「うつ病」への誤解と偏見

 近年うつ病やその予備軍の研究・技術者のカウンセリングが非常に増えています。筆者は、人財開発およびコンサルティング・スキルを学ぶ一貫として、キャリアカウンセラーを兼務していますが、特に、リーマンショック以降が顕著であり、日本人の「うつ病」患者は約1.0%に達し、予備軍を含めると約25%にもなるのではと言われています。

 社会環境の変化によるリストラや更年期のホルモンバランスの変化などが原因で、新人だけでなく、働き盛りの30代技術者や管理職なども、うつ病になる確率が高くなりつつあります。 大企業では、管理職を対象に、メンタルヘルス研修を実施するところも多くなってきました。それに引き換え、中小企業では、研修すらままならないのが現状です。腫れ物にさわるような心境なのかもしれません。

 これに対する予防策も重要ですが、ここでは、うつ病になってしまった時の対処法を提案してみたいと思います。 カウンセリングの集計データやカルテを見るかぎり、現実の社会では、うつ病に対する誤解や偏見が、改まっている状況ではありません。現場の研究・技術者、管理者も、いずれは我が...

身と思うことが、理解を深める早道と考えるようになりました。そこで、最低限これだけの誤解や偏見を正しい判断に変えてほしいため、図1に要点をまとめてみました。正しく理解しましょう。

図1 うつ病の正しい理解

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