【EVの進化を支える次世代充電技術】
開催日 2025年 9月19日(金)
セミナー趣旨
更なる電気自動車(EV)の普及には充電技術の革新が不可欠となっている。本講演ではEVの利便性と効率を飛躍的に高める次世代充電技術として、「ワイヤレス給電」と「超急速充電」に焦点を当て、その最新動向と未来像を解説する。
ワイヤレス給電は駐車中の非接触充電や走行中の給電を可能にし、充電の手間を大幅に軽減する。現在、効率向上とコスト削減に向けた技術開発が進み、実用化が目前に迫っている。一方、超急速充電は5分程度の充電時間以下で長距離走行を実現する技術で、次世代バッテリーと高出力充電インフラの融合が鍵となる。
これらの技術はEVの利用体験を変革し、エネルギー管理やスマートシティ構想にもつながる。講演では技術的課題や社会実装への道筋も議論し、持続可能なモビリティ社会の実現を展望する。
セミナープログラム
1.EV普及に向けた充電インフラの課題と技術革新の必要性
2.EV用ワイヤレス給電(WPT)の基本原理と課題
3.WPT開発・事業化の現状と商用化している実例
4.EV用超急速充電(HPC)の技術動向と課題
5.HPCに向けたバッテリーの高出力化と熱制御技術の進展
6.日本でのWPT及びHPCに関する各種規制緩和の動向
セミナー講師
バンコク大学 Advisory Professor
クライソン トロンナムチャイ(くらいそん とろんなむちゃい) 氏
1986年 東京大学大学院工学系研究科電子工学博士課程修了。工学博士。同年 日産自動車(株)入社。パワーエレクトロニクスやセンサ、高周波回路技術などの自動車への応用研究に従事。2018年 日産自動車(株)退社。
同年、神奈川工科大学創造工学部自動車システム開発工学科の教授に就任。2024年 神奈川工科大学を退社。
同年、タイ・バンコク大学のAdvisory Professorに就任。現在に至る。
技術士(電気電子部門、総合技術監理部門)、ソフトウェア開発技術者、第一級陸上無線技術士などの国家資格を保有。自動車技術会車載用パワーエレクトロニクス技術部門委員会やワイヤレス給電システム技術部門委員会の委員、タイ自動車技術会の技術顧問などを務める。2009年に精密工学会画像応用技術専門委員会第15回小笠原賞、2013年に電気学会産業応用部門論文賞をそれぞれ受賞。
主な著書に、「ワイヤレス給電技術入門」(共著、2017年 日刊工業新聞社)、「トコトンやさしい自動運転の本(第2版)」(単著、2022年 日刊工業新聞社)、「自動車用パワーエレクトロニクス-盤技術から電気自動車での実践まで-(単著、2022年 科学情報出版株式会社)、「きちんと知りたい!自動車EMC対策の必須知識」(単著、2024年 日刊工業新聞社)
セミナー受講料
1名につき 34,650円(税込) 同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
受講について
収録時間 2時間40分 テキストデータ(PDF形式)つき
■セミナーオンデマンドについて
<1>お申込み後2営業日以内に、ご登録いただいたメールアドレスへ
Vimeoの視聴用URL・PASSと資料(PDFデータ)をお送り致します。
<2>動画は視聴案内日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。
受講料
34,650円(税込)/人
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