物流購入品目の整理:物流購買の勘所(その2)

 

◆物流購入品目の整理

よくあるパターンとして、同じ品目をそれぞれの部署がばらばらの価格で購入しているということが挙げられます。これをすべての部署で購入する分を、数量を集めて一括して発注することで価格は安くなります。このやり方を集中購買と呼びます。

 

物流購買を行うに当たって「何を購入するのか(しているのか)」を明確にする必要があります。これは今後購買行為をきちんと体系立てるとともに、どの品目をどの部署が責任を持って購入するのかを決めていく必要性から実施するのです。

 

これは物流購入品目である輸送であっても、段ボールであっても、パレットであっても同様です。そこで最初に「物流購入品目」として何があるのかについて整理しておきましょう。考えられる品目としては以下のようなものが挙げられるでしょう。

 

 

購入品目をリストアップできたとしたら、それが今現在どこから購入しているのかを調査しましょう。あわせてどれくらいの量を、いくらで購入しているのかを調べます。それができたところで、今度は新たに発注する際のルール決めを行いましょう。まず購買部署を定める必要があります。そして社内で勝手発注を行わず、必ずその購買部署を通して発注するように徹底することが求められます。

 

この購買行為の集中化に抵抗する勢力が出てくるかもしれません。なぜなら、いつでも好きな時に、好きな業者から購入できると便利だと考えるからです。一方で、この考え方にはある種のリスクが存在します。それは「業者との癒着」です。集中購買のメリットとして、社内に存在する可能性のある、こういった「見えないリスク」を除去することが挙げられる...

のです。

 

購入ボリュームにもよりますが、発注先の数はできるだけ絞った方が良いと思います。何故なら、そうすることで1社当たりの発注量が増え、価格が下がる可能性があるからです。1品目に対して1社から2社、多くても3社とすることが望ましいと思います。

 

次回に続きます。

 

 

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