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QUESTION 質問No.156

新規設備をにどこまで情報化に備えるか?(地震被災仮想質問)

生産情報マネジメント |投稿日時:
地震によって5台の加工設備が破損し、修理が困難となったため、新規設備に入れ替えを検討中です。
昨年から設備のIoTもしくはインダストリー4.0といった動きがあり、設備メーカも最新機種では設定データや加工結果のデータをネットワークと通信できるモデルを相次いで発表しています。

これまでは単独の装置で管理してきましたし、装置内に蓄積しているデータも有効に活用してきたとは言えない状況です。新設備もIoT対応が標準ではないため、追加費用を払ってまで装備しておくべきなのか迷います。
また旧来の設備がネット対応していない中で、一部の設備だけ対応することに意味があるでしょうか?
また通信の方法もまだ標準化されていないようなので、この段階で投資して将来使えない機能にならないかも心配です。

助言をいただけるとありがたいです。

  〔これは事務局が考えた仮想の質問です〕

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

竹内技術士事務所の竹内と申します。
確かにIoTに関する取り組みはまだ始まったばかりで、活用方法についてはアイデアを試行している段階なのは事実ですが、この機会にこれまで経験と勘に支えられてきた「ベテランの技」を、データを活用して「見える化」されてはいかがでしょう。作業実績を共有して、材料、加工条件、作業手順などの条件を、どのようにすれば高品質で低コストに製造できるかを分析していくのです。これにより、設備稼働率の平準化、多品種少量生産、異常の早期発見などが可能になります。製品にその加工データを対応づけて蓄積することで、歩留まりの向上や品質の確保、予防保全なども実現できます。
旧来の設備についてもネットワーク対応することで、新規設備と同様にこのデータを活用することができるようになりますし、逆に古い設備内に蓄積しているデータを新規設備に有効に活用することもできます。
IoTとは、すべてのものがインターネットでつながるという概念であり、製品も設備も現在の状況がリアルタイムで把握できるようになります。また、工場内での生産状況、さらには受注や在庫、物流といった状況が一度に把握できるようにもなります。これらの情報を分析することにより、どこに無駄がありどこを改善すればよいのかといった現状分析と、課題の解決方法の発見ができるようになります。そう考えると、将来使えない機能どころか、今現在使える機能ではないでしょうか。積極的に取り組みを検討されることをお勧めします。