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高分子材料の劣化に伴う構造変化や反応メカニズムの基礎、
分析・評価技術及び活用事例まで解析!
セミナー趣旨
高分子材料は、軽量で成形しやすいといった特長を持ちますが、金属材料や無機材料と比較して耐久性に劣ることが実用上の問題になることがあります。自動車や航空機など輸送機器分野では、車体や各種部品への高分子材料の適用が進められていますが、一方で海洋プラスチックやリサイクル問題など社会課題も顕在化しています。今後、高分子材料の劣化や耐久性、品質に対する要求は更に高まると考えられます。
高分子材料の劣化現象や耐久性を理解するには、劣化が引き起こされる原因、高分子材料の分子構造や高次構造などの構造が変化するメカニズムを理解する必要があります。本セミナーでは、高分子材料に関わる社会動向から、熱酸化や加水分解など化学反応を伴う劣化現象にフォーカスして、劣化を分子レベルの反応メカニズムにより理解するための考え方や分析・評価技術及び活用事例について紹介します。
受講対象・レベル
高分子材料を扱う材料メーカー、部材メーカー、セットメーカー等で、製造や成形加工業務にたずさわって2~3年の若手技術者や新人の方。
必要な予備知識
・高分子化学、分析化学に関する大学卒業レベルの基礎知識。
・酸化反応や加水分解などの簡単な化学反応式を理解する基礎知識。
習得できる知識
・劣化に伴う構造変化、反応メカニズム(酸化反応や加水分解など)の基礎を習得できる。
・劣化構造解析に関する化学分析法の基礎を習得できる。
・劣化の関係する課題を解決するためのアプローチを理解できる。
セミナープログラム
1.高分子材料の耐久性、品質に関わる最近の動向
・海洋プラスチック、リサイクル
・サイレントチェンジ
・サプライチェーン問題
2.劣化反応メカニズムの基礎と考え方
・劣化の定義
・劣化要因と反応メカニズム
・自動酸化反応
・酸化防止剤の種類と働き
・劣化解析と耐久性評価の考え方
3.劣化構造解析に有効な化学分析法
・赤外分光法(FT-IR)
・核磁気共鳴分光法(NMR)
・質量分析法(LC-MS、MALDI-TOFMS、熱分解GCMS)
・電子スピン共鳴法(ESR)
・ケミルミネッセンス法
4.劣化解析事例
・質量分析法を活用する解析事例
・ポリオレフィンの熱酸化劣化(酸化防止剤の解析)
・ポリエステルの熱酸化劣化/加水分解劣化
・ゴム材料の熱酸化劣化
・有機半導体材料の光酸化劣化
5.まとめ
【質疑応答・名刺交換】
キーワード
高分子材料,劣化,反応,メカニズム,分析,解析,講演,研修,セミナー
■新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策について■
2020年4月15日から6月15日までにR&D支援センターが主催するセミナーでは、以下のような対策を徹底して実施いたします。
【新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策】
・一部の延期セミナーを除き10名を定員にし、講師との距離、受講者間の距離を確保する。
・約1時間に1度休憩を取り、こまめに換気を行う。(外窓もしくは入口ドアの開放)
・衛生面を考慮して、無料で提供していた昼食の弁当配布を休止する。
・会場にアルコール消毒液を設置する。手洗い、手指の消毒にご協力ください。
・受講される皆様にマスクの用意、咳エチケットの徹底をお願いする。
・原則としてスタッフと講師もマスクを着用する。
【キャンセル規定】
開催日から起算して営業日で8日前までにご連絡をいただければ、キャンセルを受け付けます。それ以降は欠席扱いとなり、テキストを郵送させていただきます。
セミナー講師
(国研)産業技術総合研究所
機能化学研究部門 化学材料評価グループ長 博士(工学)水門 潤治 氏
【ご専門】高分子劣化、フッ素化学
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、46,200円で受講できます。
備考欄に「会員登録希望」と希望の案内方法【メールまたは郵送】を記入ください。
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