~基礎理論から測定技術まで~
※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
【アーカイブ配信受講:1/19(月)~1/26(月)】での受講もお選びいただけます。
セミナー趣旨
素材表面を濡れやすくしたり、濡れにくくしたりする技術は、さまざまな分野で必要とされ、また、問題になっています。本セミナーでは、濡れる、という現象を理解するために必要な知識を、基礎の基礎から徹底的に解説します。そして,理論に基づいた素材のぬれ性の測定法、評価法を解説します。さらに,ぬれを上手に利用するには、どうすればよいか、その考え方をお教えします。
受講対象・レベル
・若手技術者
必要な予備知識
・特に予備知識は必要ありませんが、表面張力や液体の接触角の測定装置を使ったことがない場合は,事前に一度触っておかれることをお勧めします。
習得できる知識
・ぬれ性の基礎知識が身につく。
・接触角測定のコツがわかる。
・測定値を正しく解釈できるようになる。
・ぬれ性の制御法の考え方がわかる。
セミナープログラム
1. ぬれの基礎
1-1. ぬれとは何か
(1)用語解説
(2)表面・界面張力の原理
(3)ぬれは熱力学的な現象である
(4)表面・界面張力の熱力学的な定義
(5)単位のはなし
(6)液体の表面張力の測定法
1-2. どうしてぬれたり,ぬれなかったりするのか
(1)ぬれるための条件
(2)付着ぬれ、拡張ぬれ、浸漬ぬれ
1-3. ヤングの式とラプラスの式
(1)ヤングの式の意味
(2)ラプラスの式の意味
(3)液滴の形状を考える
2. ぬれ性の測定と評価
2-1. さまざまな接触角
(1)複合面のぬれ(カシーの式)
(2)凸凹面のぬれ(ウェンゼルの式)
(3)気体の吸着と液体の吸着(ウェンゼルの式の破綻)
(4)超はっ水の発現は難しい
(5)各種接触角のまとめ
2-2. 表面とは何か
(1)金属の表面
(2)高分子の表面
(3)接触角の文献値はアテにならない
2-3. 接触角の二大測定法
(1)ウィルヘルミの吊り板法(垂直板法)
(2)液滴法(静滴法)
(3)接触角が0度のときはどうするか?
3. ぬれ性の分析法と応用例
3-1. なぜ表面自由エネルギーの理論が必要なのか?
(1)モデル化の功罪
(2)分子間力の種類
3-2. 表面自由エネルギーに基づく表面分析法
(1)フォークスの式
(2)分散成分の測定法
(3)拡張フォークスの式
(4)バナスの酸・塩基の式
3-3. ぬれのさまざまな利用法
(1)ぬれ性の制御の考え方
(2)フッ素がもてはやされる理由
(3)さまざまな利用法
(4)ぬれ色の測定
(5)今後の方向性
【質疑応答】
キーワード:
ぬれ性,濡れ,表面張力,界面,接触角,測定,評価,セミナー,講演
セミナー講師
大阪公立大学大学院 生活科学研究科 教授 博士(理学)
(株)イロラボ 代表取締役
酒井 英樹 氏
【ご専門】居住安全人間工学
【ご経歴】
1996年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了。理学博士。
早稲田大学理工学部助手,大阪市立大学生活科学部講師,准教授,教授を経て2022年より現職。2024年計測機器開発を目的として大学発ベンチャー、株式会社イロラボ設立、代表取締役。
【ホームページ】http://researchmap.jp/sakai_hideki/, https://iro-lab.com/
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
■ 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
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受講について
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受講料
49,500円(税込)/人
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