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書評

「開発・設計におけるQの確保」 品質管理学会中部支部産学連携研究会編

「開発・設計におけるQの確保」 品質管理学会中部支部産学連携研究会編
投稿日 2016-09-22

 本書は、トヨタ自動車技監の渡邉浩之氏が産側、早稲田大学の永田靖教授が学側のリーダーとなって、2006年に立ち上げた産学連携研究会の、2010年におけるアウトプットです。

 新製品開発における技術の高度化/複雑化、開発期間の短縮、長期信頼性、低コスト要求など、矛盾する環境の中で「Q(品質)を確保」するために、業務の仕組みやプロセスと考え方を産学共同で検討した経過と結果が示されています。

 13人の共同執筆ですが、うち12人がトヨタ自動車の現役社員であり、担当ページ数で言えば半分以上ですから、本書の内容はトヨタの開発設計プロセスと強くリンクしていると言えるでしょう。

 ツールで言えばSQC(統計的品質管理)と品質工学、デザインレビューが取り上げられ、その中でも品質工学は90ページに渡り中心的に扱われています。

 最終章の図10.2は「全体マップ」なのですが、ここまでやれば「Qの確保」ができるだろうと思われる精緻さで、さすがトヨタと唸らざるを得ません。
 並みの技術者がこれを見ると、頭がクラクラして絶望感に陥ると思いますので、見なかった事にした方が良いでしょう。

 日本最大企業の開発・設計プロセスをのぞいてみたい人におススメです。







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