約3千種類、補助金と助成金の違いとは?

 政府や地方自治体の実施している〇〇補助金、△△助成金の種類は、約3千種類あるといいます。中小企業にとって、経営の諸活動に必要な資金をタイムリーに受給することができれば、会社経営に大きなプラスとなりますね。

 ところで、〇〇補助金、△△助成金の違いについては、ご存知でしょうか。両者共に融資と違い返済の必要のない資金ですが、大きく分けて、補助金とは経済産業省の管轄、△△助成金は厚生労働省の管轄になります。

 補助金は、企業活動の活性化や企業数の維持・増加を目的とし、助成金は、雇用の維持・増加を目的としています。経済産業省としては補助金交付による法人税収入の増加を、厚生労働省としては助成金の交付による雇用保険料徴収額の増加をも同時に意図しているわけです。代表的な補助金には、創業補助金、ものづくり補助金、まちづくり補助金などがあります。一方代表的な助成金としては、キャリア形成促進助成金、キャリアアップ助成金、中小企業労働環境向上助成金などがあります。受給の条件としては、助成金が条件さえ適合すれば受給となるのに対し、補助金は申請し審査に合格する必要があるという違いがあります。

 受給金額は、ものづくり補助金の上限700万円など補助金の方が高額の案件が多いですが、合格率は25%から75%前後とばらつきがあります。また、通年募集している助成金に対し、補助金は通常4...

月(新年度)からの募集になり、予算額に達すると締切りになりますので、早めの申請が有利です。創業補助金を除き複数の補助金に継続して申請が可能ですので、現時点では、本年度に執行された支援策で貴社が受給可能な補助金を確認し、事業計画ブラッシュアップ、申請スケジュール作成などの準備をしておくのがよいでしょう。

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