高せん断成形加工法の基礎と新規材料創出への応用
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | (株)R&D支援センター |
キーワード | 高分子・樹脂加工/成形 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【江東区】豊洲文化センター |
交通 | 【地下鉄・ゆりかもめ】豊洲駅 |
従来不可能だった「非相溶性ポリマーブレンドの混合化」や
「ナノフィラーのポリマー中への分散化」が可能となる
技術について、応用事例を紹介しながら詳解!
【セミナー受講特典】
(株)HSPテクノロジーズ の施設・装置の見学や技術相談を無料でお受けいたします
セミナー講師
(株)HSPテクノロジーズ 代表取締役社長 理学博士 清水 博 氏
【ご略歴・ご経験】
・1981年3月東北大学大学院理学研究科化学第二専攻博士後期課程修了(理学博士)
・1982年4月通商産業省工業技術院繊維高分子材料研究所入所
・2001年4月 産業技術総合研究所高分子基盤技術研究センター多相系高分子チーム長
・2010年5月 第18回化学・バイオつくば賞受賞
・2016年4月 第3回BTMUビジネスサポート・プログラム(Rise Up Festa)優秀賞受賞
私は、平成22年3月(西暦2010年3月)まで産業技術総合研究所(以後、産総研と略)に在籍し、
永らく高分子物理や高分子物性の観点から、高分子材料の研究を行ってきました。
丁度、産総研発足時に、NEDOの国家プロジェクトに参画し、このプロジェクトにおいて、
世界に先駆けて、『高せん断成形加工技術』の礎を築くことに成功致しました。
セミナー受講料
55,000円(税込、昼食・資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
備考欄に「会員登録希望」と希望の案内方法【メールまたは郵送】を記入ください。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
※ 2019年10月1日以降に開催されるセミナーの受講料は、お申込みいただく時期に関わらず
消費税が10%になります。
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すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切掛かりません。
セミナー趣旨
世界に先駆けて開発した高剪断成形加工技術を用いることにより、従来不可能だった
非相溶性ポリマーブレンドのナノ混合化、さらにはカーボンナノチューブに代表されるような
ナノフィラーのポリマー中へのナノ分散化が可能となり、多様な新規ナノコンポジット材料が
創出できるようになりました。
本講演では、この技術を用いて作製した先端材料としてガラス代替透明プラスチック材料、
金属代替高強度軽量化素材、ウエアラブル端末用デバイスやセンサー向けの伸縮自在電極材料、
レアメタル代替材料、エコマテリアルなどについて広く紹介致します。
習得できる知識
・高剪断加工技術の基礎
・高剪断成形加工法による非相溶性ポリマーブレンドのナノ混合化と相溶化
・高剪断成形加工法による各種フィラーのポリマーへのナノ分散化
・多様なナノコンポジット創製の実際
セミナープログラム
1.高せん断成形加工法の開発
1-1.研究の背景
(1)なぜ、高分子をブレンドするのか?
(2)実際に異種高分子をブレンドすると?
(3)分散相サイズの定式化
(4)従来技術の問題点と限界
(5)構造制御プロセスとそこに係る“場”との関係
1-2.高せん断成形加工法
(1)高せん断成形加工装置の特徴と原理
(2)高せん断成形加工によりどのような構造が実現するのか?
2.高せん断成形加工法による非相溶性ポリマーブレンドのナノ混合化と相溶化
2-1 PVDF/PA11ブレンド系
(1)ナノ混合化と"相溶化"の検証(TEM-EDX解析、小角X線散乱解析)
(2)ナノ構造形成により向上した物性(強誘電性、圧電性)
2-2 PC/PMMAブレンド系
(1)PC/PMMA透明ブレンドの実現
(2)透明ポリマーに求められる実用性能とは
3.高せん断成形加工法による各種フィラーのポリマーへのナノ分散化
3-1 ナノ分散化の要因
(1)フィラーの凝集力と粒子径との関係
(2)せん断流動場の効果(ポリマー/フィラー系)
3-2 ポリマー/フィラー系ナノコンポジットの創製とフィラーの分散性
(1)熱可塑性エラストマー/CNT系の分散と物性
(2)ポリマー/CNT系の分散と物性
(3)ポリマー/TiO2系の分散と物性
(4)ゴム/POSS系の分散と物性
(5)CFRP系の改質
4.三元系(高分子ブレンド/フィラー) ナノコンポジットの創製 : 階層的構造制御
4-1 フィラー添加による高分子ブレンド系のモルフォロジー制御
4-2 “共連続構造”の構築
4-3 “ダブルパーコレーション構造”の構築
5.高せん断流動場と動的反応場との統合技術
5-1 エコマテリアル(PE/PLLAブレンド)の創製およびその構造と物性
5-2 バイオマス由来ポリマーブレンドの創製
6.高せん断成形加工法のまとめと今後の展開
6-1 高せん断成形加工法のまとめ
6-2 残された課題
6-3. 完全連続式高せん断加工機の開発
(1)バッチ式と連続式装置の長所・短所の比較
6-4 (補足)レアメタル代替材料
(1)Pd 代替材料
(2)Pt 代替材料
(参考文献)
【質疑応答・名刺交換】