不得意分野の克服:頼れる物流パートナーを見つける(その1)

 

◆製造業や小売業のパートナー

モノづくりでも小売りでも、また別の仕事でも同様ですが、得意分野と不得意分野があることでしょう。そして何も不得意分野をすべて克服する必要があるかといえば、そうではないと思われます。物流ノウハウが十分ではない会社にあっては、不得意分野を克服する頼れるパートナーを見つけることが重要です。

 

日本の場合、モノづくりは進んでいても、その前後にある物流については疎いことがほとんどだと思われます。小売りでも店先に商品を並べて売ることはできても、在庫を適正に管理したり、顧客に商品を発送したりすることは得意分野ではない気がします。

 

昔フォードの創業者であるヘンリー・フォードは塗装技術やプレス技術などすべてを熟知しているわけではなかったという話があります。それをとがめた人に対して、フォードはこう言ったそうです。

 

『確かに自分は自動車製造のすべての知識は持っているわけではない。しかし私の周りにはそれを熟知したスタッフがいる』

 

そうです。仕事は何から何まで自分ですべてやらなければならないかといえば、答えは「No」です。ではすべてを知っていなければならないかといえば、これもまた「No」です。不得意分野があればそれを補ってくれるパートナーがいればそれでよいのです。そこで製造会社や小売会社は本業であるモノづくりや販売以外の物流業務については、それを熟知したパートナーを見つけて提携することが肝要です。

 

どのようにして資材を調達したらよいか。それを熟知し業務に生かすことのできる物流パートナーを探しましょう。在庫を適正に管理しながら資材調達のできる会社を探しましょう。そしてその会社と提携しましょう。小売りでは商品を購入してくれたお客様に対してタイムリーに商品をお届けできる会社を探...

しましょう。そして提携するのです。

 

もちろん、いつも申し上げていることですが、丸投げは禁物です。必ず彼らの仕事の実態はウオッチしていくことは必要です。

 

次回に続きます。

 

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