自動車樹脂破砕残渣(ASR)とリサイクル炭素繊維活用による樹脂部品化~資源循環時代の複合材技術研究~

複合材料の設計思想を応用し、ASR・rCFといった再生材から“使える部品”を生み出すための要点を体系的に理解する。

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    セミナー趣旨

      自動車破砕残渣(ASR)やリサイクル炭素繊維(rCF)など、従来は扱いが難しいとされてきた再生材料を、複合材料の視点で“使いこなす”ための最新研究を体系的に紹介します。
      本講座では、ASRの実態、rCFの特性と限界、そして両者を再生PP樹脂と組み合わせた「3R-Composite構造」のコンセプトを中心に、成形プロセス、機械特性、用途開発までを一気通貫で解説します。材料・構造・プロセスを統合して考える設計思想に加え、ばらつき・臭気・金属片混入など実務で直面する課題にも踏み込みます。資源循環時代に求められる“現実解としての複合材技術”を理解し、今後の開発ポイントを明確にできる内容です。

    習得できる知識

    ・ASR・rCF・再生PPを組み合わせた「3R-Composite構造」の基本思想と設計ポイント
    ・再生材特有のばらつき・臭気・混入物など、実務上の重要課題の理解
    ・材料・構造・プロセスを統合して捉える複合材設計の視点
    ・外装・内装・大型部品など、用途開発の可能性と実装に向けたロードマップ 

    セミナープログラム

    0.イントロ:複合材料の歴史と資源循環の新しい関係
      ・ナショナルコンポジットセンターの取組み
      ・EU ELV規則の変化とリサイクル材の必然性
      ・本講義の全体像
    1.ASR(自動車破砕残渣)の実態と課題
      ・ASRの組成と“混合材ゆえの難しさ”
      ・従来のASR処理(サーマル中心)の限界
      ・「使えるものを抽出」から「使えないものだけ除去」への発想転換
      ・ばらつき・金属片・臭気などの課題
    2.リサイクル炭素繊維(rCF)の可能性と限界
      ・rCFの製造プロセスと特性変化
      ・大型部品への期待とコスト構造
      ・rCF規格化の必要性(NCCの役割)
      ・“少量で最大効果”を生む設計思想
    3.3R-Composite構造のコンセプト
      ・ASR × PP × rCF の相互補完
      ・「あんこ・皮・絆創膏」モデル
      ・剛性は形状で、強度は材料で
      ・CF最小量で最大効果を出す配置技術(FTP/FPP)
      ・ASR臭気を抑える樹脂バリア性
      ・3R-Compositeがもたらす“社会性”と“絶対正義”
    4.成形プロセス研究
     4.1 2R-Composite(ASR × PP)
      ・射出とプレス工法
      ・ASR適用比率
      ・ASR強度ばらつきとCV値低減
     4.2 3R-Composite(ASR × PP × rCF)
      ・rCFテープ/パッチの適正配置
      ・低VFでの最適化
      ・成形時の温調・圧力制御
      ・金属片混入による装置ダメージ対策
    5.機械特性評価と構造性能
      ・曲げ試験・剛性・強度・ばらつき
      ・ASR中子の“脆いが使える”理由
      ・ローカル応力をrCFでどう解決するか
      ・NVH・衝突・温調など付加価値領域の可能性
    6.今後の用途開発とターゲット部品
      ・外装樹脂パーツ
      ・内装樹脂パーツ
      ・大型構造部品への展開
    7.NCCの研究開発体制と産学連携
      ・nccPrimeの位置づけ
      ・ASR研究・LFT-D研究の2本柱
      ・学術連携・企業技術者受け入れの意義
    8.研究開発の方向性
      ・ペレットレス・超長繊維化
      ・モノマテリアル化と X to Car
    9.まとめと質疑応答


    *途中、小休憩を挟みます。

    セミナー講師

     名古屋大学 ナショナルコンポジットセンター 特任教授 博士(工学)  漆山 雄太 氏

    ■ご経歴
    1983年4月 本田技研工業 入社
    1983年10月~ 本田技術研究所にて自動車の研究開発に従事
    ・1988/1992年 シビック等の量産車 NVH 開発を担当
    ・境界要素法による音場解析、液体封入防振エンジンマウント、サスペンションブッシュ開発
    ・車両振動騒音に関する研究プロジェクト責任者
    1994年~ 基礎研究・先行開発部門 研究プロジェクト責任者
    ・アルミ化による構造軽量化
    ・衝突エネルギー吸収技術・クラッシュワージネス
    ・スマートストラクチャー研究
    2000年頃~
    ・CFRPによる将来車両研究、軽量化研究、ボデー構造研究、生産技術研究
    ・CFRP高圧タンク研究開発
    2024年4月 本田技術研究所 退職
    2024年5月~現在
    ・名古屋大学 ナショナルコンポジットセンター 特任教授
    ・日本大学 理工学部 機械工学科 非常勤講師
    ・金沢工業大学 革新複合材料センター 客員教授
    ■ご専門分野
    材料力学、損傷力学、複合材料工学、振動工学、クラッシュワージネス、自動車ボデー構造、自動車工学
    ■関連委員会ご活動
    2021~2023年 NEDO技術委員
    2020・2022・2023年度 日本機械学会 代表会員

    セミナー受講料

    【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円

    【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

    *学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    主催者

    開催場所

    全国

    受講について

    • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
      (開催1週前~前日までには送付致します)
      ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
      (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
    • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
    • Zoomを使用したオンラインセミナーです
      →環境の確認についてこちらからご確認ください
    • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
      →こちらをご確認ください

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    開催日時


    13:00

    受講料

    36,300円(税込)/人

    ※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

    ※銀行振込、コンビニ払い

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