
健康食品・サプリメント広告をとりまく表示規制法 ~執行状況から読み解く基礎と実務~【LIVE配信・WEBセミナー】
弁護士法人内田・鮫島法律事務所 山田 瞳 氏が健康食品・サプリメント広告をとりまく表示規制法について解説!
■注目ポイント
★景品表示法上の不当表示の捉え方・過去の措置命令の考え方を解説し、これらから導かれる実務に生きる勘所を解説!
セミナー趣旨
昨今、機能性表示食品をめぐって、消費者庁による広告への行政処分、特定の商品による健康被害の問題などが日々報道されており、消費者の関心も高まっていると考えられます。健康食品やサプリメントについては、それ自体を定義して網羅的に規律する単一の法律は存在せず、広告を含む表示を規律する法律だけを取ってみても、景品表示法、健康増進法、薬機法等と多岐にわたり、それぞれについて行政当局による監視と厳しい取締りがなされており、一たび行政処分を受けてしまうと企業は重大な制裁を科されます。また、IT技術の進歩とともに、広告手法が多様化・高度化するのに伴い、行政当局による法運用も、アフィリエイト広告への対応やステルスマーケティング規制を含め、柔軟に変化しつつ、執行の強化が図られています。そのため、これらの商品の広告に携わる企業においては、複雑多岐にわたる各法律の規制の基礎を正しく理解した上で、当局による執行を踏まえた適切なリスク評価を行いつつ商品の訴求を図るという実務を迫られます。
本講座では、消費者庁で表示規制に携わった経験を有する講師が、出向で培った当局の執行の肌感覚を踏まえ、景品表示法を中心に、健康食品・サプリメント広告をとりまく表示規制法の基礎を解説するともに、過去の具体的な処分事例を用いたケース・スタディにより行政当局が取締りを行うラインを解説することで、日々のリスク評価の実務に役立つ勘所を習得いただくことが期待できます。
セミナープログラム
1.健康食品・サプリメント広告をとりまく表示規制法
1.1 「健康食品」・「サプリメント」の法律上の位置づけ
1.2 主な表示規制法のあらまし
1.3 景品表示法による不当表示規制の概要
1.4 健康増進法による虚偽誇大広告規制の概要
1.5 薬機法による承認前医薬品等の広告の禁止の概要
1.6 特定商取引法による通信販売規制の概要
1.7 行政当局による執行の最新動向
2.健康食品・サプリメント広告に対する景品表示法による不当表示規制
2.1 違反するとどうなるか
2.2 優良誤認表示・有利誤認表示とは
2.3 優良誤認表示・有利誤認表示に共通する要件~基礎を理解する~
2.4 その表示は一般消費者にどう受け止められるか~ケース・スタディからみる「あたかも」評価の実務~
・実務における不当表示の捉え方の構造
・あいまい表現と「あたかも」評価
・健康食品・サプリメントと「あたかも」評価
・機能性表示食品と「あたかも」評価
・表示媒体と不当表示
・打消し表示
2.5 どのような裏付け資料が必要か~効果効能表示を中心に、令和5年6月の機能性表示食品表示に対する措置命令事案も踏まえて~
2.6 キャンペーン広告はどのように行うか~有利誤認表示規制への対応実務~
2.7 アフィリエイターの利用、著名人・インフルエンサーの起用等による広告手法において気を付けることは何か~アフィリエイト広告・ステルスマーケティングの規制への対応実務
3.健康食品・サプリメント広告に対する健康増進法による虚偽誇大広告規制
3.1 虚偽誇大広告の禁止される「健康保持増進効果等」~ケース・スタディからみる気を付けるべき「健康保持増進効果等」とは~
3.2 どのような裏付け資料が必要か
4.健康食品・サプリメント広告に対する薬機法による承認前医薬品等の広告の禁止
4.1 医薬品と健康食品
4.2 医薬品の判断基準~当局が公表する気を付けるべき「医薬品的な効果効能」をうたう広告文言とは~
5.総括~表示規制法に抵触しないためのチェック体制と法令違反発見時の対応~
【質疑応答】
セミナー講師
のぞみ総合法律事務所 弁護士 山田 瞳 氏
セミナー受講料
【1名の場合】38,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
受講料
38,500円(税込)/人