出荷場の環境整備 出荷物流を改善しよう(その3)

 
  
 
 多くの会社が物流に目を向けてこなかったせいで出荷場の環境整備が遅れています。メーカーであれば生産優先ですから、生産工程の環境整備はばっちりできていても、出荷場に代表される物流環境はかなりプアーな状況です。この物流環境の悪さがトラックの待機問題や安全上の課題を招いていると言えそうです。今一度出荷場をよく眺め、直せるところは修正していきたいものです。
 
 出荷場を整備する際には「必要な面積を確保する」ことが大切です。あまり手狭なところで物流作業を行うことは危険です。トラックポートを設ける際にも、トラックの前後左右にはフォークリフト作業を安全にこなせるためのスペースを確保しましょう。
 
 それとともに重要なことはトラックの便単位に荷揃えをしておけるスペースの確保です。この荷揃えエリアが確保できないために、トラックドライバーに荷物のピッキングを実施させ、トラック滞留時間の延長とご出荷を招くことにつながります。
 
 今の出荷場に使わない設備や在庫が置かれていないでしょうか。これらを思い切って捨てることで一定のスペースを捻出することができるでしょう。スペースの確保とともに出荷場の環境整備として表示の明確化を行っていきましょう。トラックドライバーは毎回同じ人が来るとは限りません。
 
 初めての人が来ても判断を間違えないようにわかりやすい表示を付けることをお勧めします。どこに何が置かれているのか、構内でのフォークリフト荷扱い上のルールはどうなっているのか、などぱっと見れば瞬時に判断できるようにしておくことです。
 
 「第3ポートの積み込み荷の置場」とか「フォークリフトは前進走行禁止」とか絵と簡単な文言をセットにした看板を作成しましょう。モデルは交通機関の駅での案内表示です。誰が見てもわかりやすいように表示されています。特に東京メトロの表示は優れものですから参考にしてみて下さい。
 
 出荷物流の改善に関連することですが、トラックの出発時刻に合わせた生産を行っていくことをお...
勧めします。通称「トラック合わせ生産」と呼びます。トラックの出発時刻からさかのぼって生産を行い、常にトラック満載で出荷できるようにしていくことです。
 
 サプライチェーンマネジメントの観点からもトラック合わせ生産を行うことで在庫削減とリードタイム短縮に貢献し、大変望ましい姿だと思われます。いかがでしょうか。この機会に会社の中で出荷物流改善にぜひ取り組んでいただきたいと思います。少しは物流のことを考えてみるよい機会になるでしょう。
 

↓ 続きを読むには・・・

新規会員登録


この記事の著者