
・水素を有機化合物に貯蔵・放出する:有機水素キャリアの活用
・水素エネルギー社会の実現に向けて
セミナー趣旨
カーボンニュートラルの実現に向け、水素エネルギー社会が望まれている。水素エネルギー社会の実現の課題として、水素の輸送におけるコストや安全性のハードルが挙げられる。このような課題解決に向け、水素を有機化合物に貯蔵・放出するという有機水素キャリアの活用が注目されている。有機化合物に対する水素の貯蔵反応は数多く開発されてきた一方で、水素の放出反応は例が限られている。
本セミナーでは光エネルギーを利用した有機化合物の脱水素反応について、その歴史から近年の例までを詳細なメカニズムを含めて解説する。
受講対象・レベル
・中小~大企業および公的機関等に所属する、カーボンニュートラルに関係する研究者。
・光エネルギーを用いた化学変換に均一系触媒の知識を深めたい研究者。・
習得できる知識
・有機分子の脱水素反応における基礎知識
・光レドックス触媒の基礎知識
・C-H活性化に関する基礎知識
・金属触媒反応の基礎知識
セミナープログラム
1. 水素エネルギー社会の概要
1.1 水素エネルギー社会とは何か
1.2 水素の輸送に関して
1.3 水素の貯蔵放出技術に関して
1.4 有機水素キャリア
2. 今までの水素放出反応
2.1 有機分子からの水素放出反応の難しさ
2.2 今までの水素放出反応
3. 光エネルギーによる水素放出反応
3.1 光エネルギーによる水素放出反応の概要
3.2 光レドックス触媒の概念
3.3 水素原子引抜き触媒
3.4 触媒システムを用いた水素放出反応
<質疑応答>
*途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
東京大学 大学院薬学系研究科 助教 博士(薬科学) 三ツ沼 治信 氏
■ご略歴
2012年4月 - 2015年3月東京大学、大学院薬学系研究科博士課程/独立行政法人日本学術振興会、特別研究員DC1
2015年4月 - 2017年9月大日本住友製薬、創薬開発化学第一グループ
2017年10月 - 2017年12月東京大学、大学院薬学系研究科、博士研究員
2018年1月 - 2023年3月東京大学、大学院薬学系研究科、特任助教
2022年10月 - 現在JSTさきがけ、「調和物質変換」領域、研究員(兼任)
2023年 - 現在 東京大学、大学院薬学系研究科、助教
セミナー受講料
【オンライン受講(見逃し視聴なし)】:1名 36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円
【オンライン受講(見逃し視聴あり)】:1名 41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
*学校法人割引:学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
36,300円(税込)/人
前に見たセミナー
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
PFAS(ピーファス)を分かりやすく解説!有機フッ素化合物の基礎知識
【目次】 PFAS(ピーファス)という言葉を耳にしたことはありますか?PFASは「パーフルオロアルキル物質」の略で、主に有機フッ素化... -
プラスチック分解微生物とは?求められる背景や仕組みについて解説
プラスチックは私たちの生活に欠かせない素材ですが、その便利さの裏には深刻な環境問題が潜んでいます。毎年膨大な量のプラスチックが廃棄され、海洋や土壌に蓄... -
-
結晶性シリカ、構造と種類、用途など、わかりやすく解説
【目次】 1. 生活にはなくてはならない材料、シリカ シリカを構造で分類した場合、結晶性と非晶質に大きく分けられ、同じシリカでも似...