【会場受講】限定3/5「立体異性体」と3/6「反応機構」の2セミナーセット申込みページ
【1日目:3/5(木)】 『立体異性体を自在に読み解く・制御する』演習講座
【2日目:3/6(金)】 『有機反応機構を読む、予測・設計する』演習講座
受講可能な形式:【会場受講】のみ
【アーカイブ配信】はセット料金を設けておりませんので、ご了承ください。
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セミナープログラム
立体障害の活用と反応性制御に向けた
『立体異性体を自在に読み解く・制御する』演習講座
分子を立体で捉える力を身につけることを目指すセミナーです。
紙に描かれた構造式は平面的ですが、実際の分子は三次元の空間で形を変え、相手を選び、化学的性質を大きく左右します。立体を正しく理解することは、反応性の予測や立体選択的合成に必須です。
本講座では、構造異性体・立体異性体の基礎から、不斉炭素、エナンチオマー、ジアステレオマー、シス/トランス、E/Z までを体系的に整理します。分子を立体的に見るための空間認識のコツや、紙の図を三次元でイメージする方法も、演習を交えて体得していただきます。
立体が少し変わるだけで、甘味の違いや毒性の有無が生まれる理由を理解すると、分子の“見え方”が一気に変わります。さらに、立体障害の活かし方、欲しい立体異性体だけを作る・分ける実務的アプローチ(キラルカラムや微生物利用など)にも触れ、立体化学の応用力を高めます。初心者は立体化学の基本がクリアになり、実務者は立体を使いこなす感覚を磨ける内容です。
<プログラム>
1.異性体の区別をしよう
1.2 構造異性体、立体異性体の区別
1.3 演習 2つの分子が何の関係にあるか理解しよう
2.分子を立体的に見るためには
2.2 三種類の結合を区別しよう
2.3 立体的に見えたら、回転させてみよう
2.4 演習 紙に書かれた分子を立体に見て、回転させてみよう
3.鏡の向こうの世界(エナンチオマー)
3.2 その分子を鏡に写したら、何が見える?:エナンチオマー
3.3 ふたつのエナンチオマーをR/S表記法で区別しよう
3.4 鏡に写しても、分子の性質は同じ?実は大きな違いが
3.5 演習 エナンチオマー:鏡の向こうの分子が見えるようになろう
4.不斉炭素がふたつになったらもっと多彩な世界が(ジアステレオマー)
4.2 エナンチオマーとジアステレオマー
4.3 甘い糖、甘くない糖。それはほんの少しの違い
4.4 お米とコピー用紙、構成している分子はほとんど同じ
4.5 演習 ジアステレオマー:「これとこれは違うものだ」を理解しよう
5.二重結合が回らないと何が起こる?(シス-トランス異性体)
5.2 どうやって区別しよう?(シスとトランス)
5.3 シスとトランスが使えない!どうしよう!(EとZ)
5.4 何かと話題の「トランス脂肪酸」
5.5 光を当てて二重結合を回転させよう。何に使える?
5.6 シスとトランス、この違いで化合物の性質は大きく変わる
5.7 演習 シスとトランス、EとZを区別しよう
6.立体障害:それは敵にも味方にもなります
6.2 原子のつながり方で変われば、かさばり方も変わる
6.3 立体障害を味方につけよう(壊れない分子、溶けやすい分子)
6.4 演習 分子の体積を意識して、反応の起こりにくさを理解しよう
7.立体選択的合成:欲しい立体異性体だけ作りたい
7.2 当たりの分子だけ、どうやって分けよう?(キラルカラム)
7.3 当たりの分子だけ、微生物に作ってもらう
7.4 立体選択的合成入門:どうすれば、立体異性体の作り分けができる?
7.5 演習 どの立体異性体ができるかを予測しよう
□質疑応答□
【2日目】2026年3月6日(金) 10:30~16:30
反応経路の理解と生成物の予測・制御のための
『有機反応機構を読む、予測・設計する』演習講座
有機反応のしくみが「手に取るように見える」ようになることを目指すセミナーです。
結合がどこで切れ、どこで新しく生まれるのか、電子がどこから来てどこへ流れるのか──反応機構を理解することで、丸暗記に頼らず、初めて見る反応でも筋道を立てて予測できるようになります。
講義では、電子の偏りの読み取り方、曲がった矢印の正しい描き方、立体的な混み合いの判断、反応経路の比較など、実務で必要となる基礎ロジックを徹底的に整理します。
そのうえで、演習問題を解き、考え、また解き、解説を聞いて「そういうことか!」と腑に落とすプロセスを重ね、反応機構を自分の力で読めるようになるための実践的トレーニングを行います。
合成ルートの妥当性評価、副生成物の原因究明、条件変更時の予測、初見の論文反応の理解など、現場でそのまま役立つ「反応を見る目」を身につけたい方に特におすすめです。
基礎を固めたい初心者から、実務で悩みがちな中堅研究者まで、反応機構の読解力を確実に底上げできる内容となっています。
<プログラム>
1.反応機構、どうして要るの?
1.2 反応の基本は、結合を切ったり貼ったり
1.3 反応機構を理解したら説明できること
1.4 「曲がった矢印」は皆さんの味方
1.5 反応経路の迷宮で迷わないための3つのヒント
2.電気陰性度を理解したら、反応機構の半分を理解できる
2.2 原子と原子をつないでいる共有電子対
2.3 有機反応を理解するのに一番大事なのは電気陰性度
2.4 反応は電子の余っているところと電子の足らないところで起こる
2.5 結合を切ったり貼ったり:曲がった矢印を描いてみよう
2.6 演習 結合の分極:電子の足らないところ、余ってるところが見えてくる
3.アルケンへの付加反応
3.2 反応機構を理解すれば、「何が付加しても同じ」とわかる
3.3 生成物がふたつできるぞ?どっちがいっぱいできる?
3.4 曲がった矢印を使って、「反応の途中」を見ていこう
3.5 生成物の安定性を考えたら、主生成物が見えてくる
3.6 演習 電子の流れを描いて、生成物を予測しよう
4.ハロゲン化アルキルへの求核置換
4.2 ロジックを積み上げていけば、生成物が見えてくる
4.3 反応は立体的に混み合っているところで起こりにくい
4.4 反応の途中を理解すれば、生成物の立体も見えてくる
4.5 演習 曲がった矢印を書いて、主生成物を予測しよう
5.ハロゲン化アルキルの脱離置換
5.2 二重結合ができる様子を見ていこう
5.3 ザイツェフ則:どれが主生成物かを見分けるルール
5.4 演習 二重結合はどこに入る?
6.アルコールの置換および脱離反応
6.2 実は反応機構は同じです。別々に覚えるとかナンセンス!
6.3 酸を一滴だけ入れる理由:反応を進めるコツ
6.4 演習 アルコールの反応を理解しよう
7.カルボニル化合物の反応
7.2 カルボニル基への付加にはふたつのパターンがある
7.3 「反応経路の迷宮で迷わないための3つのヒント」再訪
7.4 「あれ?全部、同じじゃないか?」に気がつけばしめたもの
7.5 演習 電子の流れを押さえて、カルボニル基の反応を理解しよう
□ 質疑応答 □
セミナー講師
【専門】
有機合成化学・構造有機化学
【経歴】
平成10年 博士(理学)取得(大阪市立大学)
平成11年 日本学術振興会特別研究員(PD)
平成12年 関西大学 工学部 教養化学教室 助手
平成17年 関西大学 工学部 教養化学教室 専任講師
平成22年 関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 准教授
~現在に至る
【受賞歴・著書】
エスペック環境研究奨励賞(2024年8月)
著書:
「有機化学 1000本ノック 【スペクトル解析編】」(化学同人 2022)など
圧倒的な収録問題数(1000題)が特長の「有機化学1000本ノック」シリーズの他
「トコトンやさしい有機化学」(化学同人 2025)
セミナー受講料
77,000円
定価:本体70,000円+税7,000円
E-Mail案内登録価格:本体66,500円+税6,650円( 73,150円 )
主催者
開催場所
東京都
受講について
配布資料
【1日目】【2日目】ともに、製本テキスト(当日会場でお渡しします)
オンライン配信
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備考
※各日 昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。