失敗しないねじ締結部の設計と安全管理〜材料力学と数値解析で解き明かす〜

43,000 円(税込)

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開催日 10:00 ~ 17:00 
締めきりました
主催者 株式会社 新技術開発センター
キーワード 機械設計
開催エリア 東京都
開催場所 【千代田区】新技術開発センター
交通 【地下鉄】半蔵門駅・麹町駅

破損や緩みなど「ねじ」にまつわるトラブルの
メカニズムと防止策を知る!

★ 重大インシデントにも繋がりかねない、
  ねじのトラブルとその要因を基本から解説!

講師

神戸大学名誉教授 工学博士 福岡 俊道 氏
(註:神戸大学は2018年3月末をもって定年退職)

【講師紹介】
日本機械学会フェロー 日本機械学会CAE技術者上級アナリスト
主な研究業績:
「多数ボルトの逐次締め付けにおける弾性相互作用」
「ねじ山らせんモデルによるボルト締結体の特性解析」
「接触熱抵抗/接触面剛性を考慮した締結部の特性解析」
「大型車の車輪脱落事故の解明」ほか
受賞歴:
日本機械学会論文賞
アメリカ機械学会圧力容器配管部門賞
マリンエンジニアリング・オブ・ザ・イアー(土光記念賞)2017 ほか
著書:
「技術者のための ねじの力学 ~材料力学と数値解析で解き明かす」(コロナ社 2015年)
「ネイティブスピーカーも納得する技術英語表現」(コロナ社 2018年)ほか

受講料

43,000円(消費税込)
(テキストおよび昼食を含みます。)

受講のおすすめ

 ねじはもっとも広く使われている機械要素であるが,普段その存在を意識されることは少ない。しかしながら,2007年のエキスポランドのジェットコースターの事故や,2008年の東名高速道路における大型車のタイヤが外れて観光バスのフロントガラスを直撃した事故に代表されるように,たった1本のねじの破断が大きな事故につながるケースがある。ねじの破断により発生した事故やトラブルの原因は,多くの場合,金属疲労やゆるみである。またそれ以外にも,高温/低温環境で使用されるねじでは,過大な軸力やゆるみが発生したことによるトラブルも報告されている。
 ねじに関するさまざまなトラブルを回避するためには,まず第一に設計で設定した目標軸力に対してできる限り高い精度で締結し,外力や熱負荷が作用したときの挙動を定量的に把握することが重要である。
 そこで本セミナーでは,ねじが抱えるさまざまな問題とその解決策について,材料力学の基礎理論と数値解析,および締め付け実験等により得られた結果に基づいて解説する。

セミナープログラム

1.ねじの形状・材料と強度
(1)ねじの幾何学とねじ部品の非相似性
(2)ねじ材料の強度と熱・力学特性

2.ねじの基本
(1)ねじの強度と剛性
(2)ねじの真の断面形状と有限要素モデル
(3)締結部の接触面剛性と接触熱抵抗

3.ねじの締め付けの力学
(1)各種締め付け方法の概要と選択基準
(2)トルク法,弾性域回転角法,張力法,熱膨張法
(3)トルク法の締め付け精度の向上策
(4)多数ボルトの逐次締め付けと弾性相互作用

4.ねじの静的強度と疲労強度
(1)ねじの応力集中現象と塑性変形
(2)ねじの疲労破壊のメカニズム
(3)ボルト締め付け線図の矛盾点と実用的な評価方法
(4)ねじの疲労強度の向上策

5.熱負荷を受けるボルト締結体
(1)ねじの熱・力学挙動の基礎と軸力変化のメカニズム
(2)有限要素解析による熱・力学挙動の解明

6.ねじのゆるみ 〜ナットが戻り回転しなくてゆるむ!〜
(1)回転ゆるみと非回転ゆるみ
(2)非回転ゆるみによる軸力低下
(3)ゆるみのメカニズムとゆるみ防止策

7.ねじのトラブル事例から学ぶ
 実際に発生した事例を例題として,その発生原因と防止策を解説する

 ◎ 質疑応答