バッチプロセスにおける添加(投入)条件の考え方とトラブル回避―反応・晶析における原料・溶媒添加の実務ポイント―

同じ原料・同じ設備でも、添加条件次第で品質・収率・安全性は大きく変わる!
添加順序・速度・温度の違いが引き起こすトラブルとその回避のポイント

日時

2026年9月30日(水)10:00~16:00
  【アーカイブ(録画)配信】
  2026年10月9日(水)まで申込み受付(視聴期間:10/9~10/19)

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    セミナー趣旨

    化学品・医薬品原薬、中間体の製造で各バッチプロセスの「添加(投入)条件」は品質・収率・安全性を左右する重要な要素となる。同じ原料・同じ設備・同じ配合比であっても「どの順番で」「どの速度で」「どの温度で」「どこへ添加するか」によって、反応性、晶析状態、不純物生成、さらには設備トラブルまで大きく変化することがある。近年は開発段階から商業生産への技術移転や外部委託製造(CMO)の増加により暗黙知として扱われていた添加(投入)操作条件の重要性が改めて認識されている。ラボでは問題なく進行した反応でもスケールアップ時に局所過濃度や急激な発熱が発生し、着色、不純物増加、固化、膨潤、ろ過不能、晶析異常などのトラブルにつながる事例は少なくない。例えば試薬を一括投入したことで急激な発熱が発生して副反応が進行したり、原料添加順序を変更した結果、目的物ではなく油状物(オイルアウト)が析出したり、晶析時に冷却前に種晶を投入したためてろ過性が悪化した。水系への投入順を誤り、高温溶媒へ直接投入したことで局所的に凝集し、ポリマーが急激に膨潤・ゲル化して品質不良となった。といった問題は実際の製造現場で繰り返し経験されている。また、添加条件は単なる“作業手順”ではなく、反応熱制御、混合・撹拌状態、溶解・析出挙動、不純物生成抑制、結晶粒子制御、スケールアップ再現性、作業安全性と密接に関係しており、近年のQuality by Design(QbD)やCPP(Critical Process Parameter)の考え方においても重要な管理対象となっている。本セミナーでは実際に経験した事例を参考に 「なぜ添加条件でトラブルが起こるのか」を現象面から理解するとともに、実製造で起こりやすい事例を通じてトラブル回避のための実務的な考え方を説明する。特にラボ検討時に見落とされやすいスケール依存性や、技術移転時に抜け落ちやすい暗黙知にも焦点を当て、現場で再現性高く運用するためのポイントを説明する。

    セミナープログラム

    1.はじめに
     1.1 原薬・中間体、化学品製造プロセスにおける「添加」の位置付け
     1.2 添加が担っている役割、原薬製造で特に重要な理由、
     1.3 GMP・技術移転上の位置付け、技術移転で問題になりやすい点(暗黙知になりやすい)、暗黙知
    について
     1.4 アミド化プロセスを例に抽出、濃縮、晶析、精製プロセスの省略(事例)
     1.5 単なる添加であっても必ず仕組みがある。(仕組み理解の重要性)

    2.原薬・中間体、化学品製造プロセスにおける「添加」の分類
     2.1 反応プロセスにおける原料・試薬の添加
      ・原料の添加、試薬の滴下、酸・塩基の添加
      ・スケールが大きくなると(メタノール和物の例)
     2.2 晶析プロセスにおける添加
      ・貧溶媒(非溶媒)の添加、種晶の添加、晶析中の酸・塩基の添加(中和晶析)
     2.3 後処理・精製工程における添加
      ・抽出溶媒の添加、洗浄液の添加、溶媒置換のための添加
     2.4 スケールアップ時の添加条件の重要性
     2.5 その他
      水素添加(水素化)(不斉還元で触媒が不活性化)、
      窒素(不活性ガス)の添加(フィルター)、
      湿結晶の乾燥機への投入(静電気事故)、残留種晶、包装材料への投入(結束帯)

    3.添加条件と品質・収率への影響
     3.1 DMF溶液の添加(事例)
     3.2 その他

    4.原料・溶媒添加で起こりやすい現象とトラブル
     4.1 発熱・局所高温(ホットスポット)
     4.2 局所高濃度による副反応
     4.3 析出・晶析の暴走
     4.4 オイルアウト
     4.5 撹拌不良・混合不均一
     4.6 ガス発生・発泡
     4.7 固化・ゲル化
     4.8 相分離・乳化
     4.9 着色
     4.10 多形・粒度変化
     4.11 その他

    5.反応プロセスにおける添加条件の考え方
     5.1 過酸化水素水の滴下(事例)
     5.2 臭素の滴下(事例)
     5.3 グリニヤール反応(事例)
     5.4 五塩化リンによるカルボン酸のクロル化(事例)
     5.5 生成物が液体の場合(ジクロロアセトニトリルの製造)
     5.6 加水分解工程での酸の添加順序(抗生物質中間体の例)
     5.7 加水分解条件の簡略化(事例)
     5.8 その他

    6.晶析プロセスにおける添加条件の考え方
     6.1 抗アレルギー剤中間体の製造(強熱残分)
     6.2 貧溶媒添加
     6.3 その他

    7.スケールアップ時の実務判断と事例(まとめ)
     ・添加(投入)条件をうまく活用することで「アミド化」、
      「加水分解」、「酸析」、「精製」、「乾燥工程」のプロセスを簡略化
      (工場で7日間以上かかるプロセスを3日に短縮)をまとめとして説明

    8.その他

    【質疑応答】

    セミナー講師

    (株)三和ケミファ 医薬品事業部 統括本部長 薬学博士 丸橋 和夫 氏

    セミナー受講料

    聴講料 1名につき55,000円(消費税込/資料付き)
    〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕

    主催者

    開催場所

    全国

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    開催日時


    10:00

    受講料

    55,000円(税込)/人

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