フロー晶析のプロセス設計、条件設定と最適化

晶析のフロー化に伴う結晶径のばらつき、
結晶成長純度問題への対応法とは?
条件設定のための流動・粒子の挙動解析とモデル化!
シミュレーションで工程設計を成功に導く!

セミナープログラム

【10:00〜12:00】  
【第1部】 晶析工程のフロー化の基本的な考え方と装置設計
神戸大学大学院工学研究科 応用化学専攻 助教 堀江 孝史 氏 

講座主旨
晶析操作は、液体中から固体の結晶が発生する分離プロセスである。多くの場合、晶析操作には撹拌槽等の回分式のプロセスが適用されているが、最近では、生産性や操作性、制御性の向上を目指して、連続式への転換が求められている。本稿では、化学プロセス全般の連続化に関する基本的な考え方と設計方法を紹介すると共に、固体を生成する場合の連続化の注意点を解説する。さらに、最新の連続式反応器を使った成果について、実験結果及びモデリング結果を含めて紹介する。

講座内容
・プロセス強化について
・化学プロセスのフロー化の基本
・回分式プロセスの連続式プロセスへの転換の考え方
・晶析について
・フロー化における結晶径のバラつきの問題
・シードチャートの作成
・ポピュレーションバランスモデル
・連続晶析のための振動流バッフル反応器の開発事例
・フロー晶析における反応器の流動および粒子挙動解析
・フロー化プロセスにおける結晶成長の促進

【質疑応答】



【12:45〜14:45】
【第2部】晶析装置の小型化とフロー化
カツラギ工業(株) 理事 三木 秀雄 氏 

講座主旨
大型の連続晶析装置は100年以上前にバルク品向けに開発され発展してきたが、近年の省エネ・省力化の流れに乗って、回分式でなければ無理と考えられてきた医薬品製造に代表される多品種少量生産分野へのフロー化が急務と言われている。ここでは、代表的な2種類のフロー型装置の特徴と設計上の注意点を中心に解説する。

講座内容
1.はじめに
2.小型化とフロー化に向けた最近の動向
3.MSMPR型晶析装置とプラグフロー型晶析装置の相違点
4.MSMPR型晶析装置の小型化
 4.1 MSMPR型での反応及び貧溶媒晶析法の小型化
 4.2 MSMPR型での冷却晶析法の小型化
 4.3 MSMPR型での真空蒸発晶析法の小型化

5.各種プラグフロー型の特徴
 5.1 プラグフロー型での反応及び貧溶媒晶析法の特徴
 5.2 プラグフロー型での冷却晶析法の特徴

6.フロー型晶析装置の最適化について
7.フロー型晶析装置スケールアップに伴う問題点と回避
8.おわりに

【質疑応答】



【15:00〜17:00】
【第3部】デリングツールを用いたフロー晶析のプロセス設計と工程最適化
ピーエスイージャパン PSE日本支社 シニアアプリケーションズエンジニア 柏屋 滋 氏

講座主旨
晶析装置の設計において、モデリングツールにより、バッチ試験のプロセスモデルを、実験データ(濃度・温度変化、粒径分布等)を再現できるようにしておくことが重要である。 例えば、冷却晶析プロセスの場合、連続運転プラントでは、複数の晶析槽を繋ぎ、また各晶析槽内でのスラリー滞留時間、及び操作温度を設定しなければならないが、モデリングによらずに、最適な設計条件、運転条件を見出すことは、極めて困難である。 これに対し、バッチ試験データにモデルを予め合わせ込んでおけば、連続プラントの場合にも、バッチと同じモデルが使用できるので、シミュレーションによる事前検討が可能である。パイロット試験の回数を減らす、或いは全く行わなくても、実機の設計と運転調整に要する手間と時間を大幅に削減することができる。

講座内容
晶析プロセスのモデル化
 晶析プロセスのモデリング基礎
 gCRYSTALの概要紹介
 晶析プロセスシミュレーションのデモ

モデルのバリデーション
 バッチ試験データの取り扱い
 結晶成長速度パラーメータ、活性化エネルギーの推定方法

●連続晶析プロセスのモデリング
 晶析槽モデルのバリデーション
 連続晶析プロセスフローシート作成

●設計条件、運転条件の最適化
 結晶粒径分布の制御
 外乱、不確定要因のシミュレーションによる検討(Global System Analysis)

【質疑応答】

セミナー講師

【第1部】神戸大学大学院工学研究科 応用化学専攻 助教 堀江 孝史 氏
【第2部】カツラギ工業(株) 理事 三木 秀雄 氏
【第3部】ピーエスイージャパン PSE日本支社 シニアアプリケーションズエンジニア 柏屋 滋 氏

セミナー受講料

1名につき60,000円(消費税抜き/昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円〕


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:00

受講料

66,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、会場での支払い

開催場所

東京都

MAP

【品川区】技術情報協会セミナールーム

【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   生産工学

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