プレス加工における潤滑技術の基礎と実際
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | (株)R&D支援センター |
キーワード | 生産工学 機械技術 化学技術 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【江東区】江東区産業会館 |
交通 | 【地下鉄】東陽町駅 |
潤滑油がどのようなメカニズムで摩擦・摩耗、焼き付き低減させているのかを、原子・分子の世界にまでさかのぼって学びます。
受講料
R&D会員登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
★1名様申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
学校関係者価格は、企業に在籍されている研究員の方には適用されません。
(まだR&D会員未登録の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録情報希望」と記入してください。詳しい情報を送付します。ご登録いただくと、今回から会員受講料が適用可能です。)
講師
元・湘南工科大学 教授 工学博士 片岡 征二 氏
(一社)日本金属プレス工業協会 理事 ・技術教育委員会 委員長
(一社)日本塑性加工学会 フェロー ・金型分科会 顧問
受講対象
・レベル ・プレス加工に携わる技術者で、潤滑技術の基礎から実際までを学びたい方
・現在、潤滑油の選び方・使い方でトラブルを抱えている方
・潤滑油のコストを下げたい、洗浄容易な低粘度油に変えたい、
環境に優しい潤滑油に切り替えたい、潤滑油を極力使用しないセミドライ加工、
ドライプレス加工を実用化したい方 必要な予備知識 特に予備知識は必要ありません。
潤滑技術について、初歩の初歩から易しく講義します。
習得できる知識
・摩擦と摩耗、焼付き現象を基礎の基礎から理解できるようになる。
・潤滑油の中身とその摩擦低減メカニズムを基礎から理解できるようになる。
・実加工において、最適潤滑油を自分で選んで使えるようになる。
・ドライプレス加工に関連する最先端の開発状況を知ることができる。
趣旨
プレス加工において、潤滑油は摩擦・摩耗の低減、仕上げ面の向上、工具寿命の向上等、大変重要な役割をしています。しかし、このような潤滑油の役割を理論的に理解している技術者は少ないと言えます。 この講義では、まず、潤滑油がどのようなメカニズムで摩擦・摩耗、焼き付き低減させているのかを、原子・分子の世界にまでさかのぼって学びます。つぎに、これらの基礎的な理論を実際のプレス加工に適用した事例を学びます。基礎から応用までを系統立てて理解することによって、実際の生産現場において、最適な潤滑油の選び方・使い方ができるようになります。
非常に厳しい加工条件の場合には、最適な潤滑油を使用しても満足な結果が得られないということもしばしば発生します。このような場合は、金型自体の材質変更、あるいは表面処理の活用も必要となります。金型材質、表面処理をうまく活用すると、最終的には潤滑油を使わないドライプレス加工も可能になります。そのドライプレス加工の最先端の開発状況についても紹介します。
プログラム
1. 潤滑技術の基礎の基礎
1-1. 摩擦・摩耗が発生するメカニズム
1-2. 潤滑油が摩擦・摩耗を低減するメカニズム
1-3. 潤滑油はどのような物質で構成されているか
1-4. 潤滑油の代表的な添加剤とその作用機構
2. プレス加工における潤滑技術の基礎
2-1. 摩擦界面への潤滑油の導入メカニズム
(1) 動粘性効果(くさび効果と絞り膜効果)による導入
(2) 被加工材の表面凹凸による導入
(3) 潤滑剤の吸着被膜による導入
2-2. 摩擦界面における潤滑油の作用機構
(1) 流体潤滑・境界潤滑・混合潤滑
(2) ミクロプールメカニズムの存在とその効果
3. 実際のプレス加工における潤滑技術
3-1. 絞り加工における潤滑技術
3-2. しごき加工における潤滑技術
4.金型材質変更による潤滑技術の向上とドライプレス加工の最前線
(1). セラミックス工具の活用
(2). DLC膜コーテッド工具の活用
(3). CVDダイヤモンド膜コーテッド工具の活用
(4). 焼結ダイヤモンド工具の活用
【質疑応答・名刺交換】 キーワード 潤滑,摩擦,摩耗,プレス加工,ドライプレス,セミナー,研修,講習