先駆者利益の享受 グローバルサプライチェーン(その1)

1. 長くなる物流の動線

 製造業を中心に日本に留まらず世界で戦うことが求められてきています。製造業が海外進出することに伴って物流会社の海外進出も珍しくなくなってきました。これからは複数国をまたがって仕事をすることが一般的になることは間違いありません。開発は日本で行い、中間品をタイで生産し、最終組立を中国で行いヨーロッパに輸出する、といったビジネスモデルも普通になりつつあります。

 このような状況下では物流は幸か不幸か大変注目を浴びる存在となりました。物が存在する限り物流はなくなりません。今まで以上に物流の動線は長くなることが予想されます。ではこれに対応できる物流会社は世界にどのくらいあるのでしょうか。もし荷主の指示のもとに点から点まで輸送するという仕事であれば、それができる会社はいくらでもあります。

 しかしサプライチェーンのオーナーである荷主顧客はこの程度の仕事で満足するはずがありません。彼らが望む仕事のレベルはサプライチェーンをコントロールできるレベルです。それはたとえばグローバル在庫の適正化であり、調達コストのミニマム化であり、販売リードタイムの最短化であります。

 

2. サプライチェーンのコントロール

 サプライチェーンの規模にもよりますが、サプライチェーンをコントロールできるレベルを今時点でこなせる外部企業は無いのではないでしょうか。3PLが物流を丸ごと請け負うと同時に物流改革を推進するという位置づけに対し、サプライチェーンマネジメントができる会社は4PL的位置づけになるかもしれません。

 4PLは物流戦略立...

案から物流管理、物流オペレーションのコントロールなどを請け負う会社です。この会社が生産や販売の管理までできるようになれば初めてサプライチェーンのマネジメントができたことになります。

 調達、生産、販売、物流のすべてがわかる会社はなかなか見当たりません。逆にこれを目指すことで先駆者利益を享受することができるのです。

 次回に続きます。

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