IT紛争に学ぶ、システム要件定義と仕様書作成のポイント
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 情報技術 プロジェクトマネジメント一般 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【江東区】江東区産業会館 |
交通 | 【地下鉄】東陽町駅 |
要件定義における「ユーザ」と「ベンダ」の役割分担とは?
IT導入を目指すユーザ組織・担当するベンダ企業など対象として,
トラブルなく進める方法を「ワークショップ」も含めて丁寧に解説します。
講師
シーエヌアイアイティアドバイザリサービス 代表 細川 義洋 先生
■ 経歴
日本電気ソフトウェア株式会社(現NECソリューションイノベータ)にて金融業向け情報システム及びネットワークシステムの開発・運用に従事した後、日本アイ・ビー・エム株式会社では、ITコンサルタントとしてシステム開発・運用の品質向上や企業のIT戦略立案の支援を行う。また、東京地方裁判所においてIT紛争を担当する民事調停委員、専門委員も務めた。
現在は、政府CIO補佐官としてデジタルガバメントの推進やIT化による行政改革などに取り組む傍ら、ITプロジェクトに関する著述、講演、研修等を行っている。
■ 専門および得意な分野・研究
IT関連法務、ITの要件定義・RFI・RFP、品質改善、
オープンデータおよび政府系システム開発 他
■ 主な著書
・ある日突然AIがあなたの会社に:マイナビ出版(2018年)
・システムを「外注」するときに読む本:ダイヤモンド社(2017年)
・成功するシステム開発は裁判に学べ!:技術評論社(2017年)
・紛争事例に学ぶ、ITユーザの心得【契約・費用・法律編】 (2017年)
・紛争事例に学ぶ、ITユーザの心得【提案・開発・プロジェクト管理編】(2017年)
・プロジェクトの失敗はだれのせい?
紛争解決特別法務室 “トッポ―” 中林麻衣の事件簿:技術評論社(2016年)
・モメないプロジェクト管理77の鉄則:日本実業出版社(2014年)
・なぜ、システム開発は必ずモメるのか?:日本実業出版社(2013年)
■ 本テーマ関連学協会での活動
情報処理学会会誌 2014年 2月号 「IT紛争の事例とそこから見える問題点・知見」寄稿
情報処理学会 CITPフォーム参加 他
受講料
1名46,440円(税込(消費税8%)、資料・昼食付)
*1社2名以上同時申込の場合 、1名につき35,640円
*学校法人割引 ;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
セミナーポイント
■ 講座のポイント
元IBMコンサル、東京地裁IT調停委員で現在、政府CIO補佐官を務める論者が、IT導入を目指すユーザ組織、担当するベンダ企業に対して、要件定義書、仕様書の書き方を講義します。
組織の目的、業務の課題と解決策、業務要件、システム化要件(機能要件/非機能要件他)等要件定義書に書いておくべき事柄と、そのポイントを裁判など深刻なITトラブルの事例も参考に習得していただきます。
本研修を受講して、真に組織の活動に資するITをトラブルなく導入するヒントを得ていただきたいと思います。
■ 受講後、習得できること
・IT導入における要件定義の方法
・トラブルを起こさないための要件定義のポイント
・要件定義におけるユーザとベンダの役割分担
■ 本テーマ関連法規・ガイドラインなど
・PMBOK
・CMMI for DEV
・経済産業省ソフトウェア開発モデル契約書 他
■ 講演中のキーワード
・要件定義(書)
・IT紛争/裁判
・デジタルトランスフォーメーション
・業務プロセス改善
・機能要件・非機能要件
セミナー内容
Ⅰ. はじめに 要件定義を巡る紛争の事例
Ⅱ. 要件定義書/仕様書の記載内容(※)
Ⅲ. 要件定義書記載のポイント(1)
(ア) 組織の目的と要件とのトレーサビリティ
(イ) 業務フローから導くAs-IsとTo-Be 業務要件
Ⅳ. ワークショップ:組織の目的から業務要件を導き出す。
Ⅴ. 要件定義書記載のポイント(1)
(ア) 機能要件記述のポイント
(イ) 非機能要件とは
(ウ) 要件の優先順位付け
Ⅵ. その他
(ア) アジャイル開発における要件定義の進め方
(イ) ベンダに求めるべき (ベンダが提示すべき) プロジェクト管理
(ウ) ベンダに求めるべき (ベンダが提示すべき) 品質保証
Ⅶ. まとめ 要件定義を行うにあたっての心構え(ユーザ、ベンダ)
※ 詳細
・組織の基本状況・状況と課題、解決方針およびKGI/KPI
・IT導入の目的・主旨のねらい
・新業務の概要/導入の目的とメリット/システム化方針・範囲・新システムイメージ
・システムの基本要件
・スケジュールと体制
・マスタ・スケジュールとマイルストーン
・システム実現方式とシステム構成(想定)
・機能要件・非機能要件概要
・開発方針(想定)
・成果物(想定)
・プロジェクト計画
・品質保証計画とSLA案
・作業分担案