【テレワーク対応・WEBセミナー】機能性ハードコートにおける樹脂の開発・高機能と水系・無溶剤等 環境対応へ向けた課題

44,000 円(税込)

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開催日 12:30 ~ 16:45 
締めきりました
主催者 (株)AndTech (&Tech)
キーワード 高分子・樹脂材料   環境負荷抑制技術
開催エリア 全国
開催場所 ※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です

環境対応型材料として様々な用途で使用されてきている、
乾燥工程が不要となる無溶剤での
配合設計が可能となるUV硬化型樹脂!

水性UV硬化樹脂は、従来型の紫外線硬化性樹脂の欠点である高粘度、安全性と衛生上の問題を一挙に解決!

塗膜の総合的性能の向上、原材料コストの低下が図れるため、近年特に注目され開発が盛んになっている注目材料の開発動向!

セミナー講師

第1部 FAM テクノリサーチ 代表 博士 (工学) 山田 保治 氏

≪経歴≫
1971年3月 : 名古屋工業大学 工学部 工業化学科卒業
1973年3月 : 京都大学大学院 工学研究科 石油化学専攻 修了
1973年4月 : 住友化学工業株式会社 中央研究所
1981年4月 : ダウケミカル日本株式会社 主任研究員
1982年7月 : 新日鐵化学株式会社 技術研究所 統括部長
2000年7月 : 名古屋工業大学 教授
2007年10月 : 京都工芸繊維大学 教授
2012年 : 京都工芸繊維大学 特任教授、神奈川大学 客員教授
2013年 神奈川大学 客員教授、岩手大学 客員教授、名古屋産業科学研究所研究員、中部TLO技術アドバイザー、日本工学アカデミー会員
2015年~ 高分子学会 フェロー
2018年 FAM テクノリサーチ 代表
≪受賞≫
1997年6月 日本接着学会 論文賞
2014年 高分子学会 フェローアカデミア (レヴュー・スカラー)
≪著作≫
ポリイミドの高機能化と応用技術 , 第1章 第2節 アロイ化・複合化によるポリイミドの機能制御, サイエンス&テクノロジー (2008)
PMMA-シリカハイブリッド材料の合成と光学特性制御,MATERIAL STAGE. Vol.8 (2) , 54 (2008)
ナノポア構造を制御した多孔性ポリイミドフィルム, コンバーテック, 2009 (7) , 76 (2009)
シランカップリング剤の界面での処理効果, 技術情報協会 (書籍) (2010)
UV硬化型有機-無機ハイブリッドハードコート技術自動車窓ガラスの樹脂化 (樹脂グレージング) -樹脂の改質・成形加工・ハードコート・耐久性評価・法規制-技術情報協会 (書籍) (2010)
Physical and Gas Transport Properties of Hyperbranched Polyimide–Silica Hybrid Membranes Membrane Gas Separation、 (Wiley & Sons Ltd) (2010) 他 多数

第2部 東亞合成(株) 名古屋工場 技術開発部 佐内 康之 氏

第3部 大成ファインケミカル(株) 樹脂事業部 技術グループ 課長 朝田 泰広 氏

セミナー受講料

【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。

※WEB受講は名簿をご提出いただきます。追加の際は、申し込まれる方が追加の方を取り纏めいただくか、申込時期が異なる場合は紹介者のお名前を備考欄にお書きくださいますよう、お願いいたします。

セミナープログラム

第1講 環境対応型ハードコートの開発
【12:30-14:00】
講師:FAM テクノリサーチ 山田 保治 氏

【講演キーワード】
1.ハイブリッドハードコート
2.環境低負荷/生分解性
3.ポリ乳酸(PLA)
4.特性制御(高耐熱化/柔軟性/耐衝撃性)

【講演主旨】
 有機及び無機ハードコート剤に加えて高性能なハイブリッドハードコート剤が開発され、表面保護やガラス代替材料として多種多様な用途で使用されている。また近年、環境にやさしい環境適応材料が求められ、有機溶剤を使用しない無溶剤型や水溶性ハードコート剤が開発されている。ここでは、炭素持続性社会の構築をめざして開発された代表的なバイオベースポリマーであるポリ乳酸(PLA;Polylastic acid)をベースにした環境対応型(環境低負荷/生分解性)ハードコート剤の開発とその特性について紹介する。

【講演プログラム】
1.ハードコート剤の概要
 1-1 ハードコート剤の種類と特徴(有機、無機、ハイブリッドハードコート材)
 1.2 環境対応型ハードコート剤の種類と特徴(無溶剤型、水溶性、生分解性)
2.ポリ乳酸の概要
 2-1 バイオマスプラスチック(バイオベースポリマー)の種類と基本特性
 2-2 ポリ乳酸の製造法(ラクチド開環法/直接重縮合法)
 2-3 ポリ乳酸の基本特性
  (1)熱的特性、(2)機械的特性、(3)生分解性、(4)気体透過性
 2-4.ポリ乳酸の技術課題  
     (1)耐熱性(融点(Tm)、ガラス転移温度(Tg)、荷重たわみ温度(HDT))、
  (2)柔軟性(耐衝撃性)、(3)耐久性(耐加水分解性)
3.ポリ乳酸の高性能・高機能化
 3-1 耐熱性付与(ステレオコンプレックスPLA/複合(ハイブリッド)化)
 3-2 柔軟性付与(シロキサン共重合体)
4.環境対応型(環境低負荷/生分解性)ハードコート剤の開発
 4-1 有機-無機ハイブリッドハードコート剤の調製と特性
 4-2 ポリ乳酸-シリカハイブリッドハードコート剤の調製
 4-3 ポリ乳酸およびシリカ 含有量とバイオマスプラスチック度の関係
 4-4 ポリ乳酸-シリカハイブリッドハードコート剤の特性
 (1)透明性、(2)表面硬度、(3)ヘイズ値、(4)表面特性(接触角)

【質疑応答 名刺交換】

第2講 無溶剤型UV 硬化ハードコートの開発
【14:00-15:15】
講師: 東亞合成(株) 佐内 康之 氏

【講演趣旨】
 UV 硬化型樹脂は無溶剤での配合設計が可能であり、無溶剤とすることで乾燥工程が不要となる。また、極めて短時間での硬化が可能なため生産性が高いというメリットもあり、環境対応型材料として様々な用途で使用されてきている。ハードコートはUV 硬化樹脂の主用途の一つであり、簡便に基材表面への保護層を形成できるため、塗膜の「硬さ」に着目した開発が幅広く行われてきた。最近は「硬さ」以外の機能を組み合わせた高機能性ハードコートが求められてきている。本講演では、セミナー全体のイントロダクションとすべく、UV 硬化型ハードコートで使用される樹脂の一般的特徴と、高機能化手法の一例を紹介する。

【講演キーワード】
UV 硬化、光硬化、ハードコート、低環境負荷、環境対応

【講演プログラム】
1.はじめに
 1-1 UV 硬化のメリット
 1-2 UV 硬化樹脂のフォーミュレーション
 1-3 ラジカル重合とカチオン重合
2.一般的なUV硬化ハードコート材料の種類と特徴
3.代表的な不具合への対策
 3-1 カールや変形
 3-2 基材密着性
 3-3 硬化不良
4.ハードコートへの機能性付与
 4-1 硬度と柔軟性の両立
 4-2 各種基材への密着性付与
 4-3 防曇ハードコート
 4-4 帯電防止ハードコート

【質疑応答 名刺交換】

第3講 水系UV硬化樹脂の開発とハードコートへの展開
【15:30-16:45】
講師: 大成ファインケミカル(株) 朝田 泰広 氏

【講演趣旨】
 UV塗料はウレタンアクリレートなどのオリゴマーを主成分とし高粘度のため、塗工粘度やレオロジー特性の調節のために、多量の反応性希釈剤(モノマー)を使用したり、有機溶剤を併用することで対処している。反応性希釈剤を多量に使用した場合には、皮膚刺激、硬化性低下、硬度などの物性の低下などの問題を招き、また有機溶剤を併用する場合には大気汚染や火災の危険性が高くなる。水性UV硬化樹脂は、従来型の紫外線硬化性樹脂の欠点である高粘度、安全性と衛生上の問題を一挙に解決するとともに、塗膜の総合的性能の向上、原材料コストの低下が図れるため、近年特に注目され開発が盛んになっている。本セミナーではハードコート用水性ウレタンアクリレートディスパージョンの設計例、特長、性能について紹介する。

【講演キーワード】
  水性ウレタンアクリレートディスパージョン 環境対応水性UV樹脂 

【講演プログラム】
1.UV硬化概論
 1-1 市場動向
 1-2 原材料
2.水性UV樹脂の開発事例
 2-1 水溶性タイプ
 2-2 ディスパージョンタイプ
3.水性UVウレタンアクリレートディスパージョンタイプの設計と評価
 3-1 設計例
 3-2 物性例 (硬度、密着性、タックフリー性)
 3-3 光硬化の動力学的検討
 3-4 光硬化塗膜の力学特性
4.今後の展望

【質疑応答 名刺交換】