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QUESTION 質問No.1

業務改善の進め方

全体/その他品質マネジメント |投稿日時:
お世話になります。中小企業(製造業)に勤務する会社員です。
初めて質問させて頂きます。

昨今の不況のあおりで当社も厳しい状況にあり、他社との差別化を図る為に、
社内での業務の改善活動に取り組もうと考えています。

日常の業務に問題意識を持つ同僚も多く、
改善活動に関して社内でも盛り上がりを見せはじめ、
話合いの中から当社が抱える課題が複数見えてきた状況です。

しかし、当社が抱える複数の課題を解決する為に、どのような方に相談し、
どのような事から着手すれば良いのかが解りません。

漠然とした質問で申し訳ありませんが、何かご指南を頂ければと思います。

補足1

ご回答ありがとうございました。
どのような視点で考えていけば良いのかが見えてきました。
まずは、当方で状況を整理してみます。
ありがとうございました。

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

ご質問ありがとうございます。

及川忠雄が回答いたします。

貴社の課題が見えてきたとのお話ですが、どんな課題がおありになるのかわからない状態ですのでその辺の整理からお話しするのがいいのかなと考え、下記をお答えいたします。

① 課題を書き出す。
  その時に、課題○○をどうしたいのかを含めて書き出すとよろしいでしょう。
  例 製品Aの不良件数を半減したい。
    製品Bの売り上げをc%上げたい。
    製品Dのコストを20%下げたい。


② 会社の課題には、現状のあるべきレベルより現状がよくない問題と現状にない新しい製品を開発したいなどの課   題があります。

   どのようなものなのかを①で書き出してみるのが、第一歩と考えます。

   この辺が、明確になったところで、また回答することにします。




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

成功事例について整理した資料です
参考にしていただければと思います。

1 :何が問題か(取り扱おうとしている問題の意義)

目的の明確化
(どのような表面のどのような事項を測定するのか
 その結果どのようなことにつながるのか)

問題の具体的な形:金属表面の計測
統計的ダイナミックシステム:計測誤差
システム解析:誤差の性質から特徴を検出
統計理論の使い方:不確かさ(あるいは尤度・尤もらしさ)



2: 困難の実例(例 パイプ溶接)

溶接の制御
ポイント測定による記録・評価
制御の実際と問題点
困難点の克服は何によるか

パイプ表面の温度測定に対する不確かさの整理
溶接不良の原因確認


3 :基礎的な準備(確率論的な諸概念)
定常時系列のスペクトル解析
自己回帰モデルのあてはめ
フィードバックシステムの解析
データ処理上の問題点
統計的制御系の設計


4: 成功の実例(溶接温度のスペクトル解析)
変数の選択
制御系の実現
実験の成功によって得られた情報と実用化への道

5:まとめ


<<<超音波技術事例>>>

超音波システム研究所は、
 超音波利用に関して、
 <統計的な考え方>を利用した
 効果的な「測定・解析・評価方法」に関する技術を開発しています。

<統計的な考え方について>
 統計数理には、抽象的な性格と具体的な性格の二面があり、
 具体的なものとの接触を通じて
 抽象的な考えあるいは方法が発展させられていく、
 これが統計数理の特質である

超音波の研究について
「キャビテーションの効果を安定させるには統計的な見方が不可欠」

<モデルについて>
モデルは対象に関する理解、予測、制御等を
効果的に進めることを目的として構築されます。

正確なモデルの構築は難しく、
常に対象の複雑さを適当に"丸めた"形の表現で検討を進めます。
その意味で、
モデルの構成あるいは構築の過程は統計的思考が必要です。

<モデルと現状のシステム・製造工程との関係性について>
( 考察する場合の注意事項 )

1)先入観や経験は正しくないことがあると考える必要があります

2)モデルの本質を考えるためには、
 圏論(注)を利用することが有効だと考えています
 (実際に応用化学や量子論などで積極的に利用されています)

注:圏論は、数学的構造とその間の関係を抽象的に扱う数学理論

<論理モデルの作成について>
(情報量基準を利用して)

1)各種の基礎技術(注)に基づいて、対象に関する、

 D1=客観的知識(学術的論理に裏付けられた理論)
 D2=経験的知識(これまでの結果)
 D3=観測データ(現実の状態)

  からなる 「情報データ群 」、DS=(D1,D2,D3) を明確に認識し
  その組織的利用から複数のモデル案を作成する

2)統計的思考法を、
   情報データ群(DS)の構成と、
   それに基づくモデルの提案と検証の繰り返し
   によって情報獲得を実現する思考法と捉える

3) AIC の利用により、
   様々なモデルの比較を行い、最適なモデルを決定する

4) 作成したモデルに基づいて
   超音波装置・システム・製造工程を構築する

5) 時間と効率を考え、
 以下のように対応することを提案しています

5-1)「論理モデル作成事項」を考慮して
   「直感によるモデル」を作成し複数の人が検討する

5-2)実状のデータや新たな情報によりモデルを修正・検討する

5-3)検討メンバーが合意できるモデルにより
   装置やシステム・製造工程の具体的打ち合わせに入る

上記の参考資料
 1)ダイナミックシステムの統計的解析と制御
   :赤池弘次/共著 中川東一郎/共著:サイエンス社
 2)生体のゆらぎとリズム コンピュータ解析入門
   :和田孝雄/著:講談社