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チクソ性、チクソトロピー、非ニュートン流動の違い
チクソ性を的確に評価するための測定とそのテクニック
実用系でのチクソ性のメカニズムに基づいた制御のコツ
流動性を特徴づける「チクソ性」を理解して測定・制御するには
微粒子分散系におけるチクソ性の制御と考え方
なかなか学ぶ機会、情報が無いチクソ性を基礎から把握し、実用系で役立てる
セミナー趣旨
塗料やインキの流動性を特徴づけるためにしばしば「チクソ性(チキソ性と言われることもありますが、ここではチクソ性で統一します)」という技術用語が使われますが、このような学術用語はありません。この基となったのは学術用語の「チクソトロピー(チキソトロピーと呼ばれたこともありますが、最近はチクソトロピーの方が多く使われるようです)」と思われますが、両者は必ずしも同じではないため、実用上いろいろな不都合が生じることになります。
本セミナーでは、まず学術的な意味と技術的な意味の違いを明確にして、物性評価として「チクソ性」を測定するためのテクニックを紹介します。液体中に分散した微粒子は、ほとんどの場合、凝集体を形成します。通常、この凝集はそれほど強いものではないので、高せん断速度においては容易に破壊され、低せん断速度では可逆的に形成されることになり、このときの構造変化によりチクソトロピーや擬塑性流動が観測されることになります。実用系として微粒子分散系に焦点を絞り、「チクソ性」制御の考え方について概説します。
習得できる知識
- 「チクソ性」「チクソトロピー」「擬塑性流動」の違いを正しく理解することができるようになります。
- 「チクソ性」を的確に評価するための測定手法が習得できるようになります。
- 微粒子分散系の「チクソ性」をメカニズムに基づいて制御するためのコツが掴めるようになります。
セミナープログラム
- レオロジーの基礎
- 力学の基礎
- 伸長変形とせん断変形
- ひずみとひずみ速度
- 応力の定義
- 非ニュートン流動
- 粘度の定義
- 擬塑性流動
- ダイラタント流動
- 降伏挙動
- 時間依存性流動
- チクソトロピー
- レオペクシー
- チクソ性
- 履歴現象と平衡流動曲線
- 力学の基礎
- チクソトロピーの測定と注意点
- 測定装置の選択と測定限界
- 回転粘度計
- 毛細管型粘度計
- 測定プログラムの設定
- 二段階せん断法とヒステリシスループ法
- せん断履歴の設定
- チクソトロピー回復過程の測定
- チクソ性の評価例
- 測定装置の選択と測定限界
- コロイド化学の基礎と凝集分散系の粘度挙動
- 非凝集分散系の粘度挙動
- 粒子間相互作用と粒子の凝集
- 電気二重層
- ζ電位とpH
- DLVO理論
- 高分子による分散安定効果
- 高分子の架橋凝集作用
- 凝集分散系の粘度挙動
- 凝集分散系の擬塑性流動
- 三次元網目構造の形成と降伏挙動
- チクソトロピー性制御の基本概念
- 二粒子間相互作用とチクソトロピー
- 凝集の空間構造とチクソトロピー
- パーコレーション理論の応用
- 逆チクソトロピー
- 高分子による流動パターン(非ニュートン性)の制御
- 粘度レベルと流動パターンの独立制御
- 粒子間のベクトル的性質と粘度挙動
- ナノ粒子分散系のダイラタント流動
□質疑応答□
キーワード:チクソトロピー、擬塑性流動、粘度の時間依存性、微粒子分散系、コロイド化学的粒子間相互作用、DLVO理論、高分子吸着、分散と凝集
セミナー講師
千葉大学 名誉教授 工学博士 大坪 泰文 氏
セミナー受講料
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44,000円( E-mail案内登録価格41,800円 )
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※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
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1名申込みの場合:35,200円 ( E-mail案内登録価格 33,440円 )
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※他の割引は併用できません。
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配布資料
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受講料
44,000円(税込)/人
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