~モノづくり日本の資源戦略:レアメタル,レアアースとそのリサイクル,今後の方向性~
★採掘の課題 【鉱石の低品位化,環境毒性,他】
★利用の課題 【供給量の安定化,他】
★リサイクルの課題 【精錬分離の難しさ,コストバランス,他】
★その他,地政学的リスクなど,色々な視点から今後の動向を解説します。
セミナー趣旨
本セミナーでは,レアメタル・レアアースのリサイクル技術の最新動向,課題,および将来の展望に焦点を当てます。カーボンニュートラルの推進や情報技術の発展は,新たな技術とそれを支える希少金属の不可欠な役割を強調しています。
また2020年12月,中国の戦略物資やハイテクの輸出規制を強化する輸出管理法が動き出し,これに基づいて戦略物質であるレアアース等希少資源が対象品目にリストアップされる危険性が出てきました。10年前のレアメタル危機時以上に中国の資源に対する存在度は増しており,資源問題に対する基本認識と近年の急速な変化を整理し,当時の教訓を生かした先見的・戦略的対応に資します。 中国以外の地域においても資源に対する非グローバル化の動きや,限られた資源の価値を高めるための供給制限が注目されています。また日本における「都市鉱山」の取り組みは,持ち込まれた希少金属を資源として活用する上で極めて重要です。金属別,製品別の最近の技術動向と課題を詳しく解説し,当該ビジネスの新たな展開に貢献する知識を提供します。
セミナープログラム
1.サステイナブルな社会を支えるレアメタル
1.1 カーボンニュートラルに必要なレアメタル
1.2 情報に必要なレアメタル
1.3 モノづくりを支えるレアメタル
2.2010レアアース危機の教訓と到達点,再び注目されるレアアース需要
2.1 中国の輸出管理法とレアアース
2.2 2011レアアース危機は何によってもたらされたのか
2.3 先読みプロジェクトとしての元素戦略と到達点
2.4 カーボン・ニュートラルのキーテクノロジーとしてのレアアース
2.5 レアアースの資源と国際流通をめぐる最近の特長
3.資源をめぐる国際状況とその変化
3.1 安く大量に売る資源から,囲い込む資源に
3.2 都市鉱山開発の現代的意義
4.レアメタル・レアアース含有製品のリサイクル
4.1 リチウムイオン電池のリサイクル
4.2 太陽光パネルのリサイクル
4.3 風力発電機・EVモータのリサイクル
5.レアメタル・レアアースの再抽出・再精製
5.1 Co
5.2 Li
5.3 Ni
5.4 Ta
5.5 W
5.6 In
5.7 PGM
5.8 REE
5.9 レアアース各種
6.今後のリサイクルの方向性
【質疑応答】
セミナー講師
(国研)物質・材料研究機構 名誉研究員 工学博士 原田 幸明 氏
【兼任,公職】
・サーキュラー・エコノミー&広域マルチバリュー循環研究会 代表
・エコマテリアル・フォーラム 会長
・エコデザイン推進機構 理事
・日本LCA学会 元・会長
※その他レアメタル関連の講演・執筆多数
セミナー受講料
1名につき55,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ49,500円〕
受講について
セミナーの接続確認・受講手順はこちらをご確認下さい。
受講料
55,000円(税込)/人
関連セミナー
もっと見る-
2026/01/27(火)
13:00 ~ 16:30
関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
【電子機器の故障原因】謎のショートを引き起こす「ウィスカ」とは?発生メカニズムと対策を徹底解説
【目次】 現代社会を支える電子機器は、スマートフォンから自動車、医療機器、さらには宇宙航空分野に至るまで、その機能と性能の向上を求め... -
なぜネオジム磁石に重希土類(Dy/Tb)が必要か? 資源リスクを克服する「粒界拡散技術」を解説
【目次】 現代社会の高度な機能は、高効率なエネルギー変換技術によって支えられており、その中核にあるのが「最強の永久磁石」と称されるネ... -
ワイヤレス給電の原理、方式、特長、今後の展望、効率と実用性をわかりやすく解説
【目次】 現代社会はスマートフォンから電気自動車、産業用ロボットに至るまで、電力によって駆動されるデバイスに溢れています。しかしその... -
高精度・高効率を実現する粉末冶金とは?3Dプリンティングとの関係、技術進化と応用を解説
【目次】 現代の製造業が直面する課題、すなわち「高性能化」「軽量化」「コストダウン」を同時に解決する鍵として、粉末冶金(Powder...





