
「泡」について改めて基礎から学びたい方必見!そもそもの「泡」の構造から、生成・崩壊メカニズムを理解したうえで、その起泡技術と消泡技術を学ぶ!
研究開発・製品開発中に「泡」を上手く制御できずにお困りではありませんか?起泡させるためには、それを安定させるためには?逆に消泡させるための効果的な消泡剤は?各目的に応じた適切な制御方法をお伝えします!
セミナー趣旨
泡は、私たちの生活を豊かにする上で重要な役割を果たし、日常生活や工業プロセスにおいて欠かせない存在です。一方、塗料などの分野においては、泡が好ましくない存在となることもあります。泡の産業利用を効率的に進めるためには、泡の構造・性質、生成・安定性・崩壊のメカニズムを理解することが重要です。本セミナーでは、泡の構造と性質について化学的および物理的な観点から概説し、泡の生成、安定化、崩壊、消泡に関する基礎理論とメカニズムを解説します。また、起泡力と泡沫安定性に影響を及ぼす動的表面張力、界面粘弾性、分離圧などの物理化学的因子についても詳しく取り上げます。さらに、泡の構造と安定性の評価方法について、最新技術を含めて紹介し、産業利用を目的とした泡に関する研究技術についても紹介します。
習得できる知識
・泡の構造と性質について、化学的・物理的な視点から習得できる。
・泡の生成・安定性・消泡の理論とメカニズムを習得できる。
・起泡力と泡沫安定性に関わる物理化学的因子を習得できる。
・泡の構造と安定性の評価方法や最新技術を習得できる。
・泡の産業利用や最新の動向について知見を習得できる。
セミナープログラム
1.泡に関する基礎知識
1)泡とは ~身近な泡・泡の分類~
2)泡の構造 ~ウェットフォームとドライフォーム~
3)泡の発生メカニズム
4)泡の性質 ~排液・プラトーボーダー・毛管圧など~
5)泡の安定化
2.泡の制御
1)泡の生成とメカニズム
2)泡の崩壊とメカニズム
3)起泡の方法
4)消泡と消泡技術
5)消泡剤と作用メカニズム
3.泡の評価
1)起泡力と泡沫安定性の評価
2)透過光と後方散乱光・画像解析による評価
3)小角散乱による評価
4)電子顕微鏡による評価
5)動的表面張力
6)界面粘弾性 ~Gibbs-Marangoni効果~
7)泡膜の表面電荷と分離圧
4.泡の産業応用
1)身体洗浄剤
2)食品
3)泡沫分離
4)ファインバブル
■講演中のキーワード
・泡構造
・起泡・消泡
・泡沫安定性
・泡の崩壊
・泡の産業利用
セミナー講師
奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域 教授 吉村 倫一 氏
■ご経歴
2001年 熊本大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了、博士(工学)
2001—2006年 東京理科大学理学部化学科 助手、講師
2006—2012年 奈良女子大学大学院人間文化研究科共生自然科学専攻 助教授(2007年より准教授)
2012-2014年 同 研究院自然科学系化学領域 准教授(組織変更による配置換)
2014年- 同 研究院自然科学系化学領域 教授
■ご専門および得意な分野・ご研究
コロイド・界面化学(新規界面活性剤の分子設計・合成から、さまざまな物性評価、
SPring-8などの大型施設の装置を用いた集合体の構造解析まで、幅広く研究を展開)
■本テーマ関連学協会でのご活動
・日本化学会コロイドおよび界面化学部会 役員会幹事
・日本化学会コロイドおよび界面化学部会 関西支部役員
・日本油化学会 オレオサイエンス編集委員会委員
・日本油化学会 関西支部常任幹事
セミナー受講料
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 50,600円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき39,600円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 56,100円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき45,100円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
50,600円(税込)/人
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