金属材料の破断面観察の基礎
開催日 | 13:00 ~ 16:00 |
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主催者 | 株式会社 新技術開発センター |
キーワード | 金属材料 機械材料 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Zoomを利用したオンライン講座 |
破断面の取り扱い方や破面の様子,解析方法,破損原因を特定する事例など,まだ知識と経験が十分でない方でも理解しやすいよう,わかりやすく説明します!
セミナー講師
山際 謙太 氏(独)労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所機械システム安全研究グループ 博士(工学)略歴
- 2003年6月:東京大学 大学院 工学系研究科 機械工学専攻 博士課程 単位取得 終了
- 2003年7月:独立行政法人 産業安全研究所(現:労働安全衛生総合研究所)任官
- 2004年3月:学位取得(博士(工学))論文題目:「局所パラメータの導入による破面の特性化に関する研究」
- 2007年9月~2008年2月:Visiting Scholar:Department of Mechanical Engineering, University of Utah
- 2008年3月:独立行政法人 産業安全研究所(現:労働安全衛生総合研究所)復職
- 2013年4月:(兼)東京電機大学 連携大学院 客員教授(夏学期・設備安全工学)
所属学会 日本機械学会,日本材料学会,日本材料学会フラクトグラフィ部門委員会委員長
セミナー受講料
21,500円(消費税込)※テキスト代を含みます。
セミナー趣旨
製品,工具などが破損もしくは損傷したとき,「なぜ壊れたのか?」という原因を調べて改善をするのは,とても大切なことです。しかし,壊れた物から原因を推定するためには,ある程度の知識と経験が必要となってきます。このセミナーでは,このような知識と経験が無い方向けに,金属の壊れた部分(破断面)の解析の仕方について説明します。セミナーの内容は,はじめに解析で守るべき破断面の取り扱い方,解析に使用する機器について説明します。次に肉眼で見たときの破面の解析の仕方,電子顕微鏡で見たときの破面の様子について説明します。最後に,破断面から破損原因を特定する事例の紹介をします。特にこれから損傷調査を始めようとする方に,わかりやすく解説することを心がけております。多くの方のご参加をお待ちしております。
セミナーのポイント
- 製品や工具が破損や損傷したときに原因を推定し,特定するための機器や解析方法,取り扱い方などを,事例を交えて基礎から解説
- 解析機器や,破断面の保護等の取り扱いなど,フラクトグラフィ概論のポイント
- マクロ破断面の解釈方法や,破壊メカニズムごとの典型的なマクロ破断面例のポイント
- ミクロ破断面の解釈方法や,破壊メカニズムごとの典型的なミクロ破断面例のポイント
- チェーンの疲労破断面やアウトリガーボルトの疲労破壊など,破損事故解析例のポイント
受講対象・レベル
フラクトグラフィ・破断面解析に関連する技術者設計者管理者品質・信頼性保証担当者 など
習得できる知識
フラクトグラフィの基礎破断面の採取から肉眼および電子顕微鏡観察による破損原因の推定法
セミナープログラム
- 1.フラクトグラフィ概論
- (1)はじめに
- (2)解析機器
- (3)破断面の取り扱い
- 1)破損部の特徴の把握
- 2)破断面の保護
- 3)破断面の洗浄
- 2.マクロ破断面の典型的な例
- (1)マクロ破断面の解釈の仕方
- (2)破壊メカニズムごとの典型的なマクロ破断面例の紹介
- 1)脆性
- 2)延性
- 3)疲労
- 4)環境
- (3)マクロ破断面の解析事例紹介
- 3.ミクロ破断面の典型的な例
- (1)ミクロ破断面の解釈の仕方
- (2)破壊メカニズムごとの典型的なミクロ破断面例の紹介
- 4.破損事故解析例
- (1)チェーンの疲労破断面
- (2)アウトリガーボルトの疲労破壊
- (3)減速機の疲労破壊
- 他事例
- ◎ 質疑応答