樹脂の組成・構造解析テクニック

熱分解GC-MS、NMR、FT-IR…

新たな樹脂材料開発への活用、未知成分解析のためのテクニックを紹介!


講師


1.名古屋工業大学 大学院工学研究科 教授 大谷 肇 氏

2.積水化学工業(株) 開発研究所先端技術センター
 技術融合チーム長・評価分析テクノロジープラットフォーム リーダー 日下 康成 氏

3.サーモフィッシャーサイエンティフィック(株) ケミカルアナリシス事業本部
 アプリケーション部 マネージャー 小松 守 氏


受講料


1名につき55,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき50,000円〕


プログラム


【10:00-12:00】 
1.熱分解 GC-MSによるポリマーの組成分析・構造解析 
● 講師 名古屋工業大学 大谷 肇 氏 


【習得できる知識】
・熱分解GC-MSの基礎(原理・特徴)の習得
・熱分解GC-MSの操作上のポイントの把握
・ポリマー材料の組成分析や構造解析への実用性の確認

【講座趣旨】
 熱分解ガスクロマトグラフィーー質量分析法(熱分解GC-MS)は、近年の測定システムの高性能化により、各種ポリマー材料の実用的な解析・評価手法として重要な地位を占めるようになってきた。
 本講では、その基礎となる測定システムの原理と特徴、および操作上の注意点などを解説するとともに、ポリマー材料の構造解析や組成分析への様々な応用例を紹介する。

1.熱分解GC-MSの基礎
 1.1 測定システムの基本特性
 1.2 測定条件の最適化と測定システムの保守・点検

2. 熱分解GC-MSのポリマー材料の構造解析・組成分析への応用
 2.1 ポリマーの識別・同定
 2.2 共重合体の組成分析
 2.3 ポリマーの微細構造解析
  a. 共重合体の連鎖構造・連鎖分布解析
  b. 立体規則性の解析
  c. 末端基および平均分子量解析
  d. 樹脂の硬化挙動解析
  e. 樹脂の劣化挙動解析

3.化学反応を加味した熱分解法による高分子分析
 3.1 ポリエステルの精密組成分析
 3.2 ポリカーボネートの末端基および共重合組成分析
 3.3 分岐・架橋・以上構造解析
 3.4 紫外線硬化樹脂の組成・硬化度およびネットワーク構造解析
 3.5 樹脂中の高分子量光安定剤の定量

【質疑応答】



【12:45-14:45】 
2.NMRと多変量解析のものづくりへの活用 
● 講師 積水化学工業(株) 日下 康成 氏 


【習得できる知識】
・NMRの基礎的知識と測定手法の活用
・NMRを中心としたスペクトル多変量解析の応用

【講座趣旨】
 NMRおよびスペクトルを利用した解析手法に関して講義を行う。応用事例として実際のメーカーにおいて分析を用いた、ものづくり支援について述べる。

1. NMRの基本
 1.1 NMRの原理
 1.2 NMR装置概要
 1.3 溶液状態のNMR
 1.4 固体状態のNMR
 1.5 時間領域NMR(緩和時間測定)

2. スペクトル多変量解析
 2.1 多変量解析とは
 2.2 多次元空間のスペクトル
 2.3 近赤外分光への活用

3. 分析技術のものづくりへの活用
 3.1 ものづくりの基盤「分析技術」
 3.2 水溶性共重合ポリマーの構造解析
 3.3 無機化合物の品質管理

【質疑応答】



【15:00-17:00】 
3.FT-IR、ラマン分光法による高分子材料の構造解析 
● 講師 サーモフィッシャーサイエンティフィック(株) 小松 守 氏 


【習得できる知識】
 FT-IR原理、FT-IR分析手法、FT-IR応用分析
 Raman分光原理、ラマン分光応用分析

【講座趣旨】
 常温常圧環境下において迅速・簡易に分析できる FT-IRとラマン分光は、高分子材料分析において無くてはならないものとなっている。
 本講では、 それらを活用するのに必要な基礎原理から応用例までを 実際の分析例を挙げ紹介する。

1.FT-IR
 1.1 FT-IRの原理
 1.2 一般分析例
  透過、反射、ATR
 1.3 リアルタイム分析
  ポリウレタン、UV硬化樹脂
 1.4 ハイフネーション分析
  TG-TR、レオメータ-IR
 1.5 深さ分析
  ATR法、PAS(光音響分光)法、赤外顕微

2.Raman分光
 2.1 ラマン分光の原理
  蛍光対策、加熱対策
 2.2 一般分析例
 2.3 深さ分析
  コンフォーカル
 2.4 結晶性、配向性分析
  PETの結晶性、PPの配向性
 2.5 イメージング

【質疑応答】