セミナー趣旨
電波吸収体はさまざまなところで使用され、ワイヤレス電力伝送(WPT)と5Gにおいても室内外において
その利用が検討されています。その際には利用目的に応じた材料・構成の選定が重要となり、様々な研究
が行われています。
本講演では、電波吸収体の基礎事項について述べ、電波吸収体の設計法や実現例について解説します。
各種電波吸収体の設計法については、自由空間法などの材料測定技術と、
一層構成、二層構成、λ/4型構成における基本事項および無反射曲線の利用等について説明します。
さらに、これらの設計法に基づいた種々の室内外で利用可能な電波吸収体の実現例を解説します。
以上のことから、本講義を通じて、電波吸収体技術の基礎から設計・測定やWPTや5Gに対する応用についての知識を習得できます。
セミナープログラム
1. 5GやWPTへの取り組み
1.1 5Gへの取り組み
1.2 WPTへの取り組み
2. 電波吸収体の設計法
2.1 基礎事項
2.2 伝送線路理論
2.3 1層構成
2.4 2層構成
2.5 多層構成
2.6 λ/4型構成
3. 材料定数の測定
3.1 概要
3.2 各種測定法
4. 各種実例
4.1 室内用電波吸収体
石膏ボード型、建材型、抵抗膜型、金属パターン型など
4.2 室外用電波吸収体
格子型、磁性シート型、形状適合型、誘電シート型、ガラス材料など
セミナー講師
橋本 修 氏
青山学院大学名誉教授 / 客員教授 / プロジェクト教授
< 略 歴 >
昭 51 電通大・電気通信・応用電子工卒.
昭 53 同大大学院修士課程了.同年(株)東芝入社.
昭 56 防衛庁入庁.
昭 61 東工大大学院博士課程了.
平 3 青学大助教授.
平 6~7 イリノイ大客員研究員.
平 9 青学大教授.工博.環境電磁工学,生体電磁工学,マイクロ波・ミリ波計測に関する研究に従事.
令4 青学大名誉教授,青学大客員教授, プロジェクト教授.
平 2 防衛論文賞,
平 15エレクトロニクス実装学会論文賞,
平 18 第 9 回エレクトロニクスソサイエティ賞等各受賞.
< 主な著書>
「電波吸収体の技術と応用」(平 15)
「高周波領域における材料定数測定法」(平 15)
「実践 FDTD 時間領域差分法」(平 18)
「ミリ波技術の基礎」(平 21)
「マイクロ波伝送・回路デバイスの基礎」(平 25)
「Pythonによる数値計算法の基礎」(令和3年)等
電子情報通信学会(フェロー),電気学会(フェロー),電子情報通信学会,IEEE 各会員.
セミナー受講料
お1人様受講の場合 53,900円[税込]/1名
1口でお申込の場合 66,000円[税込]/1口(3名まで受講可能)
受講申込ページで2~3名を同時に申し込んだ場合、自動的に1口申し込みと致します。
受講について
- 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
- インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
- 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
多重度因子、かたより因子:金属材料基礎講座(その135)
【目次】 1. 多重度因子 回折が例えば(100)で起こる時、同じ面間隔を持つ(010)、(001)などの面も同様に回折を起こしま... -
構造因子 面心立方格子:金属材料基礎講座(その134)
◆ 構造因子 面心立方格子 面心立方格子の構造因子を見てみます。面心立方格子の場合、立方格子の頂点の000と各面の中心1/2,1/2... -
疲労強度とは? 疲労の概要やS-N曲線の見方など基礎的な知識について解説
機械や構造物の破壊事故の約80%は疲労による破壊が原因とされており、疲労破壊による航空機や鉄道車両、自動車、橋梁などの重大な事故も多く発生しています。... -
振動発電デバイスの特徴と原理、各方式の利点・制約、用途を解説
振動発電デバイスには、圧電方式、静電方式、電磁方式、磁歪方式という4つの主要な方式があります。これらの方式は、振動エネルギーを電気エネ...