もみ殻のマテリアルリサイクル 吸着剤,機械材料から電池・キャパシタ電極まで

本セミナーでは,もみ殻の排出およびリサイクル状況,さらに,素材としての特徴を説明します。もみ殻の電池・キャパシタ電極への応用、機械材料への応用など、ご興味のある方は是非ご参加ください。


講師


秋田大学 大学院理工学研究科
准教授 博士(工学) 熊谷 誠治 先生

【講師紹介】
2011年から現職。近年は,もみ殻を原料とした蓄電デバイス電極材料の開発を手がける。

【専門】
環境・エネルギー工学、電気電子工学

【受賞歴】
2009年 秋田わか杉科学技術奨励賞「もみ殻に由来する高機能活性炭の開発」
2011年 木質炭化学会年会特別講演「熱プロセスを経由するもみ殻の有効利用方法」
2017年 パワーアカデミー萌芽研究優秀賞「もみ殻に由来するリチウムイオンキャパシタ正極材料の開発」


受講料


1名41,040円(税込(消費税8%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき30,240円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


セミナーポイント


■はじめに
 農林業が盛んな地域における産業の芽として,また,原料を植物資源に求める環境配慮型製品の導入のため,バイオマスの積極的な利用が進められている。稲収穫の副産物として排出されるもみ殻は,その安定した排出量と低い収集コストから,国内では有望なバイオマス種と位置付けられている。
 稲はその成長過程において,土壌から水溶性ケイ酸を取り込むため,もみ殻には約20質量%のシリカが天然に含まれる。シリカの存在により,分解されにくく,炭素含有率も低いため,もみ殻のマテリアルリサイクルには,技術的な工夫が必要であった。炭化など熱処理はもみ殻のマテリアルリサイクルに効果的であり,もみ殻の機能性を向上させることができる。しかし,コストや効果の面で既存技術および製品に対する優位性がなければ,魅力ある技術や製品とはならない。それゆえ,もみ殻の材料物性を十分に見極めて,もみ殻からでなければ生まれない技術や製品が望まれる。
 本セミナーでは,もみ殻の排出およびリサイクル状況,さらに,素材としての特徴を説明する。そして,講師がこれまで取り組んできたもみ殻のマテリアルリサイクル技術,特に熱処理を経由した高機能材料を製造する技術について説明する。

■受講対象
もみ殻等バイオマスを扱う事業に関係する方
バイオマスのリサイクル技術に興味のある方
植物系炭化物または活性炭をベースにする環境浄化剤(脱臭,水処理)に興味のある方
植物由来の構造材および摺動材に興味のある方
電気二重層キャパシタ,リチウムイオン電池,リチウムイオンキャパシタの植物由来炭素系電極材料に興味のある方

■必要な予備知識
高校卒業程度の基礎知識で十分に対応できるレベルです。

■本セミナーに参加して修得できること
もみ殻の排出現況と素材としての特徴
もみ殻を含めたバイオマスのマテリアルリサイクルの基礎
もみ殻から高機能材料を創製する最先端技術


セミナー内容


1.もみ殻排出および利用の現況

2.もみ殻の素材としての特徴

3.もみ殻の加工の基礎(粉末化,固化,炭化,賦活)

4.もみ殻の気相吸着剤への応用
  1) アンモニアガスの吸着
  2) 家畜排せつ物消臭用飼料添加剤
  3) アルデヒド類ガスの吸着

5.もみ殻の液相吸着剤への応用
  1) 畜舎汚水の浄化
  2) 重油吸着剤
  3) 燃料油中の硫黄化合物の吸着

6.もみ殻の機械材料への応用
  1) 炭素/シリカ複合材料の製造方法とその諸特性
  2) 炭素/シリカ/炭素繊維複合材料の製造方法とその諸特性

7.もみ殻の電池・キャパシタ電極への応用
  1) 電気二重層キャパシタ電極用活性炭
  2) リチウムイオン電池負極用炭素/シリカ複合材料
  3) リチウムイオンキャパシタ用正負極材料

8.まとめ


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,040円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【大田区】大田区産業プラザ(PiO)

【京急】京急蒲田駅

主催者

キーワード

バイオ技術   環境マネジメント   電気・電子技術

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開催日時


12:30

受講料

41,040円(税込)/人

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バイオ技術   環境マネジメント   電気・電子技術

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