○多くの分野で活用されているシリコーンの、基本の「き」をやさしく学べます。
○シリコーンの本質を理解した上で、正しい使用や材料改質へのヒントに。
○環境対応や法規制などの関連の最新動向も解説します。
セミナー趣旨
シリコーンは有機系の材料と異なるユニークな材料で、建築資材、エレクトロニクスから化粧品材料まで、オイルやゴムなどのように種々形を変えて幅広く使用されます。本講座では、その何故、何に対する疑問に出来る限り平易に解説したいと思っています。
受講対象・レベル
・シリコーンにご興味がある方であれば、どなたでも対象です。モノマーからオイル、ゴムやパウダーまで解説しますので、
シリコーンワールドを知るには最適の機会です。
・各種分野(建築、輸送機、電気電子、ヘルスケア、化粧品等々)で材料研究に携わり、それらの改質等により新たな性能を追求し、
用途を広げたい方。
・シリコーンを扱った、あるいは現在使用しているが、シリコーンを基礎から理解し、より効果的に活用できるようにしたい方。
・シリコーンについて学び、将来の開発案件に備えたいと思っている方。できれば、社内で勉強会を実施したいと考えている方も。
必要な予備知識
化学式を使用しますので、高校卒業レベルの化学の知識がある方が望ましいですが、シリコーンについてゼロから解説しますので、予備知識なしで参加していただいてもご理解いただけるよう心がけます。
セミナープログラム
1.シリコーン製品の種類と応用 ~シリコーンを更に使いこなしたい方のために!~
1.1 シリコーン製品の種類
1.2 シラン(カップリング剤)の性質と応用
1.3 シロキサン結合の特徴
1.4 シリコーンオイルの性質と応用
・粘度、電気特性、耐熱性、耐寒性、表面張力、離型性、撥水性、消泡性、ガス透過性
1.5 シリコーンレジン製品
1.6 シリコーンオイル製品
1.7 粉体製品
1.8 成形用シリコーンゴム製品(ミラブル型と液状型)
・架橋機構、強度、耐熱性
・成形方法の違い
1.9 硬化性液状シリコーンゴム製品(RTV)
・架橋機構
・シーラント、型取り材、封止材、高透明材料、熱伝導材料(TIM)
2.環境とシリコーン(最近の話題から)
2.1 シリコーンの安全性及び取り扱いについて
2.2 環境中の低分子シロキサン
2.3 日本、海外における低分子シロキサンの規制検討
2.4 シリコーンとマイクロプラスチックス
<質疑応答>
*途中、小休憩を挟みます。
セミナー講師
信越化学工業株式会社 シリコーン電子材料技術研究所 第2部開発室 主任研究員 横須賀 勇太 氏
■ご略歴
2008年 信越化学工業株式会社 入社
2008~2017年 シリコーン電子材料技術研究所にてシリコーンゴム材料の開発
2018~2022年 テクニカルマネージャーとしてドイツ支店勤務
2022年~ 同上、研究所開発室にてシリコーン材料の開発
セミナー受講料
【オンライン受講:見逃し視聴なし】 1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンライン受講:見逃し視聴あり】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
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