作業エリアで使用するセロハンテープ台について

 ものづくりの工場では、セロハンテープ(台)を使うことが多いと思います。例えば様々な掲示、流動している製品への表示、在庫部品への表示など多用しています。このセロハンテープ台は、押す、引きずり寄せるなどの繰り返しで底面が劣化します。
 
 【不具合事例】
 
 現場診断、指導に出かけた時、ある現場で見つけたものです。あまり気づかないのですが、裏返してみると写真-1のように底面が劣化しているものがありました。またそれに気づいて底面の汚れた部分を除去してしまったものが、写真-2です。
 
写真-1  
写真-2
 
 本来、底面にはゴム状、またはスポンジ状のシートが張り付けてあります。これが作業台などの上で擦られるため、徐々にすり減ってしまうのです。これを除去してしまうと、図-2のように鏡面が出て来ます。
 
 底面に設けられた穴の中には、セメントの塊のようなものが入っています。(白く見えます)テープ台を倒れ難くするため、錘として入れてあります。底面のゴム状のシートは、次の二つの目的があります。
 
  ① テープ台を滑り難くする。
  ② 中のセメントのような砂状のゴミが出て来るのを防ぐ。
 
 上の写真のどちらの状態であっても、そのまま使用すると、この砂状のゴミが穴から出て来ます。特にテープを引き出す時のゴロゴロと言う振動時が最も多く落下します。テープは製品の近くで使う場合も多く、周囲の製品や作業台よりも下部に置かれた製品などに影響していた例もあります。
 
 作業台よりも低い位置に置かれた製品の入ったケースが、落下して来たゴミを被っていて、次工程で発見された例もあります。
 
 こういうことがあるということに気づく視点(着眼点)が欲しいです。
 
 【対策】
 
 ・底部に専用のキャップ(ビニール製のカバー)があるのでそれを使う。
 ・応急的には、静電シート(静電クリスタル=静電シートの透明タイプ)で覆うと良いでしょう。
 
 静電クリスタルは、工場の中で色々な場所に使われている場合があるので、保有しているものがあれば、それを活用しまし...
ょう。静電クリスタルは摩擦係数が高いので、引きずることがし難いです。
 
 つまり、滑らない。そのため持ち上げる動作が必要になるので、ゴミが出にくいメリットもあります。クリーン化の不具合発見の着眼点の中に、摺動部発塵があります。摺れるところからゴミが出るということです。
 
 現場を見る時、単に全般的にその風景を眺めるだけでなく、このように絞り込んで見ると沢山の異常に気づくでしょう。
 
参考:静電シート、静電クリスタルともに商品名です。
  

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