
衝撃の基礎と衝撃に関する実験・測定手法および衝撃荷重の低減【会場/WEB選択可】WEB:ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)
落下・衝突・高速現象など製品や構造物に不可避な“衝撃”を正しく理解し、解析・試験・低減設計へ活かせるよう実践的に解説します。理論だけでなく、多彩な測定手法・解析事例・実務的な対策ノウハウを網羅し、現場の課題解決力を一段上げる確かな技術を習得できる特別セミナー!!
【会場/WEB選択可】WEB受講の場合のみ:ライブ配信/アーカイブ配信(7日間、何度でも視聴可)
セミナー趣旨
衝突だけでなく落下などによる機械や構造物に衝撃が作用することがあり、衝撃に対する製品の信頼性の評価が求められることが多くなってきている。
このような構造物に作用する衝撃荷重、それに伴って発生する構造物内の衝撃応力について適切に説明された参考書はほとんどない状況であり、また衝撃応力を計算することも簡単ではない。
そこで本講演では、機械、構造物の衝撃現象および構造物の衝突現象の基礎について,理論的な概念の説明,実験方法を概説する。現象を理解するために必要な原理・概念を、できるだけ数式を使わないでわかりやすく説明し、また実験にあたっての技術的な問題および現象の解釈についてケーススタディを通して説明を行う。さらに有限要素解析における注意点についても触れる。
受講者の声
- 実際の測定例を示していただき、大変分かりやすかったです。ありがとうございました。
- 非常に興味深く参加させていただきました。機械が専門ではないので所々理解が追い付かない部分がありましたが、全般的にはかみ砕いてご説明いただき、非常に分かりやすかったです。
- 多くの測定方法、実験方法が分かったので、実務で使えるものがないか検討したい。ありがとうございました。
- 初めて知る内容も多く非常に有意義な内容でした。ありがとうございました。
受講対象・レベル
衝撃問題に関心のある技術者・研究者
必要な予備知識
力学・材料力学の初歩的な知識があれば理解が進みます。
習得できる知識
1)衝撃工学の基礎
2)衝撃現象の理解のための考え方
3)力学に関する衝撃・動的な試験技術
4)材料力学,強度設計のためのポイント
セミナープログラム
第1章 はじめに
1.1 衝撃問題とは何か
第2章 衝撃問題の考え方と基礎理論
2.1 はじめに
第1部 応力波と衝撃応答
2.2 応力波の伝播
2.3 棒の動的変形と応力
2.4 応力波の透過と反射
2.5 応力波の伝播と構造の振動
2.6 衝撃荷重をうけるはりの衝撃応答
2.7 自由落下するはりの衝撃応答
2.8 衝撃応答のまとめ
第2部 衝突と衝撃荷重
2.9 衝突と衝撃荷重
2.10 弾性体の衝突による生じる衝撃力と応力波
2.11 接触部の局部変形を考慮した弾性棒の衝突
2.12 弾性はりへの弾性棒の衝突
2.13 衝撃荷重のまとめ
第3部 力学的特性に及ぼす動的効果
2.14 応力-ひずみ関係 (構成方程式)における動的効果の影響
第4部 まとめ
2.15 おわりに
第3章 衝撃力低減・衝撃エネルギ吸収の考え方
3.1 はじめに
3.2 衝撃荷重低減の概念
3.3 衝撃エネルギ吸収の概念
3.4 様々な衝撃エネルギ吸収の方法
3.4 まとめ
第4章 材料・構造物の衝撃応答の計測方法
4.1 はじめに
4.2 ひずみゲージによる測定
4.3 ロードセル(荷重変換器)・加速度計による測定
4.4 衝撃荷重の測定の問題点
4.5 デジタル画像相関法 (DIC)
4.6 衝撃試験方法
4.7 まとめ
第5章 有限要素解析における注意点
5.1 はじめに
5.2 動的有限要素法における注意点
5.3 その他
第6章 ケーススタディ -実験方法・実験装置と測定結果の理解
6.1 円筒の衝撃圧潰試験
6.2 高速衝撃試験機による円筒に作用する衝撃荷重の測定
6.3 落球試験による衝撃荷重の低減効果の評価
6.4 動的曲げ試験による衝撃荷重の低減効果の評価
6.5 ボールはんだ接合部の衝撃強度測定装置
6.6 炭素繊維強化積層板の衝撃強度測定装置
6.7 軟質材料の貫通強度評価
6.8 積層コンデンサの衝撃曲げ強度の評価
6.9 樹脂接着剤の衝撃強度評価および予測
6.10 衝撃荷重と試験片の変形の非接触測定
6.11 衝撃マイクロ押し込み試験 など
第7章 まとめ
質疑・応答
セミナー講師
国立大学法人豊橋技術科学大学大学院工学研究科 機械工学系 教授 足立 忠晴 先生
1983年 大阪府立大学 工学部 機械工学科 卒業
1985年 東京工業大学 大学院理工学研究科 機械工学専攻 修士課程 修了
1986年 東京工業大学 大学院理工学研究科 機械工学専攻 博士後期課程 中途退学
1986年-1994年 東京工業大学 工学部 機械工学科 助手
1994年-2009年 東京工業大学 大学院理工学研究科 機械物理工学専攻 助教授・准教授
2009年-現在 豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 機械工学系 教授
2020年-現在 豊橋技術科学大学 副学長 (兼務)
著作
ひずみゲージ試験 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ,衝撃問題の基礎と応用,他
所属学会・協会
日本機械学会,日本材料学会,日本非破壊検査協会,日本実験力学会 他
活動状況
日本材料学会衝撃部門委員会委員長,日本非破壊検査協会応力・ひずみ測定部門主査 他
セミナー受講料
(消費税率10%込)1名:49,500円 同一セミナー同一企業同時複数人数申込みの場合 1名:44,000円
テキスト:製本資料(受講料に含む)
受講料
49,500円(税込)/人