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様々なケーススタディーを通し、実用的な衝撃工学の知識と
その応用として耐衝撃設計へのアプローチを解説!
衝撃変形試験を行うためのノウハウを詳しく説明します!
講師
防衛大学校 システム工学群 機械工学科 准教授 博士(工学) 山田 浩之 氏
【ご専門】 衝撃工学、材料力学、金属工学、非破壊検査
【学協会等】
日本機械学会、日本材料学会、軽金属学会、アメリカ機械学会、日本金属学会、
日本非破壊検査協会、日本航空宇宙学会、日本実験力学会
【ご略歴】
2010年3月 大阪大学大学院基礎工学研究科機能創成専攻博士後期課程修了
2010年4月 防衛大学校システム工学群機械工学科 助教
2012年10月 防衛大学校システム工学群機械工学科 講師
2016年4月 防衛大学校システム工学群機械工学科 准教授
受講料
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受講対象・レベル
・衝撃問題を取り扱う必要がある技術者
・強度設計に衝撃工学を応用したい方(主に自動車、航空機、精密機器、
機械材料(鉄鋼、アルミニウム)を扱う技術者)
・材料・構造体の衝撃変形試験方法(スプリット・ホプキンソン棒法)を学びたい方
習得できる知識
・衝撃工学の基礎知識
・衝撃問題における実験技術(スプリット・ホプキンソン棒法)
・耐衝撃設計へのアプローチの基礎
趣旨
衝撃工学は身近に存在する衝突(自動車など輸送機器)、落下(携帯などの電子デバイス)の
ような実現象問題を解明する上で必要不可欠な分野です。しかし、衝撃工学を解説した参考書が
非常に少ないため、具体的にどうやって実験すれば良いかわからないことから、難しい学問という
印象を持たれてしまいます。しかし、衝撃工学の正しい知識は、現実的かつ安全性を考慮した
構造物の耐衝撃設計に大きく役立ちます。
本セミナーは、衝撃工学を学ぶ初学的な位置付けで、基礎問題を重視した内容です。
衝撃工学で重要となる応力波の概念をメインに、衝撃変形時の応力-ひずみ関係の計測方法、
金属材料学的な視点からの基礎理論(転位運動の熱活性化理論)、有限要素解析、
様々なケーススタディーを通して、実用的な衝撃工学の知識とその応用として耐衝撃設計への
アプローチを解説します。
今回は特に、衝撃工学を身近に感じてもらえるように、実際に衝撃変形試験を行うための
ノウハウ(主に代表的な衝撃試験方法であるスプリット・ホプキンソン棒法)について、
動画等を使って詳しく説明します。
プログラム
1.はじめに~衝撃変形とは?~
2.衝撃工学の基礎知識
(1)材料力学の教科書における衝撃問題
(2)応力波伝播の基礎知識
(3)応力波伝播による弾性変形
(4)応力波の入射、透過、反射
(5)応力波の伝播問題に関するケーススタディー
(6)応力-ひずみ関係(材料構成式)
(7)ひずみ速度依存性
(8)転位運動の熱活性化理論
3.衝撃変形における材料・構造体の応力―ひずみ関係の計測方法
(1)衝撃試験計測で落ち入りやすいミス
(2)一般的な衝撃試験の計測手法(ひずみゲージによる測定)
(3)高速度カメラを使用した衝撃現象の観察
(4)代表的な衝撃試験方法
(a)スプリット・ホプキンソン棒法
(b)ワンバー法
(c)落錘試験
(d)その他
4.スプリット・ホプキンソン棒型衝撃試験装置の使用方法と応用
(1)実験できる条件
(2)必要な計測機器
(3)試験装置の設計および設置に必要なノウハウ
(4)実際の実験風景
(5)実験結果の解析方法
(6)まとめ
5.衝撃における有限要素解析
(1)衝撃問題における有限要素解析
(2)陽解法を使った解析
(3)材料構成式の重要性
(4)耐衝撃設計における有限要素解析の利便性
6.衝撃工学に関するケーススタディー
(1)鉄鋼材料、アルミニウム合金の衝撃変形特性(データの紹介)
(2)発泡構造体の衝撃緩衝・吸収エネルギー評価とその応用(発泡高分子材料、発泡アルミニウム
など)
(3)低強度材料のひずみ速度依存性(例:生体模擬材料への応用)
(4)押込試験を使った新しい材料構成式の評価
(5)その他
7.まとめ
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