急速なEVシフトによるリチウムイオン電池の大量廃棄問題への対応
セミナー趣旨
2020年,世界の電気自動車(EV)の保有台数は1000万台を超えた。自動車の電動化に伴い,EV用リチウムイオン電池の生産拡大が見込まれている。急速なEVシフトの中で看過できないのが,廃棄されるリチウムイオン電池の増大である。環境保全および資源確保の観点から見れば,リチウムイオン電池のリユース,リサイクルは不可避の課題である。本講演ではリチウムイオン電池のリユース,リサイクル技術と事業化について現状を概観し,今後の課題について議論する。
セミナープログラム
1. 電気自動車(EV)の市場動向
(1) 世界市場の動向
① 中国市場
② 欧米市場
③ 日本市場
(2) 地球環境へのインパクト
2. EV用リチウムイオン電池のリユース,リサイクル技術
(1) リチウムイオン電池の構成
(2) 資源の偏在
(3) リサイクル技術
(4) リユース技術
3. リユース,リサイクルの事業化
(1) リサイクルビジネス
(2) リユースビジネス
(3) 複合化・サービス化
4. 関 連 質 疑 応 答
セミナー講師
山口大学
大学院 技術経営研究科(専門職大学院)
研究科長・教授 博士(工学)
福代 和宏 氏
<略歴>
1998年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程環境工学専攻修了。博士(工学)。同年日立製作所入社,冷熱機器開発に従事。2002年山口大学工学部講師。2005年山口大学大学院技術経営研究科准教授。2010年同研究科教授。2015年から同研究科長。2009年から2020年にかけてラオス国立大学MBAコースにてJICA短期専門家として技術経営教育を担当。国内外で環境・エネルギーマネジメントに関する教育・研究に携わる。近年は再生可能エネルギーやV2Xについて技術と経営の両面から研究に取り組む。共著に『MOT研究開発入門』『新・カンボジア経済入門』
<所属協会・団体・学会等>
日本機械学会,日本建築学会,空気調和衛生工学会,研究・イノベーション学会,日本科学史学会
セミナー受講料
▶︎【アーカイブ配信受講のみ】 1名 : 33,660 円 (資料代・消費税込)
受講について
- セミナー終了3営業日後から4週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
- 収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
- 質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎをさせていただきます。
※視聴URLは、お申し込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
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