極数と巻き線方式に重点を置いたブラシレスモータの特性と設計
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社トリケップス |
キーワード | 電気・電子技術一般 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【千代田区】中央大学駿河台記念館 |
交通 | 【JR】御茶ノ水駅 【地下鉄】新御茶ノ水駅・小川町駅・淡路町駅 |
BLDCMの多極化と特性、巻き線率、高トルク化など
学ぶほか、設計のポイントも解説
セミナー講師
坂本 正文 氏 工学博士
電気学会プロフェッショナル、足利工業大学客員研究員、
日本ピストンリング(株)技術アドバイザー、(株)藤田電機、技術顧問、
元日本電産サーボ(株)名誉顧問、元群馬大学非常勤講師、
セミナー受講料
お1人様受講の場合 46,000円[税別]/1名
1口でお申込の場合 57,000円[税別]/1口(3名まで受講可能)
受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。
※計算演習をしますので電卓をご持参ください
セミナー趣旨
ブラシレスモータは効率や制御性の良さから広く使用されるようになり、
最近はEVやドローンへの用途が急拡大している。このブラシレスモータは
回転子極数、固定子巻き線極数、及び巻き線方式の組み合わせで、特性が大
きくかわる。そこで、これらの3要素に重点を置いた本モータの特性と設計
を理解することが、ユーザー、及び開発関係者に重要であることに鑑みた、
首題のセミナーを実施するものである。詳細内容は講義項目を参照されたい。
限界トルクを高めるために、多極設計としても、低コギングトルクで低振動
低騒音化の技術と設計法を述べる。
ブラシレスモータの設計は磁場解析ソフトではなく、永久磁石のBH近似
直線とフレミング則を使用して、電卓で速度ートルク、電流特性(N-I・
T特性)を求め、複雑なアキシャルギャップBLDCモータは起磁力方程式の
併用でN-I・T特性をもとめる。モータ設計の基礎をやさしく解説、演習
するので、誰でも簡単にできるようになる。そして、小型EVインホイール
モータやドローンへの応用設計を解説する。
筆者はモータメーカーで四十数年の設計経験と、大学での10年の教鞭の
経験、また最近は数社の技術顧問及びアキシャル立体ギャップBLDCMを
世界に先駆けて開発し、EVカート競技にも、多数参加の経験を有している。
受講対象・レベル
モーターのユーザー、設計者、品質管理者、EV技術関係者、
回転電機の教鞭をとる技術系大学関係者。磁気回路の習得を志す人。
必要な予備知識
フレミング則、フアラデー電磁誘導則、アンペア周回路則、
三角関数、微積分の初歩の理解。
習得できる知識
1)BLDCMの多極化と特性、巻き線率、高トルク化、低振動化、低騒音化、
低コギングトルク化の知識が得られる。
2)モータのトルクー速度曲線、電流ー速度曲線を電卓で計算作図できるようになる。
3)小形EV車、小形インホイールEV車用モータ、ドローン用モータ等の構造や
設計のポイントが理解できるようになる。
4)回転電機の磁気回路の考え方が習得できる。
セミナープログラム
1 磁気回路の基礎
1-1 磁気の3法則
1) フレミング則
2) ファラデイ則
3) アンペアの周回路則
1-2 磁性体と永久磁石
1-3 簡易磁路法と起磁力方程式法
2 ブラシレスモータの原理と構造
1) BLDCMの原理、構造
2) 集中巻きと分布巻き
3) 極数、スロット数、相数と巻き線
4) コギングトルク
5) 短節巻き係数、分布巻き係数
6) 誘起電圧と奇(偶)数次高調波
7) ロータ磁極構成と弱め界磁
8) スター、デルタ結線
9) 相内磁路、相間磁路と巻き線率
3 極数と巻き線方式に重点を置いたBLDCMの設計
1) 6S4Pインナーロータモータ
2) 6S8Pアキシャルギャップモータ
3) 12S、アウター10P,インナー14Pモータ
4) 18S20P、アウターロータモータ
5) 18S22P、アウターロータモータ
4 限界トルクを大きくした多極モータ
1) EV用途の場合
2) ドローンの場合
3) ダイレクト駆動