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⾦属疲労破壊の原因と実務的な対策
開催日 |
13:00 ~ 17:00 締めきりました |
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主催者 | 日本アイアール株式会社 |
キーワード | 品質マネジメント総合 金属・無機材料技術 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 日本アイアール㈱本社会議室(四谷三丁目駅徒歩6分他) |
疲労破壊の原因を知って事前に検査や対策ができる︕
講座概要
⾦属材料は建築物、⾃動⾞、電⼦機器など様々なところに使⽤されており、産業になくてはならない重要な材料です。特に⾦属はその剛性から、建築物や輸送機器、巨⼤な産業機械にも使⽤されます。もしこれらの⾦属材料が破損した場合、巨額の損失が起こるだけでなく人命にかかわる重大な製品事故が発⽣します。例えば500⼈以上の犠牲者を出した⽇航ジャンボ機御巣鷹⼭墜落事故は、⾦属材料の破損によって起きた⼤事故でした。
このような⾦属の破損の主な原因として、疲労破壊があります。これは事前に⼤きな変形を伴わないため、ある日突然破損したように⾒えます。しかし、実際は⾦属に⽣じた目に⾒えないサイズの小さな欠陥が起点となり、⻑い時間をかけてそこから少しずつ割れが発⽣し、最終的に⼤きな破損につながります。したがって、疲労破壊を予防するためには起点となる欠陥や割れの定期的な確認や検出が重要になります。これには疲労破壊のメカニズムとともに⾦属材料に関する知識が不可欠です。
本セミナーではこのような疲労破壊や⾦属材料の知識とともに、実際に⽣産現場で使用されている欠陥や割れの検出方法をわかりやすく紹介します。さらに⾦属材料の改善による疲労破壊の対策について全体的な方向性と、その詳細について解説します。
講師
福﨑 昌宏 講師
プログラム
1.疲労破壊の原因
1.1 疲労破壊のメカニズム
1.2 不純物介在物
1.3 材料内部の空孔(引け巣、溶接不良等)
1.4 表⾯のキズ、割れ
1.5 応⼒の不均⼀
1.6 組織の不均⼀
1.7 結晶粒粗⼤化
1.8 材料の脆性
2.製品検査における疲労破壊の原因の特定方法
2.1 浸透探傷検査
2.2 過電流探傷検査
2.3 超音波検査
2.4 X線検査
2.5 断⾯組織観察
3.疲労破壊の対策による製品品質向上
3.1 元材加⼯条件の⾒直し
3.2 不純物介在物の低減または微細分散
3.3 表⾯粗さの改善
3.4 硬さ、圧縮残留応⼒の付与
3.5 結晶粒微細化