【中止】カーボンニュートラル対応に向けたセルロースナノファイバー(CNF)活用技術 ~基本特性及び加工・複合化技術から 各種製品への適用展開とその効果・ポイント等~

セルロースナノファイバー採用によるCO2削減効果は?また、CNFをどのように活かせば良いのか?

カーボンニュートラル材料としても注目を集めるセルロースナノファイバーの現状から材料・製品への導入展開まで!

セミナー趣旨

  セルロースナノファイバー(CNF)を取巻く状況はここ数年で大きく進展し、実用化・事業化段階に入っています。昨今では、脱炭素経営・プラスチック資源循環への要求が高まる中、CO2削減に寄与できるカーボンニュートラル材料として改めて注目を集めています。CNFの製造・サンプル提供企業も増え多種多様化し、応用製品化・事業化事例も多くの分野から出て来ております。
  本セミナーでは、CNFの種類とその特徴・製造方法、現在市場へ供給、サンプル提供されているCNF各社の特徴と生産状況、そして自社製品・自社技術にどのようにしてCNFを取込んで行くか、使いこなすコツとそのポイント、樹脂複合化の開発推移及びパルプ直接混錬法「京都プロセス」の特徴と試作・製品化事例、などオンラインセミナーの利点を生かして研究所から大型試作成形サンプル等もお見せしながら集中的に解説します。

受講対象・レベル

・カーボンニュートラル対応へCNFをどのように活用していけば良いのか知りたい方
・多種多様化しているCNFにはどのような種類、特徴があるのか知りたい方
・自社製品、自社技術へのCNFの適用・実用化等を検討したい方
・どのように実用化開発を進めて行けば良いか、注意する点・ポイント等を知りたい方
・CNF関連加工技術等に展開したい、新たなビジネスチャンスがあるのではと思っておられる方  他

習得できる知識

・ナノセルロース(機械解繊CNF, TEMPO等酸化CNF, CM化CNF、CNC、バクテリアセルロース他)の特徴と国内の
   CNF製造各社の生産、サンプル提供の現況
・CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの技術開発状況とその実用化試作・製品化の動向
・同上材料の特に京都プロセスを中心とした混練技術、射出成形技術、射出発泡成形技術のポイント
・LCCO2評価から見たCNF活用のCO2ゼロエミッションへの効果と考え方
・ISO国際標準化及び安全性評価技術、安全性データ等の最新動向
・自社技術、自社製品にどのようにCNFを取り込んで行けば良いのか、その進め方等

セミナープログラム

1.ナノセルロースの種類・特徴及び製法・生産状況等について
  ~機械解繊CNF、TEMPO等酸化CNF、M化CNF、CNC、バクテリアセルロース、キチンナノファイバー~

   1)セルロースナノファイバー(CNF)の特徴とその製法及び原料
  a)機械的解繊によるCNF
  b)TEMPO等酸化CNF(化学処理/解繊)
  c)カルボキシル化CNF(化学処理/解繊)
 2)セルロースナノクリスタル(CNC)の特徴とその製法
 3)バクテリアセルロース(発酵セルロース)の特徴とその製法
 4)キチンナノファイバーの特徴とその製法
 5)現在製造・サンプル供給しているCNFメーカー28社の特徴と提供サンプル等のご紹介
  a)サンプル提供企業一覧[2022/9改訂14版発行]の配布及び説明
  b)CNF他生産各社の拠点とその生産能力及び量産化計画
2.5年ぶりに刷新された「CNFロードマップ」の紹介、説明
 1)CNFの普及・市場拡大戦略:2030年・2050年新規市場創造目標
 2)CNF材5種の技術ロードマップ 他
3.ナノセルロース研究開発の世界的動向とISO国際標準化の動向
4.2020年3月に公表されたCNF安全性評価手法並びに評価データの紹介
5.CNF/熱可塑性樹脂ナノコンポジットの複合化技術の開発

   1)粉末法による[親水性]CNFと[疎水性]熱可塑性樹脂の複合化
 2)CNFの化学変性によるナノコンポジットの高性能化
  a)化学変性の考え方
  b)CNFの分散特性と化学処理法
  c)変性CNFによる性能アップ(分散性・強度・耐熱性等)
  d)パルプ直接解繊法「京都プロセス」の開発
  e)ASA変性とセルロースの耐熱性を向上するアセチル変性
  f)DS(変性反応の程度)による性能の違いと最適化
   3)CNF/樹脂の混練技術とそのポイント
  a)CNF/樹脂混練の考え方
  b)「京都プロセス」における混練技術
  c)混練にあたってのポイント
  d)CNFの分散性とその評価法
   4)CNF強化ポリプロピレンの性能向上手法について
  a)セルロース膨潤剤(例えばε-カプロラクタム)の効果
  b)曲げ特性/衝撃特性のバランスが取れた複合化
 5)CNFナノコンポジットの樹脂種横展開について(特性・性能等)
  a)LDPE、HDPE、バイオPE、PP、PS、PLA、PA11、PA12、PVC、ABS、POM、PA6、PA MXD6、
            PA MXD10、PBT、PC/ABS
 6)材料メーカーにおける変性パルプ及びCNF/樹脂マスターバッチ(MB)のサンプル供給及び商業生産開始
6. CO2削減への寄与、LCA効果からみたCNF材の利用
   1)カーボンニュートラル、マテリアルリサイクルが見込めるCNF/熱可塑性樹脂
 2)LCAからみたCNF導入によるCO2削減効果
 3)海洋プラスチック問題からみたCNF/生分解性樹脂ナノコンポジットの開発
7.CNF/熱可塑性樹脂の射出成形並びに微細発泡成形
   1)CNF/熱可塑性樹脂の射出成形技術
 2)CNF/熱可塑性樹脂射出成形及び金型設計のポイント
 3)超臨界CO2バッチ発泡法による微細発泡基盤技術の開発
  a)微細発泡成形におけるCNF複合化の効果
 4)変性CNFナノコンポジットを用いた超臨界N2射出発泡成形
 5)大型射出発泡成形品の試作
 6)ポリエチレン/化学バッチ発泡品の試作
8.CNFの染色と材料着色法の開発
   1)CNFの染色
 2)粉末法による材料着色成形品の試作
 3)材料着色事例とサンプル見本
 4)カラーCNFの製造とサンプル提供開始
9.CNF100%板材等の製造とその応用について
   1)CNF100%材の工業的生産とその特徴
 2)その応用展開について
10.CNF材料の社会実装化動向
 1)オールジャパン「ナノセルロースジャパン(NCJ)」の活動ご紹介
 2)地域におけるCNFに関する取組みの活発化
  a)「関西CNFプラットフォーム」他の活動
11.CNF材料を使いこなす/どのように自社製品に取込んで行くかのポイント
   1)自身がカーボンニュートラル材でもあるCNFをどのように活かすか、その着眼点
 2)先ず材料を良く知る ~本当に多種多様になって来た現況のもとで~
 3)どのCNF材料から触るか、取り寄せるか?
 4)物性・機能のコントロールとそのポイント
 5)触ってみたがうまく行かない。言われている程でもない。何故?
 6)応用展開における3つの方向性と実際例について
12. CNFを使った応用・実用化、事業化事例のご紹介
   <製品化・商品化事例>

 1)水性ゲルインク・ボールペン
 2)消臭機能増大・大人用紙おむつ
 3)トイレクリーナー
 4)スピーカーコーン(バクテリアセルロース応用又はCNF応用)
 5)酒類のろ過助剤
 6)食品保形材
 7)食品(どら焼き等)における食感維持/改良・伸び抑制・保形性・離水抑制・パンク抑制・温度耐性・
        電子レンジ加熱耐性・歯切れ向上・老化抑制等々
 10)化粧品のゲル化剤等
 11)ランニングシューズのミッドソール材
 12)生コンクリート圧送先行剤
 13)透光性磁器鋳込み成型時の脱型助剤(製造歩留向上)及び製品表面のマット化
 14)自動車タイヤ
 15)卓球ラケット
 16)CNF混合漆喰
 17)CNF添加研削用砥石
 18)害虫物理的活動抑制剤
 <試作例>
   1)CNF/熱可塑性樹脂複合材
  a)モーターボートインパネ(CNF/PLA)
  b)化粧品ケース(CNF/PLA)
  c)電気・電子部材カバー(CNF/PP)
  d)リレー装置カバー(CNF/PP)
  e)照明器具カバー(CNF/PP)
  f)自動車エンジンカバー(CNF/PA6射出発泡)
  g)大型成形品(同上エンジンカバー)無電解メッキ品
  h)自動車ドアトリム(CNF/PP)
  i)自動車リクラカバー(CNF/PP)
  j)自動車トランクリッド/ロアー(CNF/PA6射出発泡)
  k)自動車インテークマニホールド(CNF/PA6ブロー成形)
  l)自動車デッキボード(CNF/PP)
  m) 自動車コンセプトカー(ドアアウターパネル(CNF/PP)、ドアトリム(CNF/PP)、ボンネット(CNF100%)、
           透明ルーフパネル(CNF/PC挟込成形)、透明バックドアガラス(CNF/PC挟込成形)、
           リアスポイラー(CNF/PPブロー成形)、アンダーカバー(CNF/PPブロー成形)、バンパーサイド(3D成形)、
           ホイールフィン(3D成形) 他)
  n)シューズキーパー(CNF/PP)
  o)ミニバスケット(CNF/PP)
  p)ペンスタンド(CNF/PP)
  q)トラッシュビン(CNF/PP)
 2)CNF/ゴム複合材、その他
  a)スポーツシューズ・アウターソール
  b)ウエットスーツ
  c)ベアリンググリース・増ちょう剤
<質疑応答>

セミナー講師

 北川 和男 先生   地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 研究フェロー 工学博士  

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
    お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
    お申込みは4営業日前までを推奨します。
    それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
    テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
    無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

下記ご確認の上、お申込み下さい

  • PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
    各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
  • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

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開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

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全国

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キーワード

紙・パルプ・セルロース技術   高分子・樹脂材料   複合材料・界面技術

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紙・パルプ・セルロース技術   高分子・樹脂材料   複合材料・界面技術

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