水素事業の商用化に向けた市場形成の方向性と課題 ~脱炭素化、エネルギーシステム、地域への裨益を整理する~
セミナー趣旨
水素事業の商用化に向けては、製造コスト低減もさることながら、事業としてその価値をマネタイズできる仕組みの構築が求められている。本講演では、水素市場を単なる燃料の取引市場ではなく、水素に付随する価値を評価・回収する仕組みとして捉え、①燃料の脱炭素価値、②エネルギーシステム全体の環境性・安定性向上への価値、③地域経済や産業振興への価値、という3つの観点から整理する。そのうえで、環境価値移転スキームの検討や水電解副生成物の利活用ケース探索に携わった講演者の経験を踏まえ、水素事業の商用化に向けた課題と制度設計の方向性、事業化に向けたアプローチについて考察する。
受講対象・レベル
・エネルギー事業・新規事業開発部門
・電力・ガス・石油・商社・プラント関連企業
・脱炭素戦略・GX推進部門
・自治体連携・地域エネルギー事業検討部門
習得できる知識
・GX-ETSを前提とした脱炭素価値の収益化設計手法
・再エネ導入拡大・系統安定化を含めたエネルギー価値の評価軸
・副生酸素など副生成物を含めた複合収益モデルの構築視点
セミナープログラム
1. 水素事業の商用化に向けた課題
(1) 水素調達コスト低減の見通し
(2) 化石燃料との価格差が残存する可能性
(3) 価格差を受容しうる余地
2. 水素が生み出す価値の整理
(1) 燃料の脱炭素価値
① 一次需要家にとって脱炭素価値(GX-ETS制度)
② 二次需要家以降への価値移転 (グリーンスチール等)
(2) エネルギーシステム全体への裨益
① 再エネ導入拡大
② エネルギーインフラ整備コストの最適化
③ エネルギー安全保障
(3) 地域経済や産業振興への裨益
① 水電解副生物の利用(酸素など)
② 地域産業振興(プラント視察、まちづくり)
③ レジリエンス確保(離島など)
3. 価値を市場に内在化するための活動例紹介
(1) 燃料の脱炭素価値の引き上げ検討
① 価値移転とは何か
② 価値移転に必要な3要件:価値の明示
③ 価値移転に必要な3要件:価値の伝達
④ 価値移転に必要な3要件:価値の評価
(2) 再エネポテンシャル活用に係る分析
① コンセプト:洋上風力導入の推進役としてのP2G
② コスト妥当性の評価:分析条件
③ コスト妥当性の評価:分析結果
(3) 水電解副生物の利活用ユースケース探索
① 水電解副生物とは何か
② 副生酸素の活用事例
③ 副生酸素利用方法のポテンシャル
4. まとめ
(1) 水素関連制度に関する提言
(2) 水素関連事業に関する提言
5. 関連質疑応答
6. 名刺交換・交流会
通常はお会いすることの難しい講師との直接対話や質疑応答に加え、業種・業界の枠を超えた受講者同士のネットワーキングから、実務に活きる情報や新たな連携のきっかけを得られる、JPIセミナーならではの貴重な機会です。
セミナー講師
株式会社三菱総合研究所
エネルギー・サステナビリティ事業部門 GX本部
脱炭素イノベーショングループ 主任研究員 博士(工学)
高田 一輝 氏
■GX・水素分野における制度設計、環境価値移転、水電解副生成物の利活用分析など複数プロジェクトを手がける実務研究者
2013年3月 大阪大学 工学部 環境・エネルギー工学科 卒業
2015年3月 大阪大学大学院 工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 博士前期課程 修了
2018年3月 大阪大学大学院 工学研究科 環境・エネルギー工学専攻 博士後期課程 修了
2018年4月 株式会社三菱総合研究所 入社 現在に至る
セミナー受講料
1名:37,260円(税込) 2名以降:32,260円(税込/同一法人・同時申込)
※地方公共団体所属の方は、2名まで11,000円(税込/会場・ライブ配信限定・同一受講形態)
※割引適用後の受講料は請求書にてご案内いたします。
主催者
開催場所
東京都
受講について
● 会場受講(アーカイブ配信は含まれません)
● ライブ配信受講(アーカイブ配信は含まれません)
● アーカイブ配信受講
※会場受講・ライブ配信受講の方は、特別料金 18,500円(税込)にてアーカイブ配信を追加いただけます。