
以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
各種のバインダを用いたリチウムイオン電池用
正極や負極の特性について紹介
※ 本セミナーは、当日ビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
セミナー趣旨
電極用バインダは、活物質、導電助剤、集電体などを結着するために用いられている。代表的なバインダとしてPVdF系バインダやSBR系バインダが知られている。ただ、PVdF系バインダでは、高温の電解液中に放置されると電解液を吸って膨潤等を起こし、SBR系バインダでは、高電位で二重結合が酸化劣化しやすいなどの課題がある。また、Si系材料を用いた負極では、電極用バインダの結着力が弱いと集電体から活物質層が剥離しやすく、サイクル劣化が大きい課題がある。本講演では、各種のバインダを用いた正極や負極の特性について紹介する。
受講対象・レベル
・これからリチウムイオン電池の研究開発に従事または管理される方
・水系バインダを用いた電極特性について興味がある方
・電極スラリーの混合技術について興味がある方
・Si系負極の長寿命化について興味がある方
習得できる知識
・バインダの開発動向と課題
・水系バインダを用いた電極の特徴とスラリーの混合技術・材料・部材、製造条件などの組み合わせ技術の重要性
・次世代材料の特徴と課題、用途展開
セミナープログラム
※ 適宜休憩が入ります。
1.リチウムイオン電池の市場動向と構成材料、製造工程
2.正極用バインダの開発
2-1 水系バインダと加圧炭酸中和技術
2-2 バインダの電解液による膨潤とバインダによる対策
2-3 各種バインダと硫黄系正極の電池特性
2-4 セルロースナノファイバー複合バインダの開発と耐熱性
2-5 水系バインダとスラリー混練条件、連続混練技術
3. 負極用バインダの開発
3-1 水系バインダを用いたカーボン系負極
3-2 合金系負極と各種バインダ
3-3 ポリイミド系バインダを用いたシリコン系負極の開発
3-4 無機系バインダを用いたシリコン系負極の開発
4. 今後の展望
セミナー講師
向井 孝志 氏 ATTACCATO合同会社
【講師経歴】
2002年~ 国立研究開発法人 産業技術総合研究所(リチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池、ニッケル水素電池、水素吸 蔵合金などの研究開発に従事)
2011年~ エクセルギー・パワー・システムズ㈱(水素電池、燃料電池、電池モジュールなどの研究開発に従事)
2014年~ ATTACCATO合同会社(特殊環境用蓄電池とバイオロギング用電源などの研究開発に従事)
【研究歴】
リチウムイオン電 池、ナトリウムイオン電池、ニッケル水素電池、水素吸蔵合金など
【所属学会】
電気化学会、近畿化学協会、日本無機リン化学会、大阪商工会議所
【受 賞】
2010年 粉体工学会 技術賞
2017年 日本セラミックス協会 ポスター賞
2018年 Denver X-ray Conference 2018 Best XRF Poster
【単行本・雑誌】
1) 向井孝志, 山下直人, 池内勇太,坂本太地:「ポストリチウムに向けた革新的二次電池の材料開発」エヌ・ ティー・エス(2018)
2) 向井孝志: 車載テクノロジー, 5(4), pp.19-24(2018)
3) 向井孝志, 池内勇太, 山下直人, 坂本太地, 西村良浩, 矢 口淳子, 秋元侑也:「リチウムイオン電池用添加剤の開発と市場」,pp.87-95, シーエムシー出版(2018)
4) 向井孝志:「次世代電池用電極材料の高エネルギー密度、高出力化」, pp.3-12, 技術情報協会(2017)
5) 向井孝志, 山下直人, 池内勇太, 坂本太地:Material Stage, 17(5), pp.29-33 (2017)
6) 境哲男, 向井孝志: Material Stage, 16(12),pp.53-56 (2017)
7) 向井孝志, 坂本太地, 柳田昌宏:「リチウム イオン電池~高容量化・特性改善に向けた部材設計アプローチと評価手法~」, pp.210-220, 情報機構(2017)
8) 境哲男, 向井孝志: 「機能 紙最前線~次世代機能紙とその垂直連携に向けて~」, pp.97-103, 機能紙研究会(2017)
9) 向井孝志, 山下直人, 池内勇太, 坂本太地, 境哲 男, 柳田昌宏:「ゴム・エラストマーと資源・エネルギー」, pp.18-24 ゴムタイムス社(2016)
10) 向井孝志, 坂本太地, 境哲男, 柳田昌 宏: WEB Journal, 12,pp.9-13 (2015)
11) 向井孝志, 池内勇太, 坂本太地, 柳田昌宏, 境哲男:工業材料, 63(12) pp.18-23 (2015)
12) 向 井孝志,池内勇太, 境哲男, 柳田昌宏: Energy Device, 3(1), pp.39-43 (2015)
13) 片岡理樹, 向井孝志, 境哲男:「ナトリウムイオン二次電池の開発と二次電池の市場展望」, pp.61-72, シーエムシー出版 (2015)
セミナー受講料
44,000円 * 税込、 資料付
*メルマガ登録者 39,600 円
*アカデミック価格 26,400 円
★メルマガ会員特典
2名以上同時申込で申込者全員メルマガ会員登録をしていただいた場合、
2人目は無料(1名価格で2名まで参加可能)、3名目以降はメルマガ価格の半額です。
メルマガ会員割引の適用を希望する場合は、必ず備考欄に【会員割引希望】と記載してください。
★ アカデミック価格
学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、
大学院の教員、学生に限ります。申込みフォームに所属大学・大学院を記入のうえ、
備考欄に「アカデミック価格希望」と記入してください。
受講について
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
お申し込み前に、下記リンクから視聴環境をご確認ください。
→ https://zoom.us/test - 当日はリアルタイムで講師へのご質問も可能です。
- タブレットやスマートフォンでも視聴できます。
- お手元のPC等にカメラ、マイク等がなくてもご視聴いただけます。この場合、音声での質問はできませんが、チャット機能、Q&A機能はご利用いただけます。
- ただし、セミナー中の質問形式や講師との個別のやり取りは講師の判断によります。ご了承ください。
- 「Zoom」についてはこちらをご参照ください。
■ お申し込み後の流れ
- 開催前日までに、ウェビナー事前登録用のメールをお送りいたします。お手数ですがお名前とメールアドレスのご登録をお願いいたします。
- 事前登録完了後、ウェビナー参加用URLをお送りいたします。
- セミナー開催日時に、参加用URLよりログインいただき、ご視聴ください。
- 講師に了解を得た場合には資料をPDFで配布いたしますが、参加者のみのご利用に限定いたします。他の方への転送、WEBへの掲載などは固く禁じます。
- 資料を冊子で配布する場合は、事前にご登録のご住所に発送いたします。開催日時に間に合わない場合には、後日お送りするなどの方法で対応いたします。
受講料
44,000円(税込)/人
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
全樹脂電池とは?その仕組み、全個体電池との違いをわかりやすく解説
【目次】 近年、エネルギー技術の進化が目覚ましく、特に電池技術はその中心的な役割を果たしています。中でも「全樹脂電池」は、軽量で安全... -
IGBTとは?原理と仕組み、その利用法をわかりやすく解説
【目次】 IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)は、現代の電力エレクトロニクスにおいて非常に重要な役割を果たしています。特に、... -
熱雑音とは?知っておくべき基礎知識と対策法をわかりやすく解説
【目次】 電子機器や通信システムにおいて、熱雑音は避けて通れない問題です。特に、精密な測定や高性能なデバイスを求める現代においてその... -
SiC MOSFETとは?仕組みや利用における利点と欠点について解説
【目次】 シリコンカーバイド(SiC)金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)は、次世代のパワーエレクト...