★情報通信・バイオ・非破壊検査・セキュリティ・リモートセンシングなど・・
各種応用事例と今後の可能性について解説!
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【アーカイブ配信受講:10/17(木)~10/24(木)】での受講もお選びいただけます。
セミナー趣旨
光波と電波の境界に位置し、両者の特性を併せ持つテラヘルツ波は、これまで利用されてきた電磁波と異なるユニークな特徴を多く有している。近年、様々なテラヘルツ装置が市販され、各種ユーザーの応用展開や企業の新事業展開への環境が整備されつつある。本講演では、テラヘルツ計測を、基礎と応用の両側面から取り上げ、その可能性について説明する。
受講対象・レベル
・光学や物理に関する基礎知識を有する技術者の方
必要な予備知識
・光学や物理に関する基礎知識
習得できる知識
・テラヘルツ波の基礎知識、基本的特性
・テラヘルツ波計測装置の原理、構造
・テラヘルツ波の各種応用事例(産業分野、バイオ分野など)
セミナープログラム
1.テラヘルツ波とは
1-1. 波長と周波数
1-2. 歴史
1-3. 3つの技術的課題と解決への方策
1-4. 物質と相互作用
1-5. テラヘルツ・テクノロジー
1-6. テラヘルツ波で何が出来るのか?―4つの応用分野―
1-7. .非科学的テラヘルツグッズ
2.テラヘルツ光源
2-1. テラヘルツパルス波とCWテラヘルツ波
2-2. 非電動アンテナの原理と特徴
2-3. 非線形光学結晶(光整流)の原理と特徴
2-4. 周波数逓器の原理と特徴
2-5. フォトミキシング(光混合)の原理と特徴
2-6. 量子カスケードレーザーの原理と特徴
3.テラヘルツ検出技術
3-1. 光伝導アンテナ検出の原理と特徴
3-2. 自由空間電気光学サンプリング (電気光学結晶)の原理と特徴
3-3. ゴーレイセルの原理と特徴
3-4. 焦電型検出器の原理と特徴
3-5. テラヘルツ・カメラの原理と特徴と計測例
4.テラヘルツ光学素子
4-1. ミラー
4-2. レンズ
4-3. アッテネーター
4-4 フィルター
4-5. ビームスプリッター
4-6. ファイバー
4-7. 偏光子
4-8. 時間遅延ステージ
5.テラヘルツ分光装置
5-1. ポンプ・プローブ法の原理と特徴
5-2. テラヘルツ時間領域分光法の原理と特徴
5-3. テラヘルツ周波数領域分光法の原理と特徴
5-4. 市販装置の特徴・比較
6.テラヘルツイメージング装置 ―各装置の特徴・メリット・デメリット―
6-1. 点走査型イメージング
6-2. リアルタイム2次元イメージング
6-3. 透過イメージング
6-4. 断層イメージング
6-5. 分光イメージング
6-6. 3次元イメージング
7.情報通信分野での応用事例と今後の可能性
7-1. 光通信と無線通信
7-2. 大容量無線通信(クラウドサーバー等、近接無線で瞬時に転送)
7-3. 中距離無線通信(ビル間無線通信、遠隔医療、災害復旧、放送利用等)
7-4. 近距離/近接無線通信(音楽、映画、アプリ等)
7-5. 中距離無線通信における実際の装置概要
8.バイオメディカル分野での応用事例と今後の可能性
8-1. 水と分子の水素結合相互作用(水とタンパク質の相互作用)
8-2. 植物(葉脈の微量水分測定)
8-3. ガン診断(ブドウ糖代謝の違いを利用する方法、ガン組織の分光イメージによる判別)
8-4. 皮膚(角質層の水分量、皮膚ガンの透過イメージ)
8-5. 歯牙(透過および断層イメージング)
8-6. 髪の毛(乾燥過程の分光イメージ、含水量の推定)
8-7. 医薬品(医薬錠剤の結晶フォノン振動)
8-8. ビタミン,タンパク質, DNA(ラベルフリー診断、DNAおよびRNA塩基の分析)
9.非破壊検査分野での応用事例と今後の可能性
9-1. 半導体(半導体パッケージの非破壊検査、基板のキャリア濃度分布
9-2. スペースシャトル(外壁パネル、燃料タンク、錠薬のコーティング)
9-3. ソフトマテリアル(ゴム、ポリマーの評価:重合化、吸湿、劣化など)
9-4. 塗装膜(自動車、膜厚測定、膜厚ムラ計測、剥離、乾燥状態モニタリング)
9-5. 食品(乾燥食品の検査、インスタントコーヒーの含水状態)
9-6. 文化財(木工接着剤の乾燥・硬化状態)
10.セキュリティ分野での応用事例と今後の可能性
10-1. 違法薬物(テラヘルツ指紋スペクトル、封筒中の違法薬物の非開封検査)
10-2. ボディスキャナー(空港ゲート等にて、テロ対策として、凶器の確認・発見)
10-3. 爆薬(テラヘルツ指紋スペクトル)
11.リモートセンシングでの応用事例と今後の可能性
11-1. ガス分析
(エアロゾル混在ガスのセンシング、災害現場での状況把握・レスキュー、テラヘルツガス分光の特徴)
11-2. レーダー(車載レーダー、先行研究事例)
11-3. 宇宙
12.まとめ
12-1. テラヘルツ技術の今後と課題
キーワード:
テラヘルツ波,テラヘルツ光源,計測装置,原理,構造,応用,オンライン,講習,研修,セミナー
セミナー講師
徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所
最高研究責任者/教授、副理事 博士(工学)・博士(医学)安井 武史 氏
【ご専門】テラヘルツ計測、光コム、非線形光学顕微鏡、レーザー制御
【ご略歴 】
1997年10月 通産省工業技術院計量研究所 博士研究員
1999年4月 大阪大学大学院基礎工学研究科機能創成専攻生体工学領域 助手
2007年4月 仏ボルドー第1大学 招聘教授(兼任)
2010年6月 独マールブルク・フィリップス大学 招聘研究員(兼任)
2010年8月 大阪大学大学院基礎工学研究科 招聘教授(兼任)
2010年8月 徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 教授
2010年11月 仏リトラル・コート・ド・パール大学 招聘教授(兼任)
2012年12月 仏ボルドー第1大学 招聘教授(兼任)
2016年4月 徳島大学 副理事(研究担当)
2019年3月 徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所 所長/教授
2022年4月 徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所 最高研究責任者
【学会、海外活動、政府委員などの主なご活躍の経歴(学術誌編集、留学 委員等)】
・日本学術振興会 学術システム研究センター専門研究員(2023年4月〜)
・応用物理学会 代議員(2015年2月〜2019年1月)
・日本生体医工学会刊行誌(和文・英文) 編集委員(2016年2月〜)
・Nature Publishing Group (Editorial Board of Scientific Reports (2015年4月〜)
・日本光学会(Topical Editor, Optical Review (2020年4月〜2022年3月)
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
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2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
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