創薬における生体模倣システムの世界的動向と今後の展開=ヒトを生体外でモデル化する技術「Organ on a Chip」や「Microphysiological System」の実用化=
開催日 |
13:00 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | サイエンス&テクノロジー株式会社 |
キーワード | 医薬品技術 再生医療等製品技術 バイオ技術 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【港区】芝エクセレントビル B1F KCDホール |
交通 | 【地下鉄】大門駅 【JR・モノレール】浜松町駅 |
前臨床試験での問題点を克服する
ヒトでの作用を評価できる新しい実験系
ヒトを生体外でモデル化する技術「Organ on a Chip(組織チップ)」や
「Microphysiological System(MPS、生体模倣システム)」
前臨床試験での問題点を克服する新しい試験法として期待
>> 生体模倣システムの開発やその実用化には、細胞生物学やマイクロ工学だけではなく
非常に多岐にわたる研究分野を融合して初めて実現
>> 生体模倣システムの基礎から応用、世界の動向について、専門分野外の方にも分かり易く解説
セミナー講師
京都大学高等研究院 物質―細胞統合システム拠点
准教授 博士(工学) 亀井 謙一郎 先生
【ご専門】 幹細胞工学
【略歴】
2018. 3 – 現在 京都大学高等研究院物質−細胞統合システム拠点(WPI-iCeMS) 准教授
2015. 10 – 現在 同志社大学医学部 非常勤講師
2015. 7 – 2018. 3 京都大学高等研究院物質−細胞統合システム拠点(WPI-iCeMS) 特定拠点准教授
2010. 5 – 2015. 6 京都大学高等研究院物質−細胞統合システム拠点(WPI-iCeMS) 特定拠点助教
2009. 7 – 2010. 5 スタッフリサーチアソシエイト,
Department of Molecular and Medical Pharmacology, University of California, Los Angeles, USA
2006. 5 – 2009. 7 ポストドクトラルフェロー,
Department of Molecular and Medical Pharmacology, University of California, Los Angeles, USA
2003. 4 – 2006. 4 ポストドクトラルフェロー,
Department of Molecular and Medical Pharmacology, University of California, Los Angeles, USA
2000. 4 – 2003. 3 日本学術振興会特別研究員(DC1)
2003 東京工業大学大学院生命理工学研究科生命情報専攻 博士課程修了 博士(工学)
受講料
【48,600円、資料付】 ( S&T会員受講料 46,170円 )
(まだS&T会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。
詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で48,600円 (2名ともS&T会員登録必須/1名あたり定価半額24,300円)
【1名分無料適用条件】
※2名様ともS&T会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
セミナー趣旨
開発費用の増大などが挙げられる。
これは製薬企業のみならず、新しい治療薬を望んでいる患者やその家族にとっても、
治療費の増加などに直結し、克服すべき課題である。特に、創薬における実験動物を使用する
前臨床試験では、薬効や毒性、副作用などを評価するが、正確性に欠け、臨床試験での失敗に
直結している。そこで、ヒトでの作用を評価できる新しい実験系が必要となっている。
そこで近年、ヒトを生体外でモデル化する技術「Organ on a Chip(組織チップ)」や
「Microphysiological System(MPS、生体模倣システム)」が着目されている。これらの技術は、
ヒト細胞を用いることによって薬の効能・効果や毒性を評価する技術であり、
前臨床試験での問題点を克服する新しい試験法として期待されている。
本講演では、生体模倣システムの基礎から応用、世界の動向について解説する。
◆講習会のねらい◆
生体模倣システムの開発やその実用化には、細胞生物学やマイクロ工学だけではなく
非常に多岐にわたる研究分野を融合して初めて実現する。本講習会では、各分野の基礎と、
生体模倣システム開発に必要な項目などについて、専門分野外の方でも理解できるような内容とする。
セミナー講演内容
1.1 創薬
1.2 前臨床試験
1.3 薬理・薬効
1.4 毒性試験
1.5 実験動物
1.6 倫理問題
1.7 生体模倣システム開発に不可欠な項目
1.7.1 細胞生物学
1.7.2 マイクロ流体デバイス
2 細胞生物実験
2.1 培養細胞とその培養法について
2.2 初代細胞
2.3 株化細胞
2.4 幹細胞
2.5 細胞培養液
2.6 細胞外マトリックス
2.7 細胞培養スケール
2.8 オルガノイド形成
2.9 細胞移植
3 マイクロ流体デバイス
3.1 マイクロ流体デバイス
3.2 マイクロ流体デバイス作成法
3.2.1 ソフトリソグラフィー
3.2.2 3次元加工リソグラフィー
3.2.3 3Dプリンター
3.3 マイクロ流体デバイスの実用化例
3.3.1 化学合成・分離
3.3.2 細胞培養
3.3.3 がん診断
3.3.4 循環がん細胞
4 生体模倣システム開発・実用化の現状
4.1 既報の生体模倣システムについての紹介
4.1.1 Lung on a Chip
4.1.2 Liver on a Chip
4.1.3 Integrated Cancer/Heart on a Chip
4.2 生体模倣システムの世界の動向について
4.2.1 アメリカ
4.2.2 EU
4.2.3 他の地域
4.2.4 日本
5 生体模倣システムによる動物代替法について
5.1 動物代替法とは
5.2 各国の取り組みについて
5.3 Organ/Body on a Chipの動物代替法における位置付け
□質疑応答・名刺交換□