食品・容器包装のバリア性付与に向けた各種技術・材料の開発動向【LIVE配信・WEBセミナー】
★2026年1月29日WEBでオンライン開講。キリンホールディングス株式会社 大久保氏、土屋特許事務所 土屋氏、ユニチカ株式会社 黒澤氏、三菱ガス化学株式会社 小林氏が、【食品・容器包装のバリア性付与に向けた各種技術・材料の開発動向】について解説する講座です。
■注目ポイント
★サステナブルパッケージのひとつであるモノマテリアル包材の基礎とその課題について解説!
セミナー趣旨
■本セミナーの主題および状況(講師より)
★環境規制が厳しくなる中で、プラスチック使用量削減やモノマテリアル包材といったサステナブルパッケージへの期待が高まっている。サステナブルパッケージのひとつであるモノマテリアル包材はリサイクルが比較的容易であるものの、ガスバリア性が十分と言えず、実使用上の観点で課題がある。
★包装の機能は、内容物の保護、利便性の付与及び情報伝達と言われています。特に、内容物の保護は最も重要な機能です。保護機能は、内容物により要求性能が異なります。要求性能に従って、包装材料の構成を設計します。保護機能も様々ありますが、包装材料の構成を決定する最大因子はガスバリア性です。ガスバリア性とは、酸素及び水蒸気に対するものが中心です。
■注目ポイント
★サステナブルパッケージのひとつであるモノマテリアル包材の基礎とその課題について紹介!
習得できる知識
第1部
本ウェビナーでは、キリングループが推進する容器包装の環境対応と、ガスバリア付与技術の最新動向について学べます。
PETボトルのリサイクル技術や省資源化などの環境配慮型パッケージ開発、酒類容器へのガスバリア技術の活用事例まで、実践的な技術と業界動向を体系的に習得できます。
環境課題と利便性の両立を目指す具体的なノウハウや、今後の展望も解説します。
第2部
① ガスバリア材料
② 透明蒸着
③ バリアコーティング
④ ガスバリアフィルムの製造法
⑤ ガスバリア性測定方法
第3部
食品包装におけるガスバリア性の重要性
食品包装に用いられるプラスチックフィルムの特性
第4部
モノマテリアル包材について
ドライラミネート接着剤について
セミナープログラム
【第1講】 キリングループにおける容器包装の環境対応と ガスバリア付与技術の活用
【時間】 11:00-12:00
【講演主旨】
本ウェビナーでは、キリングループが推進するCSV(Creating Shared Value)経営のもと、持続可能な社会の実現に向けた容器包装の環境対応についてご紹介します。
リサイクル材やバイオマスの活用、軽量化・再使用・リサイクル技術の進化、さらにはPET材料のケミカルリサイクルなど新たな資源循環の取り組みを具体的事例とともに解説します。
また、飲料や食品の品質保持に不可欠なガスバリア付与技術の最新動向にも触れ、環境負荷低減と製品価値向上を両立する技術革新の意義を学びます。企業と社会が連携し、未来に向けて持続可能なパッケージングを実現するためのヒントを得ていただくことが本講演のねらいです。
【プログラム】
1. キリングループの概要
2. プラスチック資源循環社会の実現に向けた技術開発と弊社のCSV経営
3. 容器・ラベルの軽量化、省資源化、ラベルレス化など環境配慮型パッケージ開発
4. 物流効率や社会課題(労働力不足等)に対応したパッケージ開発
5. PETボトルのリサイクル技術(メカニカル・ケミカル)の進化と普及
6. ガスバリア性を持つPETボトルの酒類商品への展開
【質疑応答】
【キーワード】
CSV経営、 PETボトルリサイクル、 プラスチック資源循環、 ガスバリア、 パッケージ開発
【講演のポイント】
キリングループのPETボトルをはじめとする包装容器開発を牽引。
パッケージにおけるガスバリアやリサイクル、最軽量設計、物流効率化など多岐にわたる研究開発と実用化を融合させた経験を有する。
国内外の最新事例を交え、環境課題と利便性の両立を追求・実現させてきた。
聴講者が現場ですぐ活用可能なヒントや、業界動向の本質をわかりやすく伝えます。
【第2講】 軟包装におけるガスバリア性能の基礎とコーティング技術および測定評価
【時間】 13:00-14:15
【講演主旨】
包装の機能は、内容物の保護、利便性の付与及び情報伝達と言われています。特に、内容物の保護は最も重要な機能です。保護機能は、内容物により要求性能が異なります。要求性能に従って、包装材料の構成を設計します。
保護機能も様々ありますが、包装材料の構成を決定する最大因子はガスバリア性です。
ガスバリア性とは、酸素及び水蒸気に対するものが中心です。
包装材料にガスバリア性を付与するために、内容物が要求するガスバリアレベルに合わせ、材料を選択します。
現在使用されているガスバリア材料の特徴、製造方法等について、特許情報を交えて説明します。
また、ガスバリア性の測定方法についても説明します。
【プログラム】
1. ガスバリアの必要性
1-1 軟包装の構成とガスバリア
1-2 求められるガスバリア(酸素、水蒸気、ヘリウム)
2. アルミニウム箔
3.蒸着
3-1 アルミニウム
3-2 酸化アルミニウム
3-3 酸化ケイ素
4.樹脂
4-1 樹脂によるガスバリア性発現メカニズム
4-2 エチレンービニルアルコール共重合体
4-3 芳香族ポリアミド
4-3 ポリ塩化ビニリデン
5.樹脂コーティング
5-1 エチレンービニルアルコール共重合体
5-2 ポリ塩化ビニリデン
6.クレイ/樹脂コーティング
7.反応性樹脂コーティング
7-1 PVOH/ポリアクリル酸
7-2 変性PVOH/ポリアクリル酸金属塩
8.無機/有機反応性コーティング
8-1 シリケート/PVOH
8-2 リン酸アルミ/PVOH
9.酸素バリア測定方法
10.水蒸気バリア測定方法
【質疑応答】
【キーワード】
ガスバリア、透明蒸着、EVOH、PVOH、クレイ、無機/有機反応性コーティング
【講演のポイント】
ガスバリア材料、ガスバリアフィルムの製造方法について基礎的な事項、及び関連する特許を例示して技術内容を説明します。
【第3講】 食品包装におけるガスバリア性の重要性と 酸化防止効果による賞味期限の延長
【時間】 14:25-15:40
【講演主旨】
食品に広く使用されているプラスチック包材では、製造・流通工程での突き刺しや摩擦等で稀にピンホールが発生する。包材にピンホールが発生した食品は腐敗しやすく、周辺の正常品と併せて廃棄される傾向があります。
また、酸素バリア性能が低い包材では、侵入した酸素により内容物が酸化され、色や味が変化することがある。これらの食品は本来食べることができるが、廃棄された場合は食品ロスになる。
本講座では、環境負荷の低減および食品ロスの削減につながる、「ナイロンフィルムのピンホール抑制効果」と、「バリア性付与による変色の抑制や、風味の維持による賞味期限の延長事例」を紹介する。
【プログラム】
1.食品ロスの現状と軟包材の取り組み
2.ナイロンフィルムによる賞味期限の維持
3.バリアナイロンフィルムによる賞味期限の延長
【ミドルバリア】 【ハイバリア】
4.環境配慮型フィルムバリア銘柄のご紹介
【質疑応答】
【キーワード】
賞味期限延長、食品ロス削減、バリアフィルム、退色防止、変色抑制、保存料、着色料、食品添加物、環境配慮
【講演のポイント】
ガスバリアフィルムによる変色抑制効果として、食品を使用した実験結果などを紹介。
また、加工や流通工程でバリア性能が変化する事例など、カタログ物性とは異なる、店頭に並ぶ状態を想定したバリア性能について紹介する。
【第4講】 ガスバリア性接着剤「マクシーブ」の開発とモノマテリアル包材への展開
【時間】 15:50-17:05
【講演主旨】
環境規制が厳しくなる中で、プラスチック使用量削減やモノマテリアル包材といったサステナブルパッケージへの期待が高まっている。
サステナブルパッケージのひとつであるモノマテリアル包材はリサイクルが比較的容易であるものの、ガスバリア性が十分と言えず、実使用上の観点で課題がある。
本講演では、モノマテリアル包材の基礎とその課題について、また弊社製品であるガスバリア性接着剤「マクシーブ®」によるモノマテリアル包材のミドル/ハイバリア化についてご紹介する。
【プログラム】
1.食品包装関連製品 紹介
2.ガスバリア性接着剤 「マクシーブ」 とは
3.環境配慮型パッケージへのマクシーブの適用
3.1 モノマテリアル包材とその課題
3.2 モノマテリアル包材への適用
3.3 コート剤としての適用
【質疑応答】
【キーワード】
マクシーブ、軟包装、食品包装、バリア接着剤、モノマテリアル、リサイクル、フードロス削減、脱アルミ
【講演のポイント】
サステナブルパッケージのひとつであるモノマテリアル包材の基礎とその課題について、また弊社製品であるガスバリア性接着剤「マクシーブ®」によるモノマテリアル包材のミドル/ハイバリア化についてご紹介する。
セミナー講師
第1部 キリンホールディングス株式会社 R&D本部 パッケージイノベーション研究所 大久保 辰則 氏
第2部 土屋特許事務所 弁理士 土屋 博隆 氏
第3部 ユニチカ株式会社 包装フィルム統括営業部 黒澤 彰子 氏
第4部 三菱ガス化学株式会社 グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 ハイパフォーマンスプロダクツ事業部HPケミカルグループ 兼 企画開発部 製品開発グループ 小林 菜穂子 氏
セミナー受講料
【1名の場合】60,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
受講料
60,500円(税込)/人





