode ", J. Electrochem. Soc., 160, A3206-A3212 (2013).
論文3:"MEM Charge Density Study of Olivine LiMPO4 and MPO4 (M = Mn, Fe) as Cathode Materials for Lithium-Ion Batteries", J. Phys. Chem. C, 117, 2608-2615 (2013).
書籍1:小山昇著 「リチウムイオン二次電池の性能・劣化評価」(約170ページを執筆)、日刊工業新聞発刊予定2019年7月25日(2019).
書籍2:小山昇監修 「リチウムイオン二次電池の長期信頼性と性能の確保」および第1章の第1~4節、第4章の第2節と第3節(計67ページを執筆)、サイエンス&テクノロジー発刊2016年10月23日(2016)
解説3:小山昇 「リチウムイオン二次電池に関する直近の市場・開発動向」WEB Journal、P20-25(2019)
【主な受賞】 日本化学会学術賞など受賞
受講料
48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
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【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
セミナー趣旨
リチウム二次電池は、モバイル機器用途から、定置型蓄電、車などの大型用途まで、その市場はさらに広がりを見せています。そのために、リチウム二次電池の状態把握、安全性の確保、リユースの可能性がとても重要な開発課題になっています。
そこでこの度、新規参入企業や新たに研究を始められ技術・研究者にも分かりやすいように、リチウムイオン二次電池の基礎、動作状態把握、特性評価法、電池の劣化度・寿命診断法について基礎からじっくりと解説します。特に、インピーダンス法やパルス法の詳細な解析を例解します。最新の測定法や材料開発も紹介し、周辺の研究課題を明らかにします。講義終了後には、受講者の講演内容に関するご質問に可能な範囲で回答いたします。
セミナー講演内容
<得られる知識、技術>
リチウムイオン二次電池の仕組み、充放電特性の見方、出力電位のヒステリシス現象、電池構成材料とその反応特性、インピーダンス測定法とそのスペクトルの意味、高速パルス測定法と等価回路パラメータとの関係、電池状態把握、出力電位のヒステリシス現象、電池の健全度診断法、機械学習法、安全性確保のための添加剤、最近の開発トピックスなど。
<プログラム>
1.電池反応の基礎
1.1 反応の基礎概念
1.1.1 酸化還元電位、ネルンストの式、電気二重層、出力電位、
1.1.2 ガスー格子モデル
1.1.3 活物質粒子の電極反応モデル
1.2 活物質粒子の反応スキーム
1.2.1 LTO系
1.2.2 オリビン鉄系
1.3 リチウムイオンの拡散過程と拡散係数
2 充放電特性
2.1 充放電曲線(エネルギー密度、レート特性)
2.2 差分曲線
3.直流各種評価法
3.1 充放電曲線(エネルギー密度、レート特性)
3.2 サイクリックボルタンメトリー
3.3 パルス法
4. 交流インピーダンス評価法
4.1 測定法
4.1.1 原理・特徴
4.1.2 評価モデル等価回路
4.1.3 活物質球状粒子表面上膜(SEI)界面と等価回路
4.1.4 固体粒子/電解液界面での各種パラメータ
4.1.5 最近の報告例のいくつか
4.2 求められたインピーダンススペクトル(EIS)
4.2.1 EISの温度、およびSOC依存性
4.2.2 3D表示化
4.2.3 劣化診断の可能性
4.3 SOCとSOHの評価
5 現在の汎用電池の特徴
5.1 構成材料
5.2 充放電特性
6 電池の性能劣化とそのメカニズム
6.1 特性の経時変化(1/2乗則)と容量減少
6.2 劣化の諸因子
6.3 組成分析と構造解析
7 劣化度・寿命予測の評価法
7.1 OCV曲線とdV/dQ曲線
7.2 インピーダンス特性と評価用等価回路
7.3 カーブフィッティング
7.4 Newmanモデル
7.5 カルマンフィルタ-
7.6 機械学習法
7.7 パルス特性と評価用等価回路
8.最近の材料開発概要
8.1 正極
8.2 負極
8.3 電解質
8.4 セパレータ
9.界面化学の重要性
9.1 界面制御
9.2 化学修飾
9.3 安全性対策
10.おわりに
□ 質疑応答・名刺交換 □
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