ミリ波透過性を持つ自動車エンブレム材料の開発動向と電波透過性能・意匠性向上
開催日 |
12:30 ~ 16:35 締めきりました |
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主催者 | (株)AndTech (&Tech) |
キーワード | 自動車技術 高分子・樹脂加工/成形 金属材料 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【中央区】中央区立産業会館 |
交通 | 【JR】馬喰町駅・浅草橋駅 【地下鉄】東日本橋駅・馬喰横山駅 |
自動車エンブレム設計のカギとなる、
めっきや塗装代替加飾フィルムなど、
電磁波を透過し、意匠性を持たせる手法とは?
素材の表面に特殊な塗料を使用した、
新しい電磁波透過膜の成膜技術の開発に注目が集まる!
インジウム成膜を使用しない新規材料・工法開発の課題は
講師
第1講 関東学院大学 総合研究推進機構 教授
材料・表面工学研究所 副所長 博士(工学) 渡邊 充広 氏
第2講 住友精化(株) 開発研究所 グループマネージャー 藤本 信貴 氏
第3講 防衛大学校 通信工学科 准教授 亀井 利久 氏
受講料
【1名の場合】43,200円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、10,800円が加算されます。
プログラム
第1講 ミリ波電波透過可能なめっき皮膜の開発とエンブレムへの応用
【12:30-13:45】
講師: 関東学院大学 渡邊 充広 氏
【講演キーワード】
ミリ波透過、エンブレム、金属意匠、インジウムレス、無電解めっき
【講演主旨】
自動車の運転支援装置としてミリ波レーダーシステムの搭載が進んでいる。前方側はエンブレムを介してミリ波の送受信が行われており、金属意匠性、電波透過性が求められ、希少金属であるインジウムが乾式法により成膜されている。しかしながら、特性上成膜が難しく、コストや歩留まりの課題が残る。
本講演はインジウム代替金属を用い、無電解めっき法により金属意匠性、電波透過性を両立する手法について解説する。
【プログラム】
1.本技術の研究開発背景
1-1 ミリ波レーダーシステムとエンブレム
1-2 ミリ波透過エンブレムの課題
2.電波透過について
3.電波透過金属皮膜の成膜
3-1 無電解めっきによる電波透過被膜の形成
3-2 エンブレムの試作
4.応用展開
4-1 静電容量型ドアーハンドルへの応用
4-2 サングラス効果による光透過
4.3 面状発熱ヒーター
5.まとめ
【質疑応答 名刺交換】
第2講 金属調光沢を与えるフィルム・コーティング材料の開発と電磁波透過性
【13:55-15:10】
講師: 住友精化(株) 藤本 信貴 氏
【講演キーワード】
金属 光沢 フィルム 電磁波 透過
【講演主旨】
ポリマー鎖中に色素を導入した含色素ポリアニリン類縁体のフィルムは金属調光沢を示し、構成色素を変更することで多彩な色調の光沢フィルムを作製できる。
本講演では、ポリアニリン類縁体の合成、および光学特性、電磁波透過性などの特性について紹介する。
【プログラム】
1.はじめに
2.金属調光沢をもつ有機材料
3.金属調光沢をもつ含色素ポリアニリン類縁体
3-1 合成
3-2 特性
3-2-1 光学特性
3-2-1-1 色度
3-2-1-2 光沢度
3-2-1-3 反射光
3-2-1-4 発現機構など
3-2-2 電磁波透過性
3-2-3 表面硬度
3-2-3-1 引張強度
3-2-3-2 引っかき硬さなど
3-2-4 光安定性
3-2-5 耐候性
【質疑応答 名刺交換】
第3講 自動車塗装用金属皮膜におけるミリ波透過特性の評価
【15:20-16:35】
講師: 防衛大学校 亀井 利久 氏
【講演キーワード】
ミリ波測定、複素誘電率、自由空間法、電波吸収特性
【講演主旨】
ミリ波を用いた衝突防止レーダーなどの応用に向けて、材料定数を把握することが大切である。本講演では自由空間法を用いた電波吸収特性および複素誘電率の推定法に関して現在の取り組みを紹介する。
【プログラム】
1.ミリ波とは
1-1 ミリ波の定義
1-2 ミリ波の特徴
2.次世代ミリ波システム
2-1 次世代移動通信
2-2 次世代自動車
3.望まれるミリ波材料
3-1 ミリ波材料の応用
3-2 材料損失からみた応用
3-3 ミリ波誘電体材料
4.材料評価技術
4-1 材料評価技術の分類
4-2 自由空間法を用いた測定法
4-3 測定結果の具体例(吸収特性)
4-4 測定結果の具体例(誘電特性)
5. まとめ
【質疑応答 名刺交換】